シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

倒産経緯の推測

2021年06月04日 | 世相あれやこれや
2018年秋 閉店した福島のオーディオ店 “K” が翌19年4月になって破産しましたが、銀行からの借入金が 3,000万?とかと記憶しています。 なぜ 今になって この話しを蒸し返したかというと、下記の事を思い出したからです __

2017年以前 帰省した折には 毎日のようにKに通っては、サロンとして利用させていただいていた時の事です。 社長と話しているうち オーディオからビデオに及んで、「プロジェクター? 高いよね」というと、「今はそれほど高くありませんよ。 ウチの2階にもプロジェクターのシステムがありますから見ませんか?」といわれ、「へえ そうなの?」といって初めて2階の12畳ほどのビデオ展示ルームに案内されました。

流した映像が色々ある中で、映画『アバター』の DVD を15分ほど見たのが強烈な記憶として残っています。 部屋を暗くして 100インチ以上のスクリーンにプロジェクターで投影していましたが、オーディオ装置も含めて さながら “小映画館” といった風情でしたね。

そのスクリーン、プロジェクター、オーディオ装置は本格的で 凄い迫力でしたから、数百万から1千万はかかっていたと推計します。 専用スクリーンとプロジェクターとで 数十万から用意できるとの説明だったと記憶しています。 しかし 具体的に詳細までは訊きませんでした。 詳しく訊こうとすると、社長が “本気で売る気” になってしまいますからね。

キリのいいところで、「いやぁ 確かに凄いけど、逆にこんなのにハマってしまったら、オーディオどころじゃなくなるよ。 私はオーディオだけにしときますよ」といって、1階の試聴室に戻りました。 

その後も 客が2階へ上がっていくのを見た事がありませんでしたから、あの映像展示ルームは “宝の持ち腐れ” だったでしょう。 逆にいうと オーディオ店が数百万から1千万を設備投資して、それが売上・利益に結びついていなかっただろうと想像できます。
………………………………………………
そして 閉店・倒産時期の2018年秋・19年4月です。 取引銀行は、2001年に取り付け騒ぎが発生し、銀行倒産の噂が流れた “福島銀行” です __
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
2018年5月 福島銀行の森川英治社長が退任し、元東邦銀行専務で とうほう証券社長の加藤容啓を社長に招聘したことを発表。 18年6月  金融庁は、18年3月期決算において最終赤字となったことを受けて、業務改善命令を出した (ウィキから)。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
__ と、この頃 取引銀行が再度 経営危機で揺れていた時期です。 その1年ほど前 店員の娘さん (冒頭) に 何気なく「福島銀行 危ないのかなぁ。 前にも倒産の噂があって、急にもう1つの東邦銀行に顧客から預金が増えた時期があったそうだよ」というと、「福島銀行がつぶれたら困りますよ。 ウチの取引銀行ですから」と返事していました。

当然ながら、2018年には 銀行は経営再建のために、不良債券・不良融資の “洗い出し” を行ない、そうした案件の引き上げ・引き剥がしが行われただろうと推測できます (長いこと 融資して返済を引き伸ばしていた顧客へは返済を強く要求したものと想像します)。

早くいうと 融資し続けていたオーディオ店にも返済を迫ったのではと想像します。 返済できなかったオーディオ店は2018年秋 閉店して資産を売り払おうとし (?)、19年4月 倒産しました。 結局 借入金を完済できなかったのでしょう。 2018年秋~19年4月の半年間 借入金を返するために奔走していたのかも知れません。

閉店当時、サロン化していた店に来ていた顧客たちに事情を説明せず、唐突に閉店してしまったことで、顧客たちは不信感を持ったらしく、倒産後 月に1度 自宅かどこかで仮設 (?) 店を開きますと通知しても誰も行かないそうです。 “ヤメドキ” も大事なんですね。 でも返済を迫られている時期 そこまで頭が回らなかったのかも知れません。
………………………………………………
そういえば … とまた思い出しましたが、社長とオーディオ業界の衰退談義を話していた時に、私が「この近くの高級オーディオ店が中古オーディオ店に看板が変わったね。 高級オーディオはあんまり売れてないのかなぁ?」と水を向けると、「もうオーディオ産業は過去の遺物です。 絶滅危惧種です。 70年代をピークに下がりっぱなしで、復活は考えられないですね」と悲観的な話ししか返ってきませんでした。

そして、「あ~あ あり得ないと思うけど、高級車で乗りつけてきた一見 (いちげん) の成金客が、そこらの高級スピーカーや高級アンプ、プロジェクターをササッと指さして、1千万くらい現金でポーンと買ってくれないかな … アッハッハ」と夢みたいな冗談をいってましたが、本音だったのかも?

その元社長さんも、実は “Kの顧客の1人” だったのですが、その前の社長急死を受けて、なぜか社長になったのです (経緯は聞きましたが忘れました)。 以前はメーカー工場で工程のコスト管理を担当していたそうで、運命の歯車が回ったんですね。 その工場はかなりのワンマン社長の経営だったらしく、訊くといい話しになりませんでしたから、転身を考えていた矢先だったのかも知れません。

元社長さん “今度の転身” で元気にやってるかな? お世話になりましたから、一度 声を聞いてみたいですね。

今日はここまでです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。