goo blog サービス終了のお知らせ 

シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

アンプの音の良し悪しは価格だけではない

2021年06月06日 | オーディオの今は
専門誌のブラインドテストで4人中4人とも 9,800円のデジタル・アンプを 3,300,000円のアナログ・プリメインよりも音がいいと … 8台のアンプを聴き比べ、値段と音にははっきりした関係が出ませんでした (※0)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ブラインドテストは怖いですね。 蓋を開けてみたら、いい音に聴こえたのは価格で 330分の1の超小型アンプだったなんて聞くと、100万のプリ、100万のメインを繋いで悦に行っているオーディオ・ファンなどはずっこけて ひっくり返ってしまうかも知れません。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
『アンプの音は存在するのか』(2020/07/05 https://www.youtube.com/watch?v=fvVYQGc3-pk ※0) __ 2004年に話題になったブラインドテストの結果を紹介。 大出力アンプの問題点、適正出力の求め方、音が変わって聞こえる理由、見た目からくる心理的影響、アンプの価値は何かを解説。 最後にアンプの選び方をご紹介します。
 
『アンプのブラインドテスト』(https://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/ampblind.htm ※1) __ 追加※1へ
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
※1の投稿映像では、330万円のはアキュフェイズ社、9,800円のはラステーム・システムズ社のようですが、後者は2013年に破産しています (追加※2へ)。 これは、安くても 音質評価が高くてもラステームには利益をもたらさな (売れな?) かったし、もう一方の 330万円のアキュフェイズはそれなりに利益を出しているという意味にもなりそうです。
 
9,800円のアンプは 330万円のアンプほどの満足感をオーディオ・ファンには与えられなかったのでしょう。 9,800円のアンプを自宅に置いて、友人に「これは 330万円のアンプよりも音がいいんだよ」と自慢する人もいなかったと想像します。
 
かつてアナログ機器時代には、オーディオ製品の選び方に “予算3分割法” という分かり易いものがありました。 予算 30万があったとして 再生機器に10万、増幅 (アンプ) に10万、スピーカーに10万を割り振るというものです。 再生機器としてはレコードプレーヤーを指します。 FM チューナーなどは別途追加という考えでした。
 
格安デジタルアンプが一般的になった現在は、CD プレーヤー・デジタルアンプ・スピーカーに予算3分割法はもはや似合わない気がします。 けれど 10万の CD プレーヤー・1万のデジタルアンプ・10万のスピーカーで良しとすべきか、それとも それぞれ 10万を掛けるべきか悩ましいですね。 要は "決定はあなた次第" です。
 
また ※0の中では「ボリューム (アンプ出力) を絞るとノイズや歪みが増える」ともいっています。 なぜなら アンプのカタログには歪み率が記載されているが、あれは増幅素子の最も低い値を使う。 その出力値だとスピーカーの歪みが大きい辺りなので参考にならないらしいです。 下記グラフの青丸 10~20W 辺りで、普通は家庭でそんな大きい音は出しません。 近所迷惑になること 請け合いです。
 
 
 
また「ダンピングファクター (DF) の影響で音色が変わる場合がある」ともいっています。 DF が落ちると低音と高音が盛り上がるので、聴感上はいい方向に解釈される場合があり、330万円のアンプが 9,800円のに負けたのはこのせいかもと解説しています。
 
 
 
32ビットフルデジタルアンプ ソニー TA-F501 とヤマハ AV レシーバー RX-S600 はどちらも廃番。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アンプの価値を決めるものとして、1つに ボリュームコントロールの品質を挙げています。 ギャングエラーの問題もあるといい、ボリューム位置によって左右の音量に差が出る事です。 実測すると フルデジタルアンプのソニー TA-F501 はギャングエラーがゼロだそうです。
 
次に「見た目も重要です。 ゴージャスなスピーカーにはゴージャスな外観のアンプが合いますが、お金を掛けるのは外観ではなく 音に対して掛けるのを忘れないで」というのは金言ですね。
 
「世間のアンプの音質評価は、見た目の感想に近い評価が多いように思います」から、「スピーカーの能率に合ったアンプを見た目重視で選ぶ」「可変抵抗器のボリュームを避け、デシベル単位で表示されるものがお薦め」と結論付けており、色々と参考になりますね。 上記右のヤマハアンプの表示を例としています。 40万回の視聴も納得の内容です。
………………………………………………
しかし デジタル・ボリュームとなると、自作では無理ですから、これは考えものですね。 と思ってネット検索をしたら、いくつか自作用モジュールを見つけました。 ネット時代の今は何と便利になっているのかと思いましたが、逆に考えると すぐにそうしたものが欲しくなってしまうのは、どうでしょうか?
 
なかなか 自分の欲しいものが探せなかったネット時代以前ですと、本屋などで専門書を探すしかなかったのですが、そうして苦労して時間を掛けて探していた時代が懐かしい気もします。
 
いずれにせよ 一般家庭の中に占めるオーディオ機器というもののステイタスは、かつて 応接間の真ん中に向けて置いてあったものが、今は応接間から移ってしまい、子供部屋の片隅にこぢんまりしたステレオセットが置かれているような状況ですから、オーディオメーカーの苦境も解るようにも思えますね。
 
同じ事がカメラ業界にもいえます。 という具合に 世の中の大衆の嗜好は時代と共にうつろい易く、常に切磋琢磨してその魅力を高める努力を続けないと、あっという間に新しい魅力を持つ新商品に駆逐されてしまうという事でしょう。
 
自動車業界はエンジンから EV に流れが変わりつつあり、果たして 今のメーカーは生き残れるのでしょうか? 
 
今日はここまでです。
 
 
追加※1 __「ステレオ誌2004年3月号に『ディジタルアンプとアナログアンプの音の傾向が違うのか?』を調べる目的で行なわれたブラインドテストの結果が掲載されているが、数台のディジタル、アナログアンプを無作為順で4人のオーディオ・ファイル (オーディオ評論家?) に聴かせるという趣向である。 この時、施検者は機種を知りながら交換を行なっているようなので、どれほど信用出来るか問題が多い。 結果は実に面白いものであるが、信憑性に欠けるので、『科学的オーディオ』を標榜するこのサイトでは取り上げないことにする。
 
追加※2 __ 2013年11月18日 上越タウンジャーナルから __ デジタルアンプでマニアから高い評価を得ていた音響機器メーカー「株式会社ラステーム・システムズ」(新潟県上越市中郷区、従業員18人) が2013年10月28日付で事業を停止し、同11月6日に東京地裁から破産開始決定を受けた。 東京商工リサーチ高田支店によると、負債総額は約1億5000万円が見込まれる。
………………………………………………
同社は1989年に設立された音声合成機器、電子機器の設計製作販売業で、特にアンプはマニアや業界関係者に高く評価されていた。 小型デジタルアンプの「RSDA202」は、約1万円という低価格ながら、2004年に月刊誌「stereo」(音楽之友社) が企画したプロによる目隠し視聴で第6位に入り、330万円の有名アンプより音が良いと評価されたほど。
 
1993年には東京営業所を開設し、2008年には東京都内にショールームを開設した。また、2008年には地元銀行系のベンチャー支援ファンドから900万円の開発資金を導入し、2011年5月期は売上高 2億円を計上していた。 2012年には台湾に営業所を開設したが、OEM 生産の落ち込みから借入金を返済する目処が立たなくなり、今回の事態となった。
 
以上

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。