中央省庁では、コロナや国会対応で残業が極端に増えている。それが、来年度の予算要求に現れているとの報道があった(朝日新聞8日朝刊)。
国立研究所で国家公務員を34年やった。ヒラの時代、残業代は雀の涙程度しかもらわなかった。残業をしないわけではない。5時過ぎると、電話・会議・打ち合わせはない。仕事に集中できる。新しい実験装置を作り、実験し、手直しと実験、さらにデータ整理である。
10時くらいになるのは当たり前で、1週に1,2回は泊まり込んだ。椅子を並べて寝るのである。月に百時間くらいは残業していたか!
残業代と仕事が関係あるとは思わなかった。月に3時間程度の残業代が出る。帳簿はあったらしい。労使交渉の末、年末だけ2時間ほど+になった。月給と同じ扱いである。
残業代の研究所枠が小さいから、仕方がないとの説明だった。好きなことをしているから、いいかで終わった!
本省をはじめ、関係省庁の会議に出るようになった。旅費は出ない。研究所の旅費枠が少ないので、物件費で回数券を購入する。会議出席では、申請して回数券を受け取る。ただ、霞ヶ関までなので、他へ行くときは自己負担である。
会計検査院もこの方法は、認めていた。中央線・武蔵小金井で乗車し、四谷で地下鉄に乗り換えていた。検査院の指摘は、“荻窪で乗り換えると10円安い”。反論:10分以上余分に時間がかかります。
検査院:“旅費計算には時間は関係ない!”。キャッシュなら10円余分に払えばいいのだが。以後、荻窪経由になった。
本省人の出張は研究所へ来るときでも、半日分の日当と旅費(現金、後払い)がでる。
国家公務員としての給与を貰っているから、委員会等にでても、旅費・委員手当はでない。
ただ、その解釈が省庁で違った。〒は極めて融通がきかなかったようだ。
国立大学に移って、会議に出席すると、半日当と、委員手当(1万円程度)がでた。ビックリ!
洋書を紀の國屋・丸善などで見つけても、公費では簡単に買えない。通産省では持ち帰り、事後処理ができた。
我が研究所では、購入要求をだす。決済までに、ハンコが20個以上並ぶ。何社かの見積もりをとり、最安値の所から購入する。早くても、数ヶ月かかる。在庫がなくなっていることも・・
事務と大げんかしたが負けた。“〒は、他省庁とは違います!!”
今は、時代認識が違う。組織も予算の使い方も異なる。上記のような話は、昔噺で済みそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます