シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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AI ヴァイオリニストはいつ現れるか?

2024年03月20日 | 音楽界よもやま話

左画像はイメージです (3月18日 よろず~記事から)。 右は1907年にドイツで誕生した自動ヴァイオリン (https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=X3lW_H_fC6w)。 パルテノン多摩に設置されている。

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ロボットがヴァイオリンを持って弾く … この (恐らく CG) 左画像を見て、もうそろそろ この画像そのものが実現されるのではないかと感じました。

 

プログラムされた音符通りに左右の腕・指を動かし、実物のヴァイオリンを弾くのは現代の技術で それほど難しいことではないように想像します。 百年前には難しかったので、右画像のような自動ヴァイオリン装置が作製されたのですね。

 

ロボットのメカニズムが生身のヴァイオリニストの腕・指と同じ動きができるかどうかですが、メカニズム的にはもう可能な領域に入っていると思います。

 

冒頭画像では 目があるように光って描かれていますが、視覚情報をコンピューターに入力して腕・指の動作補正をする必要はなく、楽器が固定されていれば、視覚情報は不要と判断します。

 

まず 伴奏者の不要な無伴奏曲での実現が第1歩で、次いでピアノ伴奏者との共演、最終的にはオーケストラと共演する協奏曲の実現が目標になります。

 

でも画像のようなロボットの演奏が面白いかどうかですが、”面白くはない” と予想します。 冒頭右画像の実際の自動演奏はちっとも面白くありません (ちょっと拍子抜けしましたが)。 いかにも機械が動いているだけ、という印象しかありません。

 

ですから ロボットが演奏する冒頭画像のようなスタイルでは、聴きたいという聴衆がいないと思います。 聴きたいのは、どこまで出来るか見極めたい IT オタクだけでしょう。

 

生身の人間による演奏が面白いのは、演奏者の表情や姿勢が演奏と共に刻々と変化するからです。 最初から最後まで表情や姿勢を全く変えない演奏者はいませんよね。 終始 無表情な顔や固定した姿勢で演奏すると、全く面白いものになりませんが、逆に あまりに変化し過ぎるのも これまた どうかと思います。

 

なかなか難しいですね。 そうした人間的な味付けというものは。

 

AI ヴァイオリニストが行う演奏はプログラムされた音符通りですが、独奏部分でどう味付けをプログラムするか、それはプログラマー次第になります __ 早く弾くか 遅く弾くか、ダイナミックに弾くか あまり強弱を付けずに弾くか、もたれ気味に弾くか 音符通りに機械的段階的に弾くか、味付けは無限といってもいいでしょう。

 

ここまで書いていたら、プログラマーはヴァイオリンを弾いた経験者でなくてはプログラムを書けないとも思いました。 未経験者は味付けそのものが出来ないはずです。

 

結局 私たち 聴衆は楽譜通りの演奏だけを聴いて楽しむのではなく、楽譜にプラスして演奏者の個性や味付けをした表現・表情を求めているという事に行き着きます。

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IT 化は楽譜などに及んで来ています。 楽譜の代わりに iPad を譜面台に乗せる試みは既に行われています。 飛行機の操縦士が飛行前に行う数十項目のチェックは、以前は分厚いバインダーを操縦室に持ち込んで行っていましたが、今は薄くて軽い iPad だけで行っています。

 

今日はここまでです。


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