JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

モルスキン

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ラージ ([文具])

テレビが売れて

2005-11-29 12:35:49 | Book
 住宅街をあるいていると、テレビを買い換えたらしき家をちらほらみます。電気屋さんのトラックが古い大型テレビとそれよりもっと大きいいけれど薄型のテレビの空箱を乗せています。ある程度値段も落ち着いてきて買い替え需要が高まっている時期なのでしょう。

10月勤労者世帯消費支出は前年比実質+1.3%、テレビ等が大幅増 (ロイター) - goo ニュース

テレビが提供してくれるものが主に広告であり消費を煽ることにその機能があると考えると、テレビ自体の売り上げさえもが消費に貢献というのはおもしろい。
消費社会というものが確立されている証拠です。
私たちは永遠にモノを買い続けなければならない。

なんだか暗澹たる気分になりますが、そのなかで少しでも主体的に決定を下すことを求めるなら思考することが必要となるのでしょう。

 時間があれば読んでみたいおすすめ

消費社会の神話と構造 普及版

紀伊國屋書店

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ボードリヤールの代表作で、現代消費社会を鋭く分析した本として高い評価のある本

ー われわれは日常生活の全面的な組織化、均質化としての消費の中心にいる。そこでは、降伏が緊張の解消だと抽象的に定義されて、すべてが安易にそして半ば無自覚的に消費される。 -

ボーードリヤールはドラッグストアを論じている項でこのようにいっている。
消費を最大限に高めるべく計算された空間としてドラッグストアを定義し、さらに近時ドラッグストアは文化的装いもほどこしているという。わかりやすくは、映画館やホールなど場所によっては教会もそこにあるような、一つの町を形成しているもの。
 そこには人工的な空間で商業主義のリズムの中で生きることを強制された市民が存在する。一つの閉じた世界が形成されたあとでは際限のない消費の渦に巻き込まれた市民は自分自身さえもが消費されていることに気付くことはない。

すこし根気のいる本ですがおすすめです。

           JOHNY

目次:
第1部 モノの形式的儀礼
第2部 消費の理論
第3部 マス・メディア、セックス、余暇
結論 現代の疎外、または悪魔との契約の終り

みいさんのところでは三ヶ月でTVが故障したそうです