シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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唇に熱い口づけを

2014年02月04日 | 独オペラあれこれ
07年12月11日投稿分 __ YouTube でネトレプコ Anna Netrebko の歌うコンサートホールのライヴ録画ものを見ていると、「唇に熱い口づけを Meine Lippen, sie küssen so heiss」が多いのに気が付きます__3本も投稿されていますね。

いわずと知れた、レハールの最後のオペレッタ「ジュディッタ Giuditta」の中の代表ナンバーです。  “私は自分自身が分からない Ich weiß es selber nicht” という出だしで始まる 第四幕でヒロインのジュディッタが歌う曲です。 エキゾチックな雰囲気がよく出た情熱的メロディーと挑発的な歌詞が特徴の美しい曲です。

オペレッタものの特集 LP / CD では殆ど入っていますから、人気曲ですね。 私の手持ちでは、ヒルデ・ギューデン (59年 DECCA)、エリザベート・シュヴァルツコップ (60年代 EMI)、シルヴィア・ゲスツィ (60年代 EURODISC)、ジュリア・ミゲネス (78年 ACANTA)、メラニー・ホリディ (80年代 ACANTA)、ルチア・ポップ (88年 EMI)、アンドレア・ロスト (98年 DG) のものがあります。
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同じオペレッタからの「愛の海の中で In einem Meer von Liebe」も美しい曲です。 ミゲネス / ポップ / ゲスツィ / ギューデンが歌っています。 テノール向けナンバー「友よ 人生は生きる価値がある Freunde, das Leben ist lebenswert」もよく歌われ、ドミンゴ (98年 DG)、バルテル (60年代 Teldec)、クメント (59年 DECCA)、ショック (60年代 EURODISC)、コロ (70年代 RCA) の歌う手持ち音源があります。
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07年バーデンバーデンの劇場での様子 (冒頭の下段写真) は、ネトレプコが客席と指揮者の間で腰をおろして髪の毛を束ねていたヘアピンを取り髪をおろしてくつろいだ様を表現しています。 歌詞の内容が扇情的なのですから、それに合わせた演技の一部ですね。

さらに靴を脱ぎすててオケの前で走ったり踊ったりし、その後コンサートマスターの後ろから肩を抱いたりして、コンマスがびっくりしていますから、完全なアドリブだったのが分かります。 張り切りすぎたのか (?) 途中で声が出なくなりますが、会場は拍手と笑いで受けてましたね。

ご愛嬌とばかりに すぐに歌い出してさらに大きな拍手を取ります。 舞台慣れした人気歌手でないと対応できず、しかも得意曲でないとできないことで、余裕を感じる歌いっぷりです。 出だしの歌手だったら、オロオロしてぶち壊してしまったかも __ ネトレプコのキャリアを感じさせる風景でした。

以上

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