試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-191[カノ18F] (クモハ101-155[ツヌ118F] 改番,行先表示類変更,[西カノ]電略標記転写施工) ※再生産品

2019-05-19 22:47:37 | 国鉄/JR101系
相対。

国鉄101系カノ18F(Mc191:1984/10)は千葉方先頭車両:LP402前照灯車,中野方先頭車両:LP411前照灯車であった。
よってKATO製国鉄101系クモハ101-155(ツヌ118F:再生産品)はLP402前照灯のままクモハ101-191(カノ18F)へ改番となる。
工程の鍵はクモハ100-179(カノ18F:再生産品←クモハ100-108:ツヌ118F)に続き[13B]幕嵌合精度向上対策が握った。


国鉄101系クモハ101-155(ツヌ118F)。
※再生産品。

最終手段だったクモハ100-179での運行番号表示器,行先表示器開口部拡大試行は一応当たったように思える。
十五代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)の第一次整備では回着当時から極端に収まりが悪かった[13C]幕を嵌め直した。
だが嵌合が固く無理矢理押し込んだ結果[13C]幕下部を歪ませてしまい[13B]幕への交換は難航すると予想された。
幸い運行番号表示器,行先表示器開口部拡大の効果かクモハ100-179用[13B]幕,[津田沼]幕は不都合無く滑り込んでくれた。
但し再生産品車両にしては珍しくクモハ100-108(ツヌ118F)の[千葉]幕は良好な嵌合具合を示していた。
これはクモハ101-155(ツヌ118F)も同様でカノ18F(Mc191←ツヌ118F:Mc155)への[津田沼]幕採用を躊躇したほどである。
クモハ101-191も問題無く[津田沼]幕を取り付けられると思われ作業は[13B]幕の嵌合具合が焦点となった。


入工中のクモハ101-155

またサハ100-84(カノ18F:再生産品←サハ101-108:ツヌ118F)から続く[西カノ]電略標記への変更が工程に含まれる。
残り少なかったボナファイデプロダクト製[西カノ 定員136]標記インレタだがどうにかクモハ101-191用を温存できた。
比較的転写し易いインレタだがカノ13F(Mc59:塗装変更車+旧製品)で先行使用した台紙と同一のため予備分は皆無である。
クモハ101-191で失敗するとクハ101-79(カノ18F:再生産品←クハ101-75:ツヌ118F)に施した分割転写の意義が薄れてしまう。
生憎[西カノ 定員144]標記インレタの予備分は0.5両分のみと厳しく転写失敗を補える余裕は殆ど無かった。
従ってカノ18Fを全車[西カノ]電略標記へと改めた上で出場まで漕ぎ着けるにはクモハ101-191も一発転写が要求された。


[[クモハ101-][1][9][1]]:2-4位側。

1-3位側だけだがクモハ101-155(ツヌ118F)も[クモハ101-155]標記が腰板方向へずれた印刷偏位車だった。
三方コック蓋モールドに[クモハ101-155]が掛かる状態はクモハ100-108(ツヌ118F→クモハ100-179)と同様である。
ペイントリムーバー式とは異なりラプロス式印刷消去は三方コック蓋モールド内に影響を及ぼさない。
この利点を活かし1-3位側,2-4位側の区別は行わず同一方式にて[クモハ101-155]標記跡へと持ち込んでいる。
サハ101-292(カノ18F:再生産品←サハ101-233:ツヌ118F)限りで高経年台紙の使用を取り止め新インレタに一本化した。
この車両番号標記インレタにはクモハ101-185用組標記が残っており[クモハ101-185]までを使用する。
残る[クモハ101-191]はバラ標記インレタを充て[クモハ101-1]+[9]+[1]の組み合わせとする予定だった。
手順通り1-3位側の[クモハ101-191]標記を成立させたが続く2-4位側では[クモハ101-191]が剥離してしまった。
結果2-4位側は[クモハ101-]+[1]+[9]+[1]への組み替えを余儀なくされ[クモハ101-191]標記も大幅に乱れた。
なお何度も繰り返される転写崩壊を前に集中力が維持出来なくなり[クモハ101-191]の修正は見送られている。


LP402前照灯を残し撤去した取付部品。

続いてクモハ101-191(カノ18Fクモハ101-155:ツヌ118F)から屋根板,[13C]幕,[千葉]幕,ホース付ジャンパ栓納めを撤去した。
2両目となる運行番号表示器,行先表示器開口部拡大はクモハ100-179で試験採用した方式を全面的に踏襲している。
力加減は爪楊枝の軸に手応えが伝わってくる程度とし両表示器窓Hゴム支持モールド内周を押し着ける。
この際Hゴム支持印刷再現を傷めない配慮が必要だと思われ与圧範囲は表示器開口部断面のみに留めた。
[13B]幕は二代目弁天橋区仕様(Mc170Mc170ツヌ105F:Mc154)に付属していた最後の保管品であり丁寧な整形を心掛けた。
そしてクラフトナイフで湯口跡を整えた[13B]幕を運行番号表示器内へ滑り込ませ白濁が発生しないよう慎重に挿入した。
これに対し予備品がある[津田沼]幕は適当に切り出したが湯口痕処理の甘さが露呈しただけで済んでいる。
クモハ101-191でも[13B]幕,[津田沼]幕の取り付けに成功し運行番号表示器,行先表示器開口部拡大は確かな手応えが得られた。


[[西カノ 定員136]]:2-4位側。


[[西カノ][定員136]]:クハ101-79(カノ18F)。

綱渡りが続いてきたボナファイデプロダクト製[西カノ 定員136]標記インレタ転写だがクモハ101-191(カノ18F)を以て終了となる。
従来通りペイントリムーバー式にて[千ツヌ 定員136]標記印刷を消去し[ツヌ 定員136]標記跡へ変更した。
但し2-4位側は溶解したインクの黒ずみが気になりラプロス#6000及び消しゴムで追加仕上げを行っている。
1両分しかない[西カノ 定員136]標記インレタ転写は車体と台紙が合わせ易い1-3位側より開始し失敗する確率を下げた。
従って昇降用梯子モールドと近接する2-4位側が最後の[西カノ 定員136]標記インレタ転写を締め括る展開となった。
さすがにこの時ばかりはなかなか位置が定まらずバーニッシャーを当てるまで時間を要している。
無事転写が完了しクハ101-75(ツヌ118F→クハ101-79)から引き摺り続けた[西カノ 定員136]標記インレタ問題は解決した。
それにしても見附が悪化した2-4位側の[クモハ101-191]標記を上回る答に至るとはまさかの結果であった。




クモハ101-191 [13B 津田沼]:運行番号・行先表示器部品,旧製品LOTホース付ジャンパ栓納め交換施工。
※再生産品。


クハ101-83 [69C 御茶ノ水]:ツヌ107F(旧製品LOTホース付ジャンパ栓納め装着車)。
※再生産品。

クモハ101-191用床板関連の基本整備はクモハ100-179と同様第一次整備で終えておりほぼ完成系に達した。
なお発生品を再用した旧製品LOTホース付ジャンパ栓納めだが今ひとつ形状が思わしくなく新品と交換している。
残り少なくなった保管品を用いカノ1F(Mc178:旧製品←元ツヌ113F:Mc185),カノ13F(←元カノ20F:Mc53)に揃えた。
カノ1F,カノ13Fとカノ18Fはプロトタイプ時期に大幅な違いがあり弁天橋区仕様品,再生産品LOT品を充当する手段もあった。
しかし最晩年まで内嵌式尾灯車が在籍した中野区所属編成の実情を踏まえるとカノ13Fは離合相手になり得る。
また在籍する津田沼区仕様では再生産品編成がツヌ107F(Tc83←旧ツヌ107F:旧製品)に限られるため使用を見合わせた。


クモハ101-191 点灯試験[13B 津田沼]:前照灯(表示器点灯色変更施工車)。
※再生産品。


クモハ101-191 点灯試験[13B 津田沼]:尾灯(表示器点灯色変更施工車)。
※再生産品。


クモハ100-179 点灯比較[13B 津田沼]:カノ18F(表示器点灯色変更施工車)。
※再生産品。

表示器点灯色変更対策も第一次整備に含まれておりクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)の発色は大凡統一済だった。
そのためクモハ101-191(カノ18F←カノ18F),クモハ100-179間での色温度調整は必要無く点灯試験を待つだけとなった。
前尾灯とも大きな印象変化こそ伺えないが再生産品LOT床板装着車のため点灯安定性は群を抜いている。
クモハ101-191の前面見附は[13C 千葉]表示が[13B 津田沼]表示へと変わった程度で比較的クモハ101-155時代に近い。
ただ運行番号表示器,行先表示器開口部拡大が試行された[13B]幕,[津田沼]幕の嵌まり具合は従前を上回っている思う。
[西カノ 定員136]標記インレタと同じく一発勝負だった[13B]幕への交換はいんちきさが漂う新手法で無事切り抜けられた。




クモハ101-191(カノ18F:クモハ101-155 改番)。
※再生産品。


JR101系クモハ101-191(ラシ106F:クモハ101-155改番車)。
※旧製品。

[13B]幕交換,[西カノ 定員136]標記インレタ転写等の難題を乗り越えたクモハ101-191(カノ18F:再生産品)が竣工した。
在籍車両ではクモハ101-191(ラシ106F:Mc191←旧ラシ106F:Mc155)以来の二代目クモハ101-191が登場している。
初代クモハ101-191(ラシ106F:旧製品)と二代目クモハ101-191(カノ18F)はあらゆる面が異なっており対照的に映った。
以上で十五代目ツヌ118Fを構成していた運転台付車両は全て[西カノ 定員136]標記インレタ再現への変更が完了した。
次なる課題は[西カノ 定員144]標記インレタ転写が待ち構えるモハ100-158以下4両(ツヌ118F:再生産品)となった。
取り合えずサハ101-233(ツヌ118F→サハ101-292)を基準車とするが一部はエンド標記インレタ再現車に改める予定である。
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