
写真は、ヴァイオリニストの有希・マヌエラ・ヤンケさん。 愛機ストラディヴァリウス「ムンツ」とともに。
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日系ヴァイオリニストのヴァイオリンがフランクフルト空港の税関に押収されるのは、これで2度目。 余程 日系人は高額ヴァイオリンを持ちながら、保持する書類が不備なのか、それとも人相風袋とその高額ヴァイオリンが不釣り合いなのかと想像してしまいますね。
他の空港税関で同様の問題が起きたとは聞かないので、この問題は “フランクフルト空港に特化した事柄” のようにも思います__そうは思いたくはないですが。
私が想像をたくましくすると、1) 恐らく担当責任者が入れ替わって その人の方針で厳しく税関通過者に対処するようになった? 2) 担当責任者が同じでも最近 高額ヴァイオリンをフランクフルト空港経由で持ち出して売買した犯罪があったので厳しく対処するようになった?
早く押収されたヴァイオリンが戻ることを願いたいですね。
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これとは無関係ですが、最近聴いた CD のヴァイオリン曲について。 CINEMA と題するヴァイオリン小品集20曲中の1曲で、「Mission Impossible」(Schifrin) です。 普通 テレビ映画「スパイ大作戦」のテーマ曲という名前で知られていますね。
ヴァイオリニスト ローラン・コルシア Laurent Korcia は仏のヴァイオリニストらしいです。 これをアコーディオンとコントラバスだけの伴奏で弾いていますが、オーケストラに負けない魅力で聴かせます。
世の中 うまいヴァイオリニストは世界中に大勢いますね。 日本のヴァイオリニストものも何枚か聴いてみたのですが、どうもソリストとして曲調に向いてない人が多いようで、オーケストラマンには向いているらしいですね。 欧米オーケストラの写真を見ると 大概 2~3名の日系 (アジア系?) 弦楽器奏者が必ず座っているのに気づきます。
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後日追加_「独財務省、ヴァイオリン返還を指示」(10月8日 ベルリン共同) _ ※追加0へ
「6億円ヴァイオリン、独また押収…日本の財団所有」(10月4日 読売新聞) _ ※追加1へ
「若きヴァイオリニスト 名器に “一耳惚れ」” 有希・マヌエラ・ヤンケさんインタビュー」(9月27日 松本明子/産経新聞) _ ※追加2へ
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以上
※追加0_ ドイツのフランクフルト国際空港の税関で同国在住のヴァイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさんが名器ストラディヴァリウスを差し押さえられ、関税約 1億2千万円を請求された問題で、8日付のドイツ大衆紙ヴィルトは、財務省が税関当局に、ヴァイオリンを返還するよう指示したと報じた。 ただ税関当局は激しく反発。 職員が検察当局に、脱税行為を手助けしているとしてショイブレ財務相を告発したという。
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※追加1_ ドイツ在住のヴァイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさん (26) に貸与されている、日本音楽財団 (東京) 所有の名器ストラディヴァリウス (保険評価額 6億1000万円) が9月28日、ドイツ・フランクフルト空港の税関に押収されていたことがわかった。
ヤンケさんから財団に入った連絡によると、日本で演奏会を終えて帰国した際、空港で「必要な通関手続きを取らなかった」として押収された。 ヤンケさんは、楽器は貸与されているもので仕事道具であると証明書を見せて説明したが、「転売目的の可能性が否定できない」として、受け入れられなかったという。
押収されたのは1736年製の「ムンツ」で、5年前から財団がヤンケさんに貸与していた。 フランクフルト空港税関は、輸入関税として評価額の 19% に当たる約 1億2000万円 を支払うよう求めているという。
ヤンケさんはドイツ人の父と日本人の母を持ち、9月からドイツの名門歌劇場、ドレスデン・シュターツカペレのコンサートマスターを務めている。
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※追加2_ ● BS スカパー!「ストラディヴァリウス・コンサート 2012」●
「楽屋が和気あいあいとしていて、仲間からも学ぶことが多く、毎回楽しみなコンサートです」
ドイツ・ミュンヘン出身のヴァイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケ (25) はそういって、日本では5年に1回の開催となる「ストラディヴァリウス・コンサート 2012」の中身を話し始める。
このコンサートは、世界最高峰の弦楽器、ストラディヴァリウス11挺による夢の共演である。 アントニオ・ストラディヴァリ (1644~1737年) は約 1200挺の名器を製作。 現存するのは約 600挺で、そのうち日本音楽財団が 18挺所有。 同時に国際的に活躍する演奏家に無償貸与している。
ヤンケは、1736年製の「ムンツ」を使用。 ストラディヴァリが最晩年に製作した楽器のひとつで、2007年11月に出合ったという。
「ベルリンで受け取りました。 低音が下から支えるような温かさで、音色の幅も広い。 特徴的な線も入っています。 一目惚れならぬ、一耳惚れですね」
透明な黄褐色のニスがほぼ全体に残っており、保存状態も音色も格段に優れているそうだ。
「でも、魅力を最大限に引き出せるのは、それから2年くらいたってからですね。 最初はそこまでスキルがありませんでした。 ストラディヴァリウスは、長年使い続けることで最高の音色を引き出せるようになります」
三大名器と呼ばれるガルネリ、アマティとはどう違うのだろうか。
「ガルネリは2004年に弾く機会があったのですが、率直な楽器で、誰とでも仲良くできる感じ。 あくまで個人的な意見ですが」
■日独ハーフの音楽一家
ドイツ人の父と日本人の母の音楽一家に生まれ、流暢な日本語のほかにドイツ語と英語も堪能。 祖母は兵庫県西宮市に住んでいるという。 ソリストとしての活動のほかに姉、兄2人とヤンケ・ピアノカルテットを結成している。
「小さい頃から兄のヴァイオリンで遊び、いろんな音楽にふれていました。 家の中でみんなが練習していたから、特に反抗期もなく『ああ、自分も練習しなきゃ』って。 昔はけんかもよくしましたが、今は一番の理解者ですね」
07年にチャイコフスキー国際コンクールで3位を受賞したが、1990年に優勝した先輩ヴァイオリニスト、諏訪内晶子とも親交がある。
「パリの演奏会でご一緒させていただいたことがあります。 すごくいい方できれいで…天は二物を与えていらっしゃる」とうらやましそうだ。
ヤンケはこの8月に、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 (シュターツカペレ・ドレスデン) の初の女性コンサートマスターに就任したばかり。
「これからはオペラの勉強をはじめ、オーケストラそのものも考えていかなくてはいけません」
世界で活躍する若きヴァイオリニスト。 周囲からの期待は大きい。
■YUKI MANUELA JANKE 1986年9月29日、ドイツ・ミュンヘン出身。 9歳でオーケストラデビュー。 2004年、パガニーニ国際コンクールで最高位と3つの副賞すべてを受賞。 07年、チャイコフスキー国際コンクール3位受賞に続き、サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールでは優勝を果たすなど多くの受賞歴を持つ。 来年3月、大阪フィルハーモニー交響楽団と公演を行う。
以上
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日系ヴァイオリニストのヴァイオリンがフランクフルト空港の税関に押収されるのは、これで2度目。 余程 日系人は高額ヴァイオリンを持ちながら、保持する書類が不備なのか、それとも人相風袋とその高額ヴァイオリンが不釣り合いなのかと想像してしまいますね。
他の空港税関で同様の問題が起きたとは聞かないので、この問題は “フランクフルト空港に特化した事柄” のようにも思います__そうは思いたくはないですが。
私が想像をたくましくすると、1) 恐らく担当責任者が入れ替わって その人の方針で厳しく税関通過者に対処するようになった? 2) 担当責任者が同じでも最近 高額ヴァイオリンをフランクフルト空港経由で持ち出して売買した犯罪があったので厳しく対処するようになった?
早く押収されたヴァイオリンが戻ることを願いたいですね。
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これとは無関係ですが、最近聴いた CD のヴァイオリン曲について。 CINEMA と題するヴァイオリン小品集20曲中の1曲で、「Mission Impossible」(Schifrin) です。 普通 テレビ映画「スパイ大作戦」のテーマ曲という名前で知られていますね。
ヴァイオリニスト ローラン・コルシア Laurent Korcia は仏のヴァイオリニストらしいです。 これをアコーディオンとコントラバスだけの伴奏で弾いていますが、オーケストラに負けない魅力で聴かせます。
世の中 うまいヴァイオリニストは世界中に大勢いますね。 日本のヴァイオリニストものも何枚か聴いてみたのですが、どうもソリストとして曲調に向いてない人が多いようで、オーケストラマンには向いているらしいですね。 欧米オーケストラの写真を見ると 大概 2~3名の日系 (アジア系?) 弦楽器奏者が必ず座っているのに気づきます。
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後日追加_「独財務省、ヴァイオリン返還を指示」(10月8日 ベルリン共同) _ ※追加0へ
「6億円ヴァイオリン、独また押収…日本の財団所有」(10月4日 読売新聞) _ ※追加1へ
「若きヴァイオリニスト 名器に “一耳惚れ」” 有希・マヌエラ・ヤンケさんインタビュー」(9月27日 松本明子/産経新聞) _ ※追加2へ
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※追加0_ ドイツのフランクフルト国際空港の税関で同国在住のヴァイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさんが名器ストラディヴァリウスを差し押さえられ、関税約 1億2千万円を請求された問題で、8日付のドイツ大衆紙ヴィルトは、財務省が税関当局に、ヴァイオリンを返還するよう指示したと報じた。 ただ税関当局は激しく反発。 職員が検察当局に、脱税行為を手助けしているとしてショイブレ財務相を告発したという。
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※追加1_ ドイツ在住のヴァイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケさん (26) に貸与されている、日本音楽財団 (東京) 所有の名器ストラディヴァリウス (保険評価額 6億1000万円) が9月28日、ドイツ・フランクフルト空港の税関に押収されていたことがわかった。
ヤンケさんから財団に入った連絡によると、日本で演奏会を終えて帰国した際、空港で「必要な通関手続きを取らなかった」として押収された。 ヤンケさんは、楽器は貸与されているもので仕事道具であると証明書を見せて説明したが、「転売目的の可能性が否定できない」として、受け入れられなかったという。
押収されたのは1736年製の「ムンツ」で、5年前から財団がヤンケさんに貸与していた。 フランクフルト空港税関は、輸入関税として評価額の 19% に当たる約 1億2000万円 を支払うよう求めているという。
ヤンケさんはドイツ人の父と日本人の母を持ち、9月からドイツの名門歌劇場、ドレスデン・シュターツカペレのコンサートマスターを務めている。
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※追加2_ ● BS スカパー!「ストラディヴァリウス・コンサート 2012」●
「楽屋が和気あいあいとしていて、仲間からも学ぶことが多く、毎回楽しみなコンサートです」
ドイツ・ミュンヘン出身のヴァイオリニスト、有希・マヌエラ・ヤンケ (25) はそういって、日本では5年に1回の開催となる「ストラディヴァリウス・コンサート 2012」の中身を話し始める。
このコンサートは、世界最高峰の弦楽器、ストラディヴァリウス11挺による夢の共演である。 アントニオ・ストラディヴァリ (1644~1737年) は約 1200挺の名器を製作。 現存するのは約 600挺で、そのうち日本音楽財団が 18挺所有。 同時に国際的に活躍する演奏家に無償貸与している。
ヤンケは、1736年製の「ムンツ」を使用。 ストラディヴァリが最晩年に製作した楽器のひとつで、2007年11月に出合ったという。
「ベルリンで受け取りました。 低音が下から支えるような温かさで、音色の幅も広い。 特徴的な線も入っています。 一目惚れならぬ、一耳惚れですね」
透明な黄褐色のニスがほぼ全体に残っており、保存状態も音色も格段に優れているそうだ。
「でも、魅力を最大限に引き出せるのは、それから2年くらいたってからですね。 最初はそこまでスキルがありませんでした。 ストラディヴァリウスは、長年使い続けることで最高の音色を引き出せるようになります」
三大名器と呼ばれるガルネリ、アマティとはどう違うのだろうか。
「ガルネリは2004年に弾く機会があったのですが、率直な楽器で、誰とでも仲良くできる感じ。 あくまで個人的な意見ですが」
■日独ハーフの音楽一家
ドイツ人の父と日本人の母の音楽一家に生まれ、流暢な日本語のほかにドイツ語と英語も堪能。 祖母は兵庫県西宮市に住んでいるという。 ソリストとしての活動のほかに姉、兄2人とヤンケ・ピアノカルテットを結成している。
「小さい頃から兄のヴァイオリンで遊び、いろんな音楽にふれていました。 家の中でみんなが練習していたから、特に反抗期もなく『ああ、自分も練習しなきゃ』って。 昔はけんかもよくしましたが、今は一番の理解者ですね」
07年にチャイコフスキー国際コンクールで3位を受賞したが、1990年に優勝した先輩ヴァイオリニスト、諏訪内晶子とも親交がある。
「パリの演奏会でご一緒させていただいたことがあります。 すごくいい方できれいで…天は二物を与えていらっしゃる」とうらやましそうだ。
ヤンケはこの8月に、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 (シュターツカペレ・ドレスデン) の初の女性コンサートマスターに就任したばかり。
「これからはオペラの勉強をはじめ、オーケストラそのものも考えていかなくてはいけません」
世界で活躍する若きヴァイオリニスト。 周囲からの期待は大きい。
■YUKI MANUELA JANKE 1986年9月29日、ドイツ・ミュンヘン出身。 9歳でオーケストラデビュー。 2004年、パガニーニ国際コンクールで最高位と3つの副賞すべてを受賞。 07年、チャイコフスキー国際コンクール3位受賞に続き、サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクールでは優勝を果たすなど多くの受賞歴を持つ。 来年3月、大阪フィルハーモニー交響楽団と公演を行う。
以上