原発問題

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放射性ヨウ素は、1週間程度で200万から1000万倍に濃縮する

2014-02-21 18:51:47 | 放射能汚染

放射性ヨウ素は、1週間程度で200万から1000万倍に濃縮する

低線量被曝の影響とJCO事故健康被害
講師:市川定夫・埼玉大学名誉教授
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/kuroha/ichikawa_report5.htm より
放射能濃縮のこわさ

 人工放射性核種というのは、ものすごく体内に濃縮するということを発見したのは、さっき触れたムラサキツユクサの原発周辺での実験だったんです。日本でもアメリカでもドイツでも、なぜ同じことになったのかというと、主たる原因が放射性ヨウ素だということがわかりました。はじめは、そういうことは日本の原子力の安全審査で全く考慮されてませんでしたが、放射性ヨウ素がものすごく濃縮されるというのは、実際には1959年にアメリカの核兵器関係の工場なんですが、そこで大量の放射性ヨウ素漏れの事故が起こっていました。

 そして、2つの研究グループに調査が依頼されて、そこの報告は1960年にはアメリカの原子力委員会に届いていました。しかし、その2つも私の場合と同じように公開されることはありませんでした。ところが、私が1978年にたまたまいろんなところに講演旅行をしていた時のことなんですが、ワシントンまで行ったもんだから、その日の午後から講演があるその前に、昔のAEC、74年に解体されて今のエネルギー省と原子力規制委員会に変わっているんですが、そこに行ったら今まで秘密になってた資料を順次公開している。今日、公開するものもあると。それで僕は、そこに入る時には身分証明書を見せなければいけないんです。僕は、ブルックヘブン国立研究所のIDナンバーというんですけど、それを持ってますから、それを言いますと、ブルックヘブンにいたサダオ・イチカワだなということで、君は見る資格があると。一般に公開する前でも。それで10時からしか見せないということだったんだけれど、資格があるということで見せてくれた。

 すごく分厚いファイルを持ってこられて、そんなの全部丁寧に見れるわけないんですけど、すごいなと思いながら、何かちょっとでも有益なものがないかなと思って見てたら、マーターという人の報告書で、放射性ヨウ素の濃縮についての報告がありました。それでデータを見ていくと、何とマーターさんの場合では、サバンナリーバーというところで1959年に起こった事故なんですが、そこで1週間前後で植物の種類によって違いますが、作物、自然の草、木も含むんですが、植物種によって200万倍から650万倍にも濃縮してたという報告です。

 それにビックリして、その前後に何かないかなと思って、次を見たらソルダットという人の署名が入ってる報告書で、その人の場合は350万から1000万倍、植物の種類によって。それで幅を見ると200万から650万というのと、350から1000万倍ですから、両方の幅をとれば、200万から1000万倍に1週間程度で濃縮してしまうということがわかったんです。

 


胎児のころから生体濃縮は始まる

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/af8fd52055054a1e28b4b85f1617710b

「原発がとまった日」広瀬隆編著より

人間の体内にヨウ素131が入ると、甲状腺に集まります。
ただし、妊婦の場合、大部分が胎盤を通じて胎児に集まります。
しかも、そうした幼い生命ほど成長に欠かせないヨウ素を必要としますから、大人の何倍もヨウ素を濃縮するのです。
例えば、妊娠二か月の胎児の体重は5g、仮に体重50キロの母親が取り込んだ放射能が全量移行した場合、五万倍の濃縮が行われます。 
 

放射能の害は若者優先。
若ければ若いほど影響を強く受けます。
学童は大人の10倍、
乳児と妊娠後期の胎児はその10倍(大人の100倍)
妊娠初期の胎児はさらにその10倍(大人の千倍!)

 


 

日々雑感http://pop-rin.seesaa.net/article/206775445.html より
☆密かに調査されていた内部被曝の危険性

・・・放射線医学総合研究所が原発事故後の3月25日に出していた「甲状腺等価線量評価のための参考資料」と題するペーパーだ。
これは、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質を体内に取り組んでおきる「内部被曝」についての資料で「3月12日から23日までの12日間、甲状腺に0.2マイクロシーベルト/時の内部被曝をした場合(甲状腺等価線量)どうなるかを示している。

そのデーターは、恐るべきものだった。

「1歳児(1~3歳未満)⇒108ミリシーベルトの被曝」
「5歳児(3~8歳未満)⇒64ミリシーベルトの被曝」
「成人(18歳以上)⇒16ミリシーベルトの被曝」


なんとたった0.2マイクロシーベルトの内部被曝をしただけで乳幼児は100ミリシーベルト超に相当する大量被曝をしたことになるという。


「このデータは3月25日には報告されていたものですが何度も強く要請することで最近いなってようやく政府機関が出してきた。1~3歳児にとって甲状腺への内部被曝は外部被曝の数万倍以上の影響があると考えなければならない。とんでもない数字ですよ。」(民主党衆議院科学技術特別委員長・川内博史氏)

冒頭の小出氏の国会証言を思い出して欲しい。3月15日は福島第一原発の3号機が大規模な爆発を翌日で、この日、東京の一部では20マイクロシーベルトの内部被曝に相当する放射性物質が降り注いでいたという。
とすれば、もしこの日、野外で放射性物質を吸い込んでしまった子供がいたら「基準は1ミリシーベルトか20ミリシーベルトか」などという議論がまったくムダなほど、取り返しのつかない大量被曝をしてしまった可能性を否定できないではないか。

週刊現代 6月11日号 P35~36から
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/265.html


 

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