今日は少し株も持ち直すのかもしれないが、このところの日本株の売りと円高は凄い勢いだ。一体どうなってるんだろうか?変な状態が続いているが、円キャリー資金の買戻しがあったにしてもこの円高は異状だろうに?
昨年10月に来日し講演を行った、ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツがサブプライムに関連した話としてこんなことを言っている。
「米国は’貿易赤字の原因は中国の不公正な為替政策にある’と非難してきたが、中国や日本の保有する大量のドルは世界経済の安定化に寄与している。しかし、準備通貨発行国の米国の負債が際限なく膨らんだ場合、最後にはドルから準備通貨の資格が失われてしまう。そうなれば、ドル大暴落を招き、世界経済が深刻な危機に直面するのは確実だ。」
ドルが準備通貨としての資格が失われてしまうと、今の時点でそれに替わる通貨はありうるのか?ユーロにしてもいくら最近買われていると言っても準備通貨には今すぐにはなりえないだろう。だから、スティグリッツはドルが暴落したら世界経済が深刻な危機に直面すると言っているのだと思う。アメリカが自国経済の建て直しに躍起となっているが、今のところ状況が好転するまでには至っていない。
はて?日本にはどんな備えが必要なのだろうか?官僚の作文を棒読みする無理念首相はねじれ状態で手一杯のようで、経済に限らず、外から日本を見てみるゆとりなどは所詮無いのであろう!ざんねーん!