試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系中野電車区20F [Mc53] 3+7内嵌式尾灯車編成 (正式出場:ツヌ118F[Mc155] 廃止,中間車両改番異動)

2016-04-10 21:40:24 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
調達。

グリーンマックスストアで纏まった数量の101系用車両番号標記インレタを調達してきた。
店頭にはかなり在庫があったが地元では全く見当たらずカノ20F(M'158:塗装変更車+旧製品)の改番は宙に浮いていた。
地元店舗に注文を付けたいところだが取り敢えず所要分が手に入ったため不問とする。




国鉄101系カノ20F 内嵌式尾灯車編成(1984/X)。
[カノ20F]:Mc53-M'139-T'c74+Tc58-M192-M'186-T259-T127-M146-M'c44。
※塗装変更車+旧製品。
※イメージ編成(1984/4)。

KATO製国鉄101系旧カノ20F(M'120)は九代目ツヌ118F(Mc155:旧製品→ツヌ118F:Mc155)にて10両編成化を図る予定だった。
しかし肝心な車両番号標記インレタが尽きてしまい改番は先送りされツヌ118Fの暫定出場に至っている。
同時にカノ20F用中間車両8両をモハ100-120以下8両(ツヌ115F:Mc144)からモハ100-158以下8両(ツヌ118F)へ変更した。
これは正式出場へ向けての布石だったが改番が行えないためカノ20F(M'158)も暫定出場を余儀なくされた。
ようやく車両番号標記インレタが揃ったため1984年10月の編成表に従いモハ100-158以下8両(ツヌ118F)を正式異動させる。
このうちモハ100-158はユニット対照表通りクモハ101-53(カノ20F:塗装変更車)に合わせモハ100-139(カノ20F)へ改番となる。
だが両車とも1984年8月に廃車済で残念ながらカノ20F(Mc53)はイメージ編成として正式出場させるしかなくなった。


モハ100-158(ツヌ118F)。
※旧製品。

幸いクモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1:Mc193)の車両番号標記印刷消去を行ってから然程期間が開いていなかった。
今入場での改番車両は8両に達するがツヌ101F-1で掴んだ感覚を維持したまま作業が行えると思われた。
なお編成表入手によりKATO製101系津田沼区仕様(Mc155)のプロトタイプはツヌ118F(1978/3)だったと判明した。
これまで製品仕様を守ってきたツヌ118F(旧製品←ツヌ118F:Mc155)はモハ100-158以下8両が異動となるため廃止される。
旧金型編成かつ無難な3+7編成では新金型編成に到底敵わずツヌ118Fとしての走行機会は余り多くなかった。
やはり少し癖のある形式構成が101系の面白味であり先発編成よりも個性に欠けるツヌ118Fは呆気なく終焉を迎えている。


入工中のモハ100-158(ツヌ118F)。

車両番号標記印刷消去はこれまで通りラプロス式を採用しモハ100-158から中野方へ向かう入場順とした。
感覚も狂っておらずクモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1)に比べ擦過痕が目立たない仕上がりとなった。
多少[モハ100-158]標記跡が残っても車両番号標記インレタを転写するため同じ桁数である限り誤魔化せる。
ただKATO製101系では三方コック蓋モールドと車両番号標記印刷位置端部が被る車両を数多く引き当ててきた。
ツヌ118Fも例外ではなく1-3位側:[ハ100-158],2-4位側:[モハ100-158]が三方コック側へ寄っていた。
モハ100-158(ツヌ118F)以降も車両番号標記印刷が偏位した車両が居並び細心の注意を払い消去を行っている。




モハ100-139(カノ20F:モハ100-158 改番)。
※旧製品。

そしてさっそくモハ100-158以下8両の改番用に仕入れた新インレタを卸し転写へと取り掛かった。
長らく劣化した古インレタを使い続けてきたため綺麗な台紙には違和感があったが作業性は高く標記が掠れる事例も無かった。
しかしモハ100-139以下8両(カノ20F)に該当する組標記が無く全車バラ標記インレタを組み合わせる展開となった。
ちなみに[モハ100-139]標記は[モハ100-1]+[3]+[9]の継ぎ接ぎ転写で1-3位側,2-4位側とも[モハ100-139]にずれが生じている。
出だしから躓いた格好だが皮肉にも新インレタが仇となり[モハ100-139]の剥離は行えなかった。


クモハ101-53+モハ100-139 (カノ20F:旧クハ101-35+元モハ100-158)。
※塗装変更車+旧製品。

このままでは新インレタが台無しになりかねずクハ100-78(ツヌ118F→クハ100-74:カノ20F)から高経年台紙も併用した。
結局カノ20F用にするはずだった新インレタは[△○○10X-XXX]への起用が主となり高経年台紙で[△○○10X-XXX]を捌いた。
持ち出した高経年台紙だが予想よりも残数が限られていたため多少のずれは見切り修正転写回数削減に努めている。
相変わらずバラ標記インレタを組み合わせる転写は進歩が無くクハ100-74以下7両(カノ20F)も今ひとつの仕上がりとなった。
ただ車両番号標記印刷跡を隠蔽する作戦だけは全車揃って成功しており数少ない収穫に挙げられると思う。


クハ100-74(カノ20F:クハ100-78 改番)。
※旧製品。


クハ101-58(カノ20F:クハ101-75 改番)。
※旧製品。

中野区仕様へ変更となるがグリーンマックスストアでも[西カノ]電略インレタの入手は叶わず[千ツヌ]標記印刷を存置した。
クモハ101-53,クモハ100-44(カノ20F:塗装変更車)に揃え[千ツヌ]電略標記印刷を消去する手段も考えた。
だが車体更新で[北イケ]電略標記を失ったクモハ101-118(ツヌ133F:Mc118←クモハ101-170:Mc170)は締まりが欠けてしまった。
将来に備えるには[千ツヌ]電略標記印刷消去が望ましかったが何時[西カノ]電略標記インレタを入手出来るか読めない。
そのため空欄とはせず敢えて[千ツヌ]電略標記印刷を残し少しでも見栄えが保てるよう配慮している。


モハ101-192(カノ20F:モハ101-215 改番)。
※旧製品。


モハ100-186(カノ20F:モハ100-208 改番)。
※旧製品:動力ユニット搭載車。

なおツヌ118Fとカノ20Fではサハ101形0番代,サハ101形200番代が逆組成されており号車入替を実施している。
サハ101-108(ツヌ118F→サハ101-127:カノ20F)は8号車へ廻りサハ101-233(ツヌ118F→サハ101-259:カノ20F)を7号車とした。
床板振替だけで番代区分変更が行えた両車だったが優先工程は8両に及ぶ改番であり安直な手法を採用した。
カノ20Fにサハ101形0番台が組み込まれていなければサハ101-108(ツヌ118F)は最も工程数の多い車両となっていた。
唯でさえ車両番号標記インレタ転写に苦しんでいたため旧カノ20Fでのプロトタイプ選択が味方してくれた。


サハ101-259(カノ20F:サハ101-233 改番)。
※旧製品。


サハ101-127(カノ20F:サハ101-108 改番)。
※旧製品。

最終入場車はモハ101-91(ツヌ118F→モハ101-146:カノ20F)でこの車両だけ車両番号標記桁数が増えた。
三方コック蓋モールドと[モハ101-91]標記印刷には余裕があり比較的容易に[モハ101-91]標記跡へと持ち込めた。
ただ継ぎ接ぎ転写の調子は最後まで上がらず[モハ101-]+[1]+[4]+[6]も冴えない結果で終わっている。
珍しく[モハ101-146]は一直線上に並んだが古インレタへ切り替えた直後の[モハ101-146]がずれてしまった。
[モハ101-91]標記跡を隠蔽する必要は無く改番も最後であり高経年台紙の使用が惜しまれる。


モハ101-146(カノ20F:モハ101-91 改番)。
※旧製品。


モハ101-146+クモハ100-44 (カノ20F:元モハ101-91+元クモハ100-39)。
※旧製品+塗装変更車。

正式出場したカノ20Fも引き続きクモハ101形,クモハ101形初期製造車の特徴である内嵌式尾灯編成が特異点となる。
クモハ100-39(トタ5F:Tc14)を改装したクモハ100-44は新金型車両よりも尾灯径が大きくむしろ引き立てる要素になった。
約10年の期間を置きツヌ118F(Mc155)が再生産されるが今後も黄色5号内嵌式尾灯編成は登場しないと予想している。
物理的に車体更新が行えないクモハ101-53,クモハ100-44でモハ100-139以下8両(旧製品)を挟む構成は固定化されると思う。
但し現時点で新金型内嵌式尾灯車を増備する予定は無く唯一無二の中野区仕様かつ内嵌式尾灯編成になる可能性が高い。


さよならツヌ118F。
※旧製品。

なお異動対象から外れたクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F:Mc155←旧ツヌ118F:Mc155)は保留車に廻った。
旧カノ20Fの10両編成化が九代目ツヌ118Fを増備した名目だが転用先までは考えていなかった。
KATO製101系でクモハ101形,クモハ100形を中間組込車へ充当すると動力ユニット搭載車が偏位し易くなってしまう。
そのためプロトタイプは絞り込み難くなりどの様にクモハ101-155,クモハ100-108を取り扱うべきかが課題となった。
取り敢えず十代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)が回着した後にセットバラし品やAssy車体組立車で復帰を模索する予定である。
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