シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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ベー習作はどんなものか?

2023年06月17日 | 楽聖様は偉大です
シーマ・トリオのベートーヴェン協奏曲集 (三重協奏曲・ヴァイオリン協奏曲 ハ長調・ピアノ協奏曲 変ホ長調)。 1996年録音の ARTE NOVA 盤。
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あの楽聖ベートーヴェンが若い頃に書いた 知られざる協奏曲と聞くと、チョット聴いてみたくなりますね。 と思って買い求めて 期待して聴いてみましたが …
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ウィキから __ ピアノ協奏曲変ホ長調 WoO 4は、ベートーヴェンが1784年に作曲したピアノ協奏曲。 彼の他のピアノ協奏曲よりも先に作曲されたため、「ピアノ協奏曲第0番」と呼ばれることもある。 作曲当時13歳で、この曲は初期作品の一つに数えられる。 管弦楽部を補筆した版としてはスイスのベートーヴェン研究家ヴィリー・ヘスによるものが知られる。
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あんまり 印象に残るメロディーではありませんでした。 モーツァルトっぽい感じがして、独創性が薄い 若書きの1つですからね。 同じ CD には もう1つ初期の番号なし協奏曲があります。 1楽章のみのヴァイオリン協奏曲です。 補筆はスペインのヴァイオリニスト フアン・マネンによるものです。
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ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 WoO5 は、ベートーヴェンが1790年から1792年にかけて作曲したヴァイオリン協奏曲。 第1楽章の手稿譜259小節分のみが現存しており、1870年に再発見されて以来、何度も他人の手によって「完成」が試みられて出版されている。 ヨーゼフ・ヘルメスベルガー1世、フアン・マネン、アウグスト・ウィルヘルミらが挑戦しているが、作品の扱い方については厳しい批判が行われることも多い。
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こちらは20歳頃のものらしいですが、やっぱり個性が薄いように思います。 それなりに魅力的だったら、多くの有名演奏家が取り上げるのでしょうが、そうしない理由が解った気がします。 補筆する人たちは、楽典の才能はあっても 創作の才能はないと推理しますね。 ムソルグスキーのピアノ曲『展覧会の絵』を素晴らしい管弦楽曲に編曲したラヴェルだったら …
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また「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」を「ピアノ協奏曲 ニ長調 作品61a」としてベートーヴェン自身が編曲でしていますが、これもあまり取り上げられる回数は多くないようです。 元々ヴァイオリンを念頭に作曲されたものですから、ピアノ協奏曲として聴いていてもヴァイオリンの音色が頭から離れずに聴く人が殆どではないでしょうか。


ミヒャエル・エルクスレーベン独奏 (カプリッチョ盤) とジャンジャック・カントロフ独奏 (デノン盤) のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲6~7番。
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ついでながら モーツァルトのヴァイオリン協奏曲6~7番を取り上げます。
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ヴァイオリン協奏曲第6番 変ホ長調 K. 268 (Anh.C 14.04) (1780頃 偽作 フリードリヒ・ヨハン・エックの作品と考えられる)

ヴァイオリン協奏曲第7番 ニ長調 K. 271a (K6. 271i)『コルプ』 (1777 偽作説が有力)
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こちらの2曲はよく出来ていて、全くモーツァルト風です。 普通に聴いたらモーツァルト作曲の作品だと思う人が殆どでしょう。 よく出来た偽作品を、曲番号を付けなかったモーツァルト作らしいとして 紛らわせて偽作者が独りほくそ笑んでいるのかも?

偽作が濃厚とされる今 この2曲は殆ど取り上げられないようですね。

今日はここまでです。


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