シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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80歳を超えたピアニストによる協奏曲

2013年01月21日 | 渋い作曲家といえば
06年10月29日投稿分__

バックハウス Wilhelm Backhaus 独奏 ベーム指揮ウィーン・フィルによる「ブラームスのピアノ協奏曲第二番」の CD (67年 DECCA 48分) は、恐らく協奏曲のピアノ独奏者として最年長でしょう。 この録音の2年後 バックハウスは85歳で亡くなりましたが、亡くなる7日前までコンサートで弾いていました。

録音風景の写真を見ると、さすがに83歳としておかしくない様子ですが、録音そのものは全く年齢を感じさせません。 この曲はパッセージに早い部分も多く難曲ですが、堂々とした演奏ぶりで、中年ピアニストの演奏といわれてもおかしくありません。

40年前にこの演奏を FM 放送で聞いたときは、私も若かったせいか面白いとは感じませんでした。 今聞くと、そんなことはないですね。 ということは私はこの演奏を評価するのに40年かかったことになります。
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しばしば10歳年下の指揮者ベームと共演を重ねており、ブラームスやモーツァルトなどの協奏曲で名録音を残しているが、ある記者にベームについて尋ねられたところ「彼は若いが、ブラームスを良く演奏する」と答えたという (Wikipedia)。
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他の演奏では ギレリス Emil Gilels ヨッフム指揮ベルリン・フィルによる CD (72年DG 52分) は少しテクニックが?と思わせる部分もあります。 この時ギレリスはまだ56歳なのですが。 個人差がありますね。

逆にこの曲を演奏する最も若いピアニストは? 私の記憶ではツィメルマン Krystian Zimerman では? 84年 バーンスタイン指揮ウィーン・フィルがサポートした映像 (84年 Unitel 54分) の時 28歳だったですね。 この映像を見た時、若いピアニストがこんな渋い曲をよくも堂々と演奏するなぁと感心したものです。 演奏が終わって、バーンスタインが大喜びでツィメルマンを舞台上で抱擁しているのも印象的ですね。 大げさに抱きつくのはレニーの癖ですが。

以上

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