シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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モーツァルトの管楽器協奏曲

2012年12月18日 | ドイツ音楽も様々
左上から カラヤン指揮 BPO の協奏曲集 LP ジャケ、ブラウ、ゴールウェイ、コッホ、ライスター、ピースク。 左下から シュルツ、プリンツ、ベーム指揮 VPO の協奏曲集ジャケ、ツェラー。
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2006年7月22日投稿分__

天才モーツァルトは管楽器のために、 1) フルート協奏曲 KV313 2) フルートとハープのための協奏曲 KV299 3) オーボエ協奏曲 KV314 4) クラリネット協奏曲 KV622 5) ファゴット協奏曲 KV191 という宝石のような協奏曲を多く作曲しました。 この 3) オーボエ協奏曲をモーツァルト自身がフルート向けに編曲したもの KV314 (3’) があり、少しややこしいです。 逆のフルート協奏曲のオーボエ版はないんですね。 オーボエ奏者が編曲しそうなものですが、モーツァルトを汚すようで作れない?

カラヤンが毎夏 スイスの避暑地でベルリン・フィルと小編成の曲を録音していて、上記5曲に 6) 協奏交響曲 KV297b を加えて、三枚組の LP を作りました。 独奏は、1) ブラウ (Fl) 2) ゴールウェイ (Fl) とヘルミス (Hp) 3) コッホ (Ob) 4) ライスター (Cl) 5) ピースク (Fg) 6) シュタインス (Ob) シュテーア (Cl) ブラウン (Fg) ハウプトマン (Hr) という楽団内のソリストを起用しています (72年 EMI)。

対するもう一つの有名楽団、ウィーン・フィル内ソリストたちとベームが作った管楽器のための協奏曲の CD からは、2) シュルツ (Fl) とサバレタ (Hp)  3) トゥレチェック(Ob)  4) プリンツ (Cl)  5) ツェーマン (Fag) の独奏をカール・ベーム指揮ウィーン・フィル伴奏で聴けます (74~75年 DG)。

手持ちの CD には 1) と 3’) を カールハインツ・ツェラー (Fl) の独奏でクレー指揮イギリス室内管が伴奏した演奏が入っています (74年 DG)。 ツェラーはゴールウェイが BPO に入団する前の同楽団のソリストでした。 ゴールウェイ退団後 ツェラーが復帰しています。

アバド時代になって、BPO 内のソリストのエマニュエル・パユ (Fl) が 1) と 2) をラングラメ (Hp) と、ザビーネ・マイヤー (Basset-Cl) を起用して 4) をアバド指揮 BPO の伴奏でライヴ録音しました (96/98年 EMI 下記左)。

マイヤーはカラヤン時代末期に "マイヤー騒動" で有名になった渦中の人です。 この録音は演奏会でのライヴものですから、いわゆる「汚名挽回?」と想像する演奏会で、マイヤーはこれで "名誉" を回復したのではないでしょうか?
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演奏はどれも素晴しいものばかりです。 番外に ジャズ奏者のベニー・グッドマン (Cl) の独奏で (4) をミュンシュ指揮 ボストン響で録音したものがありますが (56年 BMG 下記右)、残念ながら 音質がイマイチでお薦めしません。



今日はここまでです。

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