シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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私のドボハチ・ベストはどれか?

2024年08月04日 | ドイツ以外の音楽
上左から 1961年盤 (DECCA 37’)、79年盤 (EMI 37’)、VPO との 85年盤 (DG 37’)、
下左から 73年のライヴ録音の YouTube 投稿 (37’)、映像の LD、BD 盤 (ソニー)。
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御大は名曲を何度も録音しています。 私の手持ち CD から『ドボルザーク 交響曲第8番 ト長調 作品88』を集めてみました。 一時 “イギリス” という名称が付いていました。

最初のは VPO との1961年盤 (DECCA 37’)、次いで BPO との 79年盤 (EMI 37’)、最後が VPO との 85年盤 (DG 37’)、と3枚あります。 最近 YouTube に投稿されたのが、73年 NHK ホールでのライヴものです (37’)。

演奏時間は見事に全て 37分ですが、73年のライヴものが最も早い演奏だと感じます。 特に第4楽章では フルーティストが “必死で” (?) 早いパッセージで吹いています。

さらに映像ものがソニーからリリースされていますが、VPO との 85年音声・映像の同時収録です。 同じソースを DG と版権を分けているのですね。

なぜ わざわざ ドボハチをまたも取り上げたかというと、73年のライヴ録音全曲を聴いて、「演奏が終わると同時に 盛大な拍手と “オーッ!!” という歓声が沸き起こり」、その白熱した怒涛の第4楽章が、ライヴ録音ならではの雰囲気を伝えているのを思い出したからです。

そう、私はこの会場の NHK ホールで実際に聴いていたのです。 他の3つの正規録音盤だと こうはいきません。 どれも安定した素晴らしい演奏ですが、ライヴ録音ならではの雰囲気がないのです。 けれど 録音品質は全く良くありません。 恐らく FM 放送を録音したものを YouTube に投稿したものだからでしょう。

ですから カラヤンのドボハチ・ベストとして 私は正規録音なら VPO との 85年盤を、ライヴ録音の雰囲気を味わいたなら、73年のライヴ録音をチョイスしたいと思います。 人間の感性って複雑ですね。



ところが、です。 私の純粋なドボハチ・ベスト演奏盤は、カラヤンのではなく、クーベリック BPO 盤 (’66 DG) なのです。

1960年代に出た LP 盤を FM 放送されたものをオープン・テープで録音して何度も聴いて馴染んでいたからです。 最初に気に入った演奏ですから、これが実は私のドボハチの “原点” なのです。 “初お気に入り” は長く心に染み付いて、なかなか剥がれ落ちません。
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序でながら 第4楽章には、ロッシーニの『ウィリアム・テル序曲』の行進曲が始まる前の部分に酷似したメロディが現れます。 どこで出るかは、皆さん聴いてみて下さい。

今日はここまでです。

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