シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

2年を越える逃走はなぜ可能か

2009年11月09日 | 事件事故の多い世
中央は逃走前の、右は今年10月 名古屋市の美容整形外科で手術を受ける前に撮影された市橋達也容疑者の写真。
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海外逃亡した形跡もなく、この人口過密国 日本で、警察の厳重な捜査網をかいくぐって2年半を越える逃走を続けるのは脅威的です。 その理由がやっと分かってきました__整形手術で顔を変え、別人になりすましているらしいのです。

逃走前は眉のつり上がった怖い顔に見え、公開された最近の写真は八の字の眉に下唇が薄くなり キツい印象が消えていますが、目や耳は同じです。
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「都会に紛れ、整形次々 岐阜出身、名古屋に土地勘 市橋容疑者」(11月8日 東京新聞) _ ※追加1へ
「ブレザー姿で数度来院=手術後、名古屋の美容外科に-英女性死体遺棄・千葉県警」(11月6日 時事通信) _ ※追加2へ
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けれど、犯罪容疑者が来院して整形手術で顔を変える可能性が高いのに、医療機関はなぜ気付かなかったのでしょうか? 整形医療関係には警察から犯罪容疑者の顔写真リストが届いているのは当然ですし、医療関係者の目が余程の “フシアナ” だったとも考えられず、ここが第1の疑問点です。

ある報道解説では、「裏社会の医療機関に繋がりがあり、そこで整形すれば届けられないことを知っていたのではないか__そういう医療機関は通報すると自身の医療機関も摘発されてしまうので、分かっていても届けない」というコメンテーターもいました。
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そして、逃走資金や¥100万前後という手術費用はどこから調達しているのでしょうか … これが第2の疑問点です。

逃走し続けているとすれば、定収入はないのが普通です。 すると逃走時にかなりの資金を持っていたことになります。 しかし、あちこちを転々としていれば、安ホテルでも1日¥5,000は必要ですから月¥15万、食費交通費で月¥5万、併せて月¥20万ですから2年半/30ヶ月で総額¥600万にもなります。 もっと安い “ケチケチ逃走生活” でも半額の¥300万はかかるでしょう。

逃走時に¥300万も持っていたとは普通考えにくく、ここに焦点を絞って推察すると、誰かが逃走資金を渡した可能性もあります __ 考えにくいですが、可能性ゼロではないでしょう。
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クレジットカードは持っていないでしょう __ 逃走時に持っていたとしても、凍結されていますし、逃走後に使用すれば そこで瞬時に発覚します。 新たな別名でカードを作ることは困難ですから、現金を持ち歩いていると考えられます。 逆に逃走前に別名でカードを作っていたなら、これは把握が困難です __ しかし普通の人が別名のカードを作るとも考えられません。

尤も、職業不詳の28歳容疑者がマンション (どの程度かは?) を持っていたことから、元々資金的には潤沢だったのかも知れません。 資金源なども含めて、警察は資金提供関係者も調べている筈です。

また、警察は交友関係者にも当たって、逃走先を推察し、その地区にも網を張っているでしょう。 大体 土地勘のある所で潜伏し、全く知らない土地へは行かないのが普通です。 それよりも、都市の人混みの中に埋もれてしまうのが得策として大都市を巡回しているのかも。

それらこれらを考え合わせると、この容疑者は犯罪を犯す前から下準備をしていたか、余程の逃走知識を持っているかのどちらかですね。
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娘を殺され、死体を遺棄された両親の悲しみ、怨みは想像に余りあります。 いずれ捕まるに違いない容疑者は、日々 罪の大きさにおののき、自責の念にかられ、捜査から逃走する毎日で神経をすり減らしていることでしょう。

そんな、日の射さないドブ板の下や、物陰を伝って こそこそと這い回る “ネズミのような日陰者 追われ者の人生” をこれから何十年もおくる積りでしょうか、市橋容疑者は? 早く自首して罪を償い、被害者の両親に謝罪し 刑に服すことが容疑者に残されたただ一つの道です。
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「鼻を整形、術後写真公開へ=市橋容疑者とみられる男」(11月4日 時事通信) _ ※追加3へ
「英人女性殺害事件 市橋容疑者、これまでもほくろを取るなど整形手術の可能性」(FNN news 11月5日) _ (※追加4へ)。
 「死体遺棄で住人の男に逮捕状=ベランダ遺体、英国女性と判明」(07年3月27日 時事通信) _ ※追加5へ
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以上

後日追加 __ このブログの2日後 容疑者は逮捕されました。 今は無期懲役で服役しているはずです。

『市橋容疑者を逮捕、死体遺棄容疑 “何も言いたくない” 』 (2009年11月11日 朝日新聞)


※追加1_ 07年3月に千葉県市川市で起きた英国人英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時 (22)=の殺人・死体遺棄事件で、死体遺棄の疑いで全国に指名手配されている市橋達也容疑者 (30) が先月、名古屋市や福岡市に現れ、事件から2年7カ月ぶりに足取りが浮かび上がった。 別人のような整形手術後の顔。 どこで生活し、どう資金を捻出していたのか。

■ 目立つ180センチ ■
10月23日、市橋容疑者は手術の予約のため名古屋の病院を訪問。 翌24日に手術を受け、術後の処置にも訪れた。 その後、病院スタッフが男性に珍しいほくろを消したあとをカルテで見つけ、市橋容疑者とみて千葉県警に通報。 捜査員が病院を張り込んだが、31日の抜糸には現れなかった。
 
捜査関係者らによると、市橋容疑者は予約前にインターネットカフェからメールで病院に問い合わせたとみられ、予約時は「ラブホテルに宿泊している」などと話したという。
 
10月13日に福岡の病院で手術を断られた際も、ネットカフェを訪れたとの情報がある。
 
名古屋、福岡という大都会。 捜査本部は、身長180センチと目立つ市橋容疑者は人込みに紛れやすい繁華街で生活しているとみて、東京・新宿などを重点的に調べてきたが、足取りはつかめなかった。 名古屋に現れたことについて、捜査幹部は「出身が岐阜だから、土地勘もあるのではないか」と指摘する。
 
■ 強迫観念? ■
名古屋の前にも、複数回の手術を受けたとみられる市橋容疑者。 名古屋では鼻を数ミリ高くしただけで、手術後の容姿はほとんど変わらなかったという。「常に顔を変えないと捕まるという強迫観念があるのでは」と捜査幹部は話す。
 
一回数十万円に上る高額な手術代や逃走資金について、県警は強い関心を持って捜査しているが、親からの送金はないとみている。
 
リンゼイさんの失跡直後に、警官が自宅マンションを訪れると、ほとんど何も持たずに逃走した市橋容疑者。 捜査員は「出頭するようなタイプではない」と逮捕に執念を燃やしている。

 ◆ 市橋容疑者の母が胸の内 ◆
市橋達也容疑者の母親は7日、名古屋市に近い岐阜県羽島市の自宅前で本紙の取材に応じ「息子を (警察に) 差し出すことが親としての責任だと思っている」と心境を語った。
 
母親は「連絡は一度もなく、整形したなんて知らなかった」とした上で「手術代金もどこから出ているか分からない。 私たちが逃がしているかのような見方があるけど、今の状態は私たちにとっても地獄」と胸の内を明かし「実家に立ち寄れば必ず警察に連絡する」と強調した。
 
リンゼイさんの両親に対しては「とにかく申し訳ない」と話し、「私たちにとっても (息子が) 早く捕まることが一番。 亡くなったリンゼイさんが戻るわけではないが …」と目を潤ませた。
 
高校まで過ごした地元の羽島市では、活発で人気者だった少年時代を知る恩師や級友の間にも「整形手術までして逃げるなんて」と驚きが広がる。
 
中学時代に所属したバスケ部の顧問だった男性教諭は「今の姿と当時は全く結びつかない」と信じられない様子。「部では副主将を務め、早朝練習を毎日こなすまじめな子。 社交的で明るい性格は目立っていた」とも。
 
中高で同級生だった1人は「高校では陸上部に所属し足が速かった。 運動神経の良さは有名だった」と話す。 中学の卒業文集に掲載されたクラスの人気投票で、スポーツとユーモア部門の一位に選ばれるなど、快活な少年像しか浮かばない。
 
幼少時代を知る実家近くの70代の主婦は「全然違う顔。 顔まで変えて逃走するなんて」とショックを受けた様子で、「本当に彼がやったのなら、早く出頭して罪を償ってほしい」と話した。
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※追加2へ_ 英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=殺人死体遺棄事件で、死体遺棄容疑で指名手配されている市橋達也容疑者が名古屋市の美容外科で整形手術を受けた後、術後の経過観察のため、同外科を数回訪れていたことが6日、捜査関係者の話で分かった。 同容疑者は毎回、最初の来院時と同じ茶系のブレザーなどを着ていたという。
 
千葉県警行徳署捜査本部は、同外科で撮影された同容疑者の手術前の写真を公開。 改めて情報提供を広く呼び掛けるとともに、捜査員を全国に派遣するなどして行方を追っている。
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※追加3_ 千葉県市川市で起きた英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=の殺人死体遺棄事件で、死体遺棄容疑で指名手配されている市橋達也容疑者とみられる男は鼻の整形手術を受けたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
 
男が手術を受けたのは10月24日。 大阪府内との情報があったが、名古屋市の医療機関で手術していた。
 
県警行徳署捜査本部は、男が市橋容疑者の可能性が高いとみて、手術後の写真分析を専門家に依頼し、週内にも写真を公開する。
 
捜査関係者によると、男は10月24日に名古屋市の医療機関に来院。 問診票に偽の名前と大阪府内の住所を書き込んだ上、鼻の手術を受けた。 代金は現金で支払った。 同月31日にも抜糸の予約を入れていたが、姿を見せなかったという。

男の顔は市橋容疑者の手配写真と、まぶたなどに異なる部分があり、あごひげを生やしていた。 来院以前にも何度か手術を受けたとみられる。
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※追加4_ イギリス人英会話講師殺害事件から2年半。 逃亡中の市橋達也容疑者とみられる男が10月下旬、愛知・名古屋市内で鼻の整形手術を受け、これまでも、ほくろを取るなど整形手術を繰り返していた可能性が高いことがわかった。 警察は近く、男の写真を公開する方針。

全国指名手配から2年7カ月。 捜査の網をかいくぐり、逃走を続ける市橋達也容疑者。 これまでに公開された防犯カメラの映像、数多くの写真の顔が今、大きく変ぼうしている可能性が持ち上がった。

10月下旬、名古屋市内にある中規模の美容整形外科で、市橋容疑者とみられる男が整形手術をしていたことがわかった。

07年3月、千葉・市川市のマンションで、イギリス人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさんが遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で指名手配されている市橋容疑者。

整形手術を受けた市橋容疑者とみられる男は、問診票に大阪府内に実在する男性の名前などを記入。 10月31日、手術後の診察を予約していたが、姿を見せなかった。 警察によると、男の筆跡は市橋容疑者のものと似ていたという。

市橋容疑者の特徴である一重まぶたと左のほおに縦に並んだ2つのほくろ、そして厚い下唇。
警察によると、市橋容疑者とみられる男は、すでに整形手術でほくろを取り、唇を薄くしていて、今回、さらに鼻を高くする手術をした可能性が高いという。

美容整形の専門家、高須クリニックの高須克弥院長は「簡単なプチ整形というんだと、ほくろを取ってくれっていうんだったら、両方あわせて 1万円 から、せいぜい 3万円 以内で取れちゃいますし。 多分、その程度のことをやっているんではないかと思う。『自分は逃走しているんで、別人のような顔にしてくれ』ということを正確にドクターに伝えれば、多分、ドクターは断っちゃいますから」と話した。

一方、リンゼイさんの父・ウィリアムさんは、日本時間4日午後10時半、FNN の取材に対し、「通報すれば、手術よりもはるかにお金 (懸賞金) がもらえたろうに。 どうして、それよりも安い整形を医者は行ったのか」と、手術を行った医者への不満を口した。

さらに、ウィリアムさんは「市橋よ、この番組を見ているならメッセージがある。 わたしたちと警察はあきらめない。 顔は変えられても、DNA・指紋は変えられないぞ」と訴えた。

市橋容疑者は今、どのような顔つきで、どこに潜んでいるのか。 警察は、病院側が撮影した画像などの分析を進めている。
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※追加5_ 千葉県市川市福栄のマンションのベランダから女性の遺体が見つかった事件で、県警捜査1課は27日、殺人、死体遺棄事件として行徳署に捜査本部を設置し、死体遺棄容疑でこの部屋に住む職業不詳、市橋達也容疑者 (28) の逮捕状を取った。 指名手配して行方を追い、殺人容疑についても調べを進める。

遺体は同県船橋市印内、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん (22) と判明。 ホーカーさんは25日から連絡が取れないと勤務先から捜索願が出ていた。

以上

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