最近、雑誌やHow to 本の類を読むことが多かったの
だけれど、久々に図書館で文庫本を借りてきました。
(これもある意味 How to本 みたいだけど)
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「超訳:老子~心が安らぐ150の言葉」
(岬 龍一郎著 /PHP文庫)
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老子の言葉を、現代風にわかりやすく訳しています。
表題通り「超訳」してくれているので、とても読みやすかったです。
現代のリーダーや政治、国家のあり方、生き方にもあてはめられる言葉も
あって、なるほどなーと思わされました。
私自身、おっと思った章を2つピックアップ。
---(ここから引用)----------------------
『水に学ぶ』
最高の生き方をしたいなら水に学びなさい。
水はどのような器にも合わせて、
あらゆるものに利益を与え、
つねに人のいやがる低い位置(ところ)を求める。
それでいて時には濁流となり巌(いわ)も砕く。
いつも柔軟でいつも自由自在、
だから人と争うことがないのさ。
[8章]
『足るを知る人』
「これで充分」と思える人は富者といえる。
道に勤め励むものは向上心を抱き、
自分にふさわしいあり方を失わない人は長続きする。
何かをやり遂げた人は
死んでも人の心に残るから朽ちることもなく、
永遠に生きるんだ。
[33章後段]
---(ここまで引用)----------------------
私は、「足るを知る」っていう言葉は、現状に満足しなさいってことで、
余計な向上心を持たないで良いってことなのかと勘違いしていたけど
上で引用した『足るを知る人』を読むと、そういうことではないみたい?
「足るを知る」って、なんだかハングリー精神とか向上心は不要で努力
しなくていいっていう教えみたいで、良い言葉なんだけど、なんかいやだな~と
感じていたのだけれど、そうじゃなかったみたいで勝手に安心してしまいました。
100パーセント、この本の言葉のような立派な生き方はできないけれど、
「ガツガツ」と「ぼちぼち」のバランスをうまくとって、ほどよく欲張って、
ほどよく力をぬいて、死ぬとき「あー、良い人生だったなー」と思える一生を
おくれたらな~などとしみじみ思いました。