原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

【フクシマ見聞録】「アキラ、日本政府が言ってる事が全く分からない。”爆発的事象”とは何ですか。酷すぎる」 ※77回目の紹介

2017-02-13 22:01:47 | 【フクシマ見聞録】

1876to1945さんのツイート(2013年10月01日~)を順に紹介します。77回目の紹介

【フクシマ見聞録】

「アキラ、日本政府が言ってる事が全く分からない。

”爆発的事象”とは何ですか。酷すぎる」

Akira Tsuboi@1876to1945さん 2014年1月19日のツイートから

 

福島行-なにか沈没してゆく船から脱出してゆくような気持ちだった。
ただそうして自分を含めた家族が切迫して車を飛ばしているのとは
無関係に、空は青く、地震の影響から抜け切らぬ街はいつもより身を
小さくしているように見えた。空がいつもより澄んで見えていたのは、-

 

-逼塞を余儀なくされた人間が多いためだったのかもしれない。
自分たちが只中にいる動乱と街の静けさとの差が、
透明な恐怖としてかつてない現実さ迫ってきたことを覚えている。

女が出国してゆく前の日に、政府の会見に出ていた。
その会見が終わるとドイツ人たちの国外退避の話が急遽決まったようで-

 

-やはり急遽パスポートが必要になった女を車で迎え、再度赤坂へ送った。

女の家に着くと、地震のせいで散乱した物が床に散らばっていた。
必要な物を物色しながら女が言った。

「アキラ、日本ノ政府ガ言ッテイル事ガマッタク分カラナイ-」
苛立ちをこらえきれず、両手に持った不可解な物体を-

 

-ゆすぶるようにして言った。「”バクハツテキジショウ”ハ、バクハツナノカ。

違ウノカ。辞書ヲ見テモ分カラナイ。アキラ、”ジショウ”
とは何デスカ。ヒドスギル-。」”『事象』という言葉に意味はないよ。
意味があるとしたら、現実をなるべく曖昧なものにしたい、そんなところだな-”-

 

-自分が言うと「ナゼ、コトバヲ急二作リダスノカ。信ジラレナイヨ。」
女は再度、両手を揺すって言った。それまで割合と日本という社会、
人間に信をおいていた女がはじめて日本人の抱えてきた
裏側にぶつかった瞬間だった。

現実を解釈の問題にすりかえ処理してしまう。それは不遜さだった。-

 

-これ以降、ただちに健康被害はないと繰り返し、ひたすら
解釈上の操作を展開してゆく日本の政府とドイツ人たちの
共有する認識は決定的にわかれてゆく。「行キマショウ。」

めぼしい物を集め終え、そうして赤坂へもどり別れた後、
女は電話口で言った。-

 

-「アキラ。怖イヨ-。ZDFの同僚二科学二詳シイ方がイル。
彼ガ言ッテイル。カクバクハツ、が起キルカモシレナイ-」
核爆発が起きるかもしれない-。

家を立つ前に爆発する3号機の映像を見て母が言った
「今までの爆発とちがう。横じゃなくて、縦に、爆発してる-。」
その言葉にも思い出した女の話-

 

-を、やはり思わずにいられなかった。荷はリュックが二つだった。
そのほとんどが服で占められていた。肌着。靴下。
トレーナー。みな、買うときには選ぶものがなくて仕方なく
買い求めた物ばかりだった。62年製のジャズマスターも、
これまで描いてきた絵も、およそ自分というものを注ぎ自分そのもの-

 

-のように思いなしてきたたいせつな物は、およそ持ってゆくことが
できない物ばかりだった。たいして思い入れのない、平凡で、
実用的な衣類ばかりの詰まったリュック二つ。
どうやらそれが自分そのものらしかった。-

 

※次回に続く

 2017/2/14(火)22:00に投稿予定です。 


【告発!検察「裏ガネ作り」】検察は、元のウソがばれないように検面調書のウソを、別のウソに修正 ※68回目の紹介

2017-02-13 22:00:32 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。68回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

14 崩れた検察側のシナリオ P194~

 検察はいまさらながら、頭を抱えていることだろう。それは1月21日の第7回公判から始まった弁護側の反対尋問で、渡眞利証言の矛盾が次々と露呈し始めたからである。他の事件と違う本件の特色は、検察の「起訴事実」イコール「渡眞利供述」だということだ。したがって渡眞利供述のウソがばれれば、事件そのものがおしまいになる。

 検察は、元のウソがばれないように検面調書のウソを、別のウソに修正しながら法廷で証言させているようだ。渡眞利は元のウソと新しいウソの矛盾を突かれ、さらにウソを重ねてつじつま合わせをしようとしている。渡眞利は言い訳の天才である。弁護人に矛盾を突かれても、その場で瞬間的にウソで言い繕う。平然と、表情に出さずに。しかし、それには限界がある。詐欺師としての渡眞利の長所は、ウソのストーリーを平気でとうとうと述べられることだ。しかし、それは弱点にもなる。ウソをつける自信が逆に矛盾を生み出す。上手の手からどんどん水がこぼれていく。

 検察は、渡眞利のウソがあまりにも多いので苦労しているようだった。捜査段階で出ていなかった話が尋問で初めて出てくる。それが1度や2度ではない。しかし、それは自業自得だ。検察は渡眞利の騙され、渡眞利の供述の真実を思い込んで起訴したのか。いや、そうではない。ウソと知りつつ、起訴したのだ。

 並みの検事であれば、取り調べの段階で渡眞利のウソに気づくはずだ。これは私の経験からも言える。1日に仮に7時間調べるとすると、第1時勾留で140時間、第2次勾留も合わせると240時間、拘置所の狭い部屋の中で相対する。取り調べ官の裏も表も、被疑者の裏も表も、隠しようがないのである。

※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』(崩れた検察側のシナリオ)は、

2017/2/14(火)22:00に投稿予定です。 

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


2月12日(日)のつぶやき

2017-02-13 02:24:00 | つぶやき