原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

【フクシマ見聞録】3.11直後「これ見て-」母が言った。「今までの爆発とちがう。横じゃなくて、縦に、爆発してる」 ※76回目の紹介

2017-02-09 22:21:44 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。76回目の紹介

【フクシマ見聞録】

3.11直後「これ見て-」母が言った。

「今までの爆発とちがう。横じゃなくて、縦に、爆発してる」

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2014年1月18日のツイートから

 

福島行-書類を手に家へ戻ると、出発の準備をあらかたまとめた
父と母が居間におりテレビを凝視していた。

画面には、原発が爆発する瞬間の映像が映し出されていた。
「また爆発したよ-」母が振り返って言った。「三号機。爆発。」
”さっき区役所でともだちから電話があった。知ってるよ”-

 

-「これ見て-」母が言った。「今までの爆発とちがう。
横じゃなくて、縦に、爆発してる-。」テレビの前には父もいて、
あぐらをかいて画面を見ている。脇に小さな手帳が置いてあった。

読売新聞の記者を退職してしばらく経っていた。
テレビが流し続けるうすく無為な情報の受け口のようになって、-

 

-まるでその相方を務めるようにやはり無為にテレビをつける。
それが習慣になっているようだった。退職してからは趣味の書道を再開し、
部屋に一人こもって般若心経の同じ字の並びを
ひたすら克明に書き写すことをしていた。

合間の時間に韓国の歴史ドラマを見る。テレビを見ている。-

 

-そんな毎日を送っていた。それが事故が起こると、
以前使っていた取材用の手帳が放り込まれている棚から小さな手帳を取り出し、
時系列に事態を記録し始めたのだった。

自分が戻ると、出発することになった。
その時にはまだ生きていた二匹の猫たちに挨拶して車に乗りこんだ。-

 

-道は空いていた。晴天で、空が青かった。田町をぬけてゆくところで兄が言った。
「曲がってる-」東京タワーのほうをハンドルを手に指差す。
見ると、青空を後景に見える東京タワーの頂点、
避雷針かなにかの細い棒が、わずかに傾いていた。-

 

※次回に続く

 2017/2/13(月)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】私の逮捕を事前に知っているかのようだった「先生、助けてくれと連絡があると思ってましたよ・・」 ※67回目の紹介

2017-02-09 22:00:40 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。67回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

13 暴かれた「謀略」の構図 P190~

 逮捕直後の検察の悪質なリークは、私が指定暴力団と癒着した悪徳検事であるとのストーリーだったが、真実は検察こそが大物OBを使って現役の指定暴力団組長と接触をはかっていたわけだ。しかも、そこで何らかの裏取引があった疑いが濃厚なのだ。

 亀谷組長は私の”詐欺の共犯”として逮捕されていながら、自宅も車もガサ入れ(家宅捜索)されていないことが判明している。前出の大仲検事の捜査報告書には、捜索差し押さえの必要性として、「5月24日付の不動産売買契約書が存在しないのでその発見等を目的に捜索する」という趣旨のことが書かれているのに、肝心の買主である亀谷組長宅を捜索しないとはどういうことか。

 一方、自らの公判では検察側の主張をすべて認め、収賄罪で懲役5か月の実刑判決を受けた渡眞利は、過去複製の検事弁護人と知り合っている。だが、第10回公判で渡眞利は、谷弁護士とは「接見室で初めて会った」ことを認めた。では、いったいだれが紹介したのだろう。弁護人の追及に、渡眞利は「まあ、いい先生だったんで、家族に(言って)入れてもらいました」と、家族を通じての依頼だったと答えた。

 ところが、逮捕直後の渡眞利は私と同じ接見禁止で、家族にどの弁護士を依頼してほしいと頼める状況ではなかったのだ。

 実は渡眞利の弁護人を引き受けた谷弁護士は、関西大学法学部出身で昭和50年に司法試験に合格し、同53年に検事に任官した経歴のヤメ検弁護士の1人だった。そして、私の逮捕を指揮した高田明夫特捜部長はこの谷弁護士と同期(30期)で、初任地も同じ大阪地検だったことが、弁護団の調べでわかっている。これは偶然だろうか。話はまだある。

 私の逮捕直前の平成14年4月中旬、しばらく音信不通だった渡眞利から久しぶりに電話があった。渡眞利はろくに挨拶もせず、やぶからぼうに、

「先生、助けてくれという連絡があると思っていましたよ・・」

 と言ってきた。それはまるで、私の逮捕を事前に知っているかのようだった。

 もはやこれ以上、何も言うことはないあろう。私の逮捕、起訴の背後にある謀略の構図がかなり明確に像を結び始めた。

※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(崩れた検察側のシナリオ)は、

2017/2/13(月)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


2月8日(水)のつぶやき

2017-02-09 02:20:28 | つぶやき