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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

エイトマンの魅力とは?

2006年11月20日 | コミック界を語る
「エイトマン」の最終回も悲劇でした。 この時 (1965年) 桑田は拳銃不法所持で逮捕、留置場に収監されてしまい、逮捕者が作品を発表することなど許されませんから、桑田の弟子・楠たかはるが代筆して発表、「エイトマン」連載を終了しました。 終了というより、”打ち切り” が正確だったかも …

1990年頃の復刻版「エイトマン」(リム出版) では、桑田本人が描いた最終回が掲載され、長い間読めなかった「魔人コズマ」全編を読むことができました。 勿論 桑田の画風は変化し、 「エイトマン」の話す言葉や補足説明も相当に趣きが変わっていましたね。

逮捕後 暫くして仏教に傾倒した桑田の変化が影響しているようですね。 その原稿は出版社の大都社向けに書いたのが、企画倒れになったのを使用したそうですが (『松楓庵/やまいもの雑記』から)、80年代の作品と推測します。
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逮捕後 マンガ作品を発表する時は暫く別名を使っていましたが、ほどなく桑田次郎の本名で発表するようになりました。 桑田連載作品を原作から分類すると、本人もの、川内康範もの、平井和正もの、他の四種類があります。 この中で成功したものは、平井原作ものが圧倒的に多いですね。『エイトマン』を始めとして、『エリート』『超犬リープ』『デスハンター』は面白く読みました。

平井 SF 作品は、桑田以外でもコミック化されています。 石ノ森章太郎による『幻魔大戦』、池上遼一による『スパイダーマン』などがあります。 しかし、平井作品をコミック化して 最も成功したのは桑田で、その中でも『エイトマン』は最も知られた作品でしょう。
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「エイトマン」の魅力は、先に挙げたこと以外には、SF 要素とメカっぽさ、東探偵の助手一郎と田中警視庁課長の三枚目ぶり、そして東探偵の秘書さち子との淡い恋愛感情があるでしょう。「鉄腕アトム」「鉄人28号」では恋愛要素は皆無でした。

当時 少年コミック誌では恋愛ものは御法度だったらしく、「アトム」「鉄人」の主人公は十歳前後と推定されますから、恋愛要素は元々無理な設定でしたが、「エイトマン」の主人公は大人ですから、違和感はありませんでした。 以前の桑田作品の「月光仮面」「まぼろし探偵」でも、これは含まれていません。

「エイトマンとゆかいな仲間たち」というHPを開設している女性がいるのを見ても、ここが女性にも受けたのでは、と想像します。 後ほど もう一つの魅力を紹介します。
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余談ですが、私のブログに載せる冒頭イラストは、コミック誌からスキャナーで読み取ったり、ネットから集めた画像を編集して作成します。 別人のブログでも この冒頭イラストが使われてしまいました。

“ヒトコト断ってね” とコメントしたら、”ネットの画像集にあったので …” と、本人も流用とは自覚してないようでした (まぁ著作権は私にはないからねぇ … あんまり強く主張する訳にもいきません)。

「エイトマンの忘れ難いシーン」へ続く。


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