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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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可愛らしい楽聖の小品2つ

2025年03月29日 | 楽聖様は偉大です
オーケストラ版に編曲された「ト調のメヌエット」(https://www.youtube.com/watch?v=hwsrkIZYY5A)。 カテリーナ・ヴァレンテの歌う「情熱の花 Tout l’amour」(https://www.youtube.com/watch?v=kRMt5L_uW44) とザ・ピーナッツの「情熱の花」(https://www.youtube.com/watch?v=Pomr-wCqdBI)。
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あの大作曲家がこんなにも可愛らしい曲も作ったのか、としみじみ感心してしまいます。 作品番号も付けなかったんですね。 ふと浮かんだ短い楽想をサラサラっと五線紙に書いておいたものが6曲貯まったので、番号も付けなかったのかも知れません。

絵描きのピカソが友人に頼まれて、ノートの端に走り書きしたようなものでしょうか?

この3分ほどの小曲 “ト調のメヌエット” は、演奏会のメインとなる曲ではなく、アンコールなどで弾かれるような存在でしょう。 簡単そうにも聴こえます。 冒頭のオケ編曲版は聴き慣れないせいか、ヴァイオリンかピアノ独奏の方がしっくりきます。
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『6つのメヌエット』WoO.10は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1795年に作曲し、翌年出版された作品。 元はオーケストラ曲であったが、ピアノ編曲版しか現存していない。 中でも第2番ト長調が有名で、「ト調のメヌエット」として広く知られる。 テンポ指定はない。

ト調のメヌエット WoO.10-2 __ 第2番ト長調は穏やかで温かみのある旋律から、交響曲やソナタ作品などの大作と並んで広く好まれている。 ト長調という調性から編曲も容易で、ヴァイオリン小品としても愛されている。 一般的な出版譜では Allegretto が指定される。
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1795年というとベートーヴェン25歳で、ピアノ協奏曲第2番や、ピアノソナタ第2~3番、ピアノ三重奏曲第2~3番、歌曲「優しき愛」などを作曲した頃で、初期段階ですね。
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もう一つある 有名な小曲が『エリーゼのために』です。 これにも番号を付けていません。

ベートーヴェンの筆跡が悪筆で、テレーゼと書いたがエリーゼになってしまったという説がそれらしく思えます。 1810年作曲というと ベートーヴェン40歳で、もう中期の脂が乗った頃です。 交響曲第6番、ピアノ協奏曲第5番、劇音楽『エグモント』、ピアノソナタ第24~26番が作曲された時期です。

『エリーゼのために』を編曲して、ポップスの「情熱の花」でヒットしたのが1959年です。 もう全く別物に聴こえます。 この2曲を聴いていると、あの “いかつい顔” の楽聖の容貌 (下左) が、なぜか優しいニッコリ顔に見えてきます。



左から 画家シュティーラーによる原画、AI で普通顔に (https://ledge.ai/articles/nathan-shipley)、奈良・斑鳩ピアノ教室「音戯の会」から (https://ameblo.jp/otoginokai/entry-12698421137.html)、やりすぎの笑顔? (https://suzuri.jp/ShinBeethoven/9999357/clear-file-folder/a4/clear)。 以上全てネットから拝借。
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『エリーゼのために』(Für Elise WoO.59) は、ベートーヴェンが1810年に作曲したピアノ曲。 ヘ長調に開始される愛らしいものと、主音の保続低音が鳴る激しいものと2つのエピソードを持ち、それらと主部との対比が明確で、形式的にも簡素で分かりやすい。

さほど演奏の難易度も高くなく、ピアノを習い始めて3年目前後の「ピアノ初級者の練習曲」としても有名である。 ただし、メロディーの一部にオクターブの広さがあるため、ある程度の手の大きさが必要であり、小学校高学年くらいにならないと綺麗に弾きこなすことが難しい曲である。

曲が有名になると、エリーゼが誰であるかについてさまざまな説が生まれた。 テレーゼ・マルファッティ説、エリーザベト・レッケル説、エリーゼ・バーレンスフェルト説、エリーゼ・シャハナー説などがある。
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今日はここまでです。

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