シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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良かったね 戻ったヴァイオリン

2013年01月13日 | 音楽界よもやま話
上写真は戻ってきたヴァイオリンを手にする海道久恵さん (右) と、うれしそうに触れる母の清原千賀さん。 中段はさっそく演奏する海道久恵さん (12月11日)。
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盗まれたヴァイオリンが戻るというのは、普通ありえない話しだと想像します。 というのも、量産品ものでない限り、転売すると特定されてしまうから、盗んだ人は転売せず 手元に置くのでは?

手元に置いて眺める?だけでなく、自分で弾くのだろうが、盗んだ楽器で気持ちよく演奏はできないだろう __ と考えるのは普通の人で、盗んでまで弾く人は普通の人ではないから、その精神状態は何とも説明できません。

量産品なら転売しても足が付かないかも知れませんが、そもそも低価格の量産品を盗む人もいないでしょう。 そんな危険を犯さず、買った方が早いからです。

となると 狙われるのは高価なヴァイオリンで、失くしたらまず出てこないと想像します。 そんな憂き目に遭わないためにも、高価なヴァイオリンは手元から離してはいけません。 まぁ 数億円のストラディヴァリウスを置きっぱなしにする人もいないでしょう。 数十万円でも眼を離してはいけない。 この人はもう手元からも離さないし、車の中に置きっぱなしにもしないでしょう。
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ドイツのフランクフルト空港でのヴァイオリン差し押さえ事件は、過去に報道されただけで2件 発生しています __ 12年8月の堀米ゆず子さんと、9月の有希・マヌエラ・ヤンケさん。

幸い その後2人のヴァイオリンは戻りましたが、ドイツ財務省が返還を指示したとのことですから、税関当局の見解は未だに変わってないようです。 ヴァイオリンに限らず、”総額で 430ユーロ 相当以上の物品をドイツに持ち込む場合は一時輸入の申告がいる” ようでは、ドイツへの旅行は面倒なことになりそうですね。
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「盗難ヴァイオリン持ち込み容疑 男女2人逮捕 大阪府警」(13年3月4日 産経) _※追加0へ
「盗難ヴァイオリン、奏者の手に戻る ネットで広がった支援の輪」(12年12月14日 日経/共同) _※追加1へ
「ヴァイオリン、持ち主の元に 夏に盗難、新聞記事きっかけ」(12年12月12日 朝日) _※追加2へ
「日本便は標的、ドイツの空港に ”こわもて税関”」(1月9日 赤川省吾/ベルリン/日経) _※追加3へ

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以上


※追加0_ 大阪市中央区の駐車場で昨年8月、ヴァイオリニストの海道 (かいどう) 久恵さん (29) のヴァイオリンが車上狙いに遭った事件で、大阪府警東署は4日、ヴァイオリンが盗品と知りながら古物商に売却しようとしたとして、盗品等処分あっせん容疑で、大阪市淀川区木川東の無職、水谷庄一容疑者 (50) ら2人を逮捕した。

他に逮捕されたのは、水谷容疑者の知人で大阪市西区本田のアルバイト、竹内美紀容疑者 (46)。 逮捕容疑は昨年12月上旬、府内の古物商に海道さんの仏製ヴァイオリン「ポール・ブロンシャー」の売却を持ちかけたとしている。 いずれも容疑を否認している。

海道さんは別の楽器を含めて計約 470万円 の被害に遭った。 事件後、インターネットの交流サイト「フェイスブック」を通じて情報提供を呼びかけており、ネットを見た古物商が買い取りを保留したうえで、府警に通報していた。

ヴァイオリンはその後、宅配便で大阪市内の新聞社に届けられ、海道さんの元に戻った。 同封された手紙には盗品であることを示唆する記載があった。 府警は宅配便を送ったのが水谷容疑者らとみており、車上狙いの実行犯についても解明を急いでいる。

海道さんは産経新聞の取材に「警察の捜査に感謝している。 盗んだ犯人も見つけてほしい」と話した。
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※追加1_「盗難に遭った楽器を探しています」。 インターネットでこんな呼び掛けが広まり、盗まれたヴァイオリンが約3カ月半ぶりに奏者の手に戻った。 持ち主の女性は久々の「相棒」の感触を確かめながら、「大切な音楽仲間はもちろん、日本中、世界中の人が声を掛けてくれた」と感謝した。

大阪府立高で音楽を教える海道久恵さん (29) がヴァイオリンを盗まれたのは8月26日夜。 大阪市中央区の駐車場で車上荒らしに遭い、ビオラや弓なども入ったケースごと持ち去られた。

現場に戻った海道さんはぼうぜん。「音楽家として楽器を置いていくなんて……」と悔やんだ。 盗まれたヴァイオリンは1883年のフランス製。 音楽一家に生まれ、小学5年生の時に両親から贈られ、以来ほぼ毎日持ち歩いていた。 その夜は涙が止まらなかった。

翌日から捜索作戦が始まった。 ビラを 500枚刷って楽器店などに配り、交流サイト「フェイスブック」でも情報提供を募った。励ましや「ビラ配り手伝います」という支援の声が続々と届き、一気に輪が広がった。 2万枚以上のビラが演奏場や大学など数百カ所で配布、掲示された。

新聞社にヴァイオリンの入った段ボールが届いたのは3カ月半後の12月10日。「私の手元に来た経緯はいえませんが、ネットで見たのでお返しします。 ごめんなさい」と手紙が添えられていた。

海道さんは翌11日、大阪府警東署で再会を果たし、実家では家族がヴァイオリンに「お帰り」と話し掛けた。 海道さんは「まだ見つかったことを知らない人にも、ひとりも漏れることなく伝えたい」と話した。
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※追加2_ 子どもの頃から20年近く愛用し、体の一部のようだったヴァイオリン。 車上荒らしに遭い、盗まれてから約3カ月半たった11日 持ち主の女性奏者の元に無傷で戻ってきた。 きっかけは朝日新聞の記事だった。

女性は大阪市の海道久恵さん (29)。 ヴァイオリンは1883年の仏製の「ポール・ブロンシャー」で、500万円以上という。 8月26日 大阪市中央区の駐車場で、ケースごと車から盗まれた。

朝日新聞大阪本社は10月18日発行の夕刊で、インターネットの交流サイトなどを通じてヴァイオリンを捜し求める海道さんやその支援者らの活動を紹介した。

12月9日 同大阪本社に女性の声で「海道さんのヴァイオリンを送った」と電話があり、10日朝 段ボール箱が届いた。 大阪府警に届け、開封した東署が、中にあったヴァイオリンを海道さんのものと確認した。 破損はみられなかった。
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※追加3_ 日本を飛び立ってドイツの空港に降り立つと、税関職員が待ち構える。 その検査の厳格ぶりは、欧州在住の音楽家が所持していたヴァイオリンが「書類不備」などを口実に相次いで押収されたことで突如、クローズアップされた。 だが これまでに表ざたになった事件は氷山の一角にすぎず、実は数年前から日本人乗客のパソコンやカメラに課税される事例が頻発していた。 財政再建を進める独で税務当局が「脱税」に厳しい視線を注ぐようになったことが日独の「税関戦争」の背景にあり、独に着く日本便が得点稼ぎの標的になっているようだ。

100万ユーロ ( 1億1300万円) のヴァイオリンが押収された――。 こんなセンセーショナルな見出しで独大衆紙ビルトが事件を報じたのは、2012年8月だった。 ベルギー在住の音楽家、堀米ゆず子氏が日本からの帰りにフランクフルトで飛行機を乗り換えようとした際、空港の税関職員がヴァイオリンに課税しようとしたことから騒ぎが起きた。 輸入関税の支払いを堀米氏は拒否すると、ヴァイオリンが差し押さえられたという。

■ カメラも申告必要
驚いたのは日本サイドだけではない。 独外務省にも「やっかいな事件が起きてしまった」との受け止めが広がった。 だが課税逃れを摘発するのが仕事の税関職員に、それを「するな」とは命じられない。 そこで探ったのが政治決着。「独のイメージが悪くなる」。 最終的にはショイブレ独財務相がヴァイオリンの無償返還を決めた。

だが事件はそれで終わらなかった。 その後も似たような事例が続発。 新年明けにも独サッカーチームに所属する乾貴士選手が腕時計の「脱税」を指摘されたと独メディアが3日に伝えた。

税関でのトラブルのあまりの多さに、東京にある在日独大使館は「カメラや楽器など職業上使用する物品は通関手続きが必要」と呼びかける。 日本のフランクフルト総領事館も「総額で 430ユーロ 相当以上の物品を持ち込む場合は、一時輸入の申告がいる」とホームページ上で説明する。

例えば 日本から真新しいカメラを持って独に到着した場合、原則として空港の税関で「申告する物品がある」ことを示す赤色の出口を通過する必要がある。 カメラに刻印されている型式番号などから市場価格を割り出すシステムが税関には導入されており、「安いカメラだ」と旅行者がいい張ることは難しい。 摘発されると 19% 分の輸入関税を要求されることが多い。

ドイツ人が日本に出張に行ったり、欧州に住む日本人が里帰りしたりする際も申告がいる。 独を出国する前に税関に出向いて日本に持って行くカメラを登録しておかないと、欧州に戻った時に日本の滞在中に買ったとみなされて課税される恐れがある。

■ 職員個人の裁量大きく
独を含めた欧州では政府職員の個人の裁量が大きく、検査が厳しいかどうかも担当者によって異なる。 それゆえ中古品を持って行くからといっても安心できない。 電子機器はどのくらい古ければ課税対象外の「価値のない中古品」と見なすのか。 ベルリン空港で実際に検査を担っている複数の税関職員に聞いたところ「購入後2年以内の物品しか課税しない」と答えがある一方、「10年前のパソコンまで課税する」と回答した職員もいた。 運が悪ければ欧州連合 (EU) 域外から持ち込むパソコンやカメラ、貴金属、時計、ゲーム機などは使い古しであっても課税対象になりそうだ。

「そんなことなら独への旅行ができないよ」。 日本からはしゃくし定規な独税関への恨み節が聞こえてくる。 重箱の隅をつつくような検査姿勢と、不親切で高圧的な態度の税関に嫌気がさして独の空港を回避し、パリやウィーン経由で日欧間を往復する旅行客も増えている。

それでも税関の姿勢が緩まないのは、少数の知日派を除けば日本人乗客への同情論が欧州側でほとんどないことがある。 財政再建を進める中で、脱税に対して独社会は厳しい視線を注ぐようになった。特に有名人や政治家には高いモラルが求められる。 12年6月にはメルケル政権の閣僚が訪問先のアフガニスタンで土産物に購入したじゅうたんを申告しなかったことが発覚し、独メディアから袋だたきにあった。

メルケル首相や主要閣僚が政府専用機で外遊する際ですら、同行するジャーナリストを含め高額な電子機器類を出発前に事前報告する。 離着陸に軍用空港を使うことが多い政府専用機では税関がノーチェックのことが多いが、それでも書類上の手続きをする念の入れようだ。

■欧州域外からの便狙う
しかも欧州統合が進み、域内のモノの移動では関税がかからないようになった。 税関職員の視線は、自然と日本など欧州域外からの到着便に向かうようだ。

厳格であっても旅行者は決められたルールや法律を守るべきだ。 面倒でも適正に申告手続きをするのが大前提で、課税逃れの疑いをかけられた際には理路整然と反論するか、素直に関税を支払うのがトラブルを避ける手段となる。

一方 独側は、国境検問や税関検査で外見がアジア系やアフリカ系の旅行者だけを厳しく問いただすことが少なくない。 通関の時間を短縮するための事前申告も、不親切な職員にあたると不愉快そうに「受け付けられない」と突き放されることもある。 税関戦争を終わらせるには、日独双方の改善努力が欠かせない。

以上

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