試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-53[カノ20F] 内嵌式尾灯車 (元クハ101-35[元ツヌ103F] クモハ101形復帰,屋根板・床板・LP402前照灯装着施工)

2016-01-28 21:21:41 | 国鉄/JR101系
導火線。

KATO製国鉄101系旧クモハ101-118(元ツヌ133F:Mc118)にてクハ101-35(ツヌ103F:Tc48)の車体更新を行った。
ツヌ103F(津田沼区仕様)がメーカー塗装車で統一された代わりに元クハ101-35(元ツヌ103F:塗装変更車)は保留車となった。
元クハ101-35用種車は新金型車体を持つクモハ101-78(旧ムコ3F:Mc78)であり経年が浅く復帰へ向け動き出している。


国鉄101系元クハ101-35(元ツヌ103F)。
※塗装変更車。

旧ムコ3Fを旧トタ冷房5F(Mc198→トタ冷房5F:Mc198)へ改装した際内嵌式尾灯車のクモハ101-78は異動対象から外れた。
先頭車両を外嵌式尾灯車にすべくクモハ101-193(ムコ10F:Mc194→クモハ101-198:トタ冷房5F)との差し替えが行われた。
なおクモハ101-17(旧ムコ3F)も内嵌式尾灯車だったが中間組込車であり一旦旧クモハ101-197(旧トタ冷房5F)を経ている。
用途を失いかけたクモハ101-78は黄色5号に塗り替えられ旧クハ101-35(旧ツヌ103F→元クハ101-35)へ形式変更となった。
しかし旧ツヌ103Fでも内嵌式尾灯及び塗装変更車が仇となり元クモハ101-118(津田沼区仕様)での置き換えに至っている。
戦列復帰を目指す元クハ101-35だがクハ101形0番代は外嵌式尾灯車しか製造されておらず活路に限りがあった。
内嵌式尾灯はクモハ101形初期製造車の特徴で比較的後期製造車が集められた津田沼区では少数派だった。
僅か2両の在籍に留まり1970年代後半には姿を消した一方中野区では1980年代まで内嵌式尾灯車が活躍していた。
そこで捻出された元クハ101-35を再度クモハ101形へ形式変更しカノ20F(Mc53)用組成準備車の第一陣に据える。


入工中の元クハ101-35。

手持ちの写真や資料を探り内嵌式尾灯車編成だと推測されるカノ20Fがプロトタイプに決定した。
だが肝心な中野区編成表が手元に無くクモハ101-53,クモハ100-44以外の車両番号は突き止められなかった。
一応10両編成化を目指すが全車特定は津田沼区仕様(ツヌ118F:Mc155)のリリース以後になる可能性が高い。
取り敢えずクモハ101-53,クモハ100-44(カノ20F)だけでも竣工へと持ち込み暫定出場まで漕ぎ着ける作戦とした。
クハ101-35(ツヌ103F:津田沼区仕様)が形式変更を伴ったため元クハ101-35からは車体しか流用出来ない。
ただクモハ101-118(ツヌ133F:弁天橋区仕様)の車体更新で元クモハ101-170(Mc170:弁天橋区仕様)用部品が保管品へ廻っていた。
よってクモハ101-53用屋根板及び床板には元クモハ101-170(Mc170)用が再用可能でありクモハ101形への復帰は容易だった。
元クハ101-35では欠かせない新金型車体用プリズムケースも津田沼区仕様用プリズムに交換した一式を仕立てたばかりだった。
数少ない課題は予備品を全て使い果たしてしまった黄色5号LP402前照灯の手配で捻出元に頭を抱えた。


部品交換中の元クハ101-35。

プロトタイプ合致推進により在籍車両の大半は改番されたが2両だけ製品原形を保つ運転台付車両が存在する。
黄緑6号混色編成を特徴とするツヌ122F(Mc155)は未だ車両番号が判明しておらず正式出場の糸口すら掴めていない。
将来の改番を控えるツヌ122Fには未改番で存置されたクハ101-75,クハ100-78(ツヌ122F:津田沼区仕様)が組み込まれていた。
ツヌ122Fはプロトタイプを1979年10月に据えており101系のLP411前照灯化改造が開始された時期と重なる。
クハ101-75,クハ100-78のうちクハ100-78は入場年月こそ不明ながら後年LP411前照灯車へと改められていた。
そこでクハ100-78(ツヌ122F)をLP411前照灯車へ変更しクモハ101-53用黄色5号LP402前照灯の確保に漕ぎ着けている。
運行番号幕,行先方向幕部品は[31C 幕張]表示を採用し殆ど出番が無いマイクロエース製ツヌ???F(Mc140)の補完に充てた。
なおサフィックス[XXB]表示が原則の中野区運用だが製品付属品には存在しないため津田沼区運用代走仕様となる。


弁天橋区仕様用床板と再用プリズムケース。

前途の通り元クハ101-35は塗装変更車であり余程前尾灯点灯状態が酷くならない限り異端車でも構わない。
そのため敢えて津田沼区仕様用プリズムが取り付けられた要注意指定プリズムケースを起用し今後の誤使用防止策とした。
なおトタムコ3F(Mc78)LOTプリズムケースでありクイックヘッドマーク機構に対応するが使用機会は無いと思う。
クモハ101-53用床板はクモハ101-170(Mc170)時代のまま再用となったため現行LOTライト基板が存置されていた。
表示器点灯色変更対策の他津田沼区仕様用プリズムでは発光量に敵わないと思われ先端を紙用マッキーで塗り潰した。
プリズム色挿式表示器点灯色変更対策を本格採用した黄色5号編成はツヌ124F(Tc74:弁天橋区仕様+津田沼区仕様)だった。
次にツヌ101F(Mc148:弁天橋区仕様+津田沼区仕様)が続いたが何れも弁天橋区仕様車への対応を施工名目とした。
3編成目となるカノ20Fに弁天橋区仕様車は含まれておらず早くも表示器用プリズムが異なる亜種の登場を迎えている。


点灯色変更対策を施した表示器用プリズム。

車両番号標記が[クハ101-35]から[クモハ101-53]へ変わるため2-4位側は[ハ101-35]しか活かせない状況だった。
加えて1-3位側も微妙に天地方向が揃っておらず節約式改番は見送りとし全桁転写を選択した。
結局1-3位側,2-4位側とも[クハ101-35]標記の除去を要したが塗装状態が悪く剥離は無難に終えている。
旧クハ101-35時代から変わっていない柚肌気味の塗装被膜が幸いし容易に[クハ101-35]標記跡へと持ち込めた。
[クハ101-35]標記の他ATS[BS]標記及び[千ツヌ 定員136]標記インレタも剥がされ車体にはエンド標記インレタだけが残った。
漸減が続く[千ツヌ]電略標記インレタだが元クハ101-35でも破棄する展開となり無計画な車両操配振りを露呈している。


不要なインレタを除去した元クハ101-35

この後少しでも塗装状態の改善を狙い磨きクロスで拭き上げてみたが多少艶が出たのみに留まった。
よって新たな車両番号標記インレタを持ち出す状況には至らず高経年台紙からの寄せ集めで凌ぐ作戦とした。
その古インレタも経年劣化による転写力低下が進んでおり73系,101系,103系,201系,301系用を構わず使用している。
結果1-3位側,2-4位側共に[クモハ]+[10]+[1]+[-]+[5]+[3]と継ぎ接ぎ転写ながら同一の組み合わせとなった。
[クハ101-35]標記よりも配置が悪くなった[クモハ101-53]標記だが現状では致し方ないと思え見切っている。
取り敢えずクモハ101-53(カノ20F)は今後の修正転写対象車としインレタ補充が実現した際に再入場させる。


標記インレタ転写を終えたクモハ101-53。

クモハ101-53の資料画像では前面しか確認出来なかったためひとまずATS[B]標記インレタを転写した。
但し中野区が新製配置先とは限らず途中でATS-BS併設車へと改められた可能性もあり修正を要するかもしれない。
また1983年4月頃まで設定が繰り下がる都合上最後のTOMIX製103系旧製品用紺地シルバーシートマークインレタを転写した。
従って以後紺地シルバーシートマークは全てTOMIX製103系High-Grade製品用インレタへ切り換えとなる。
大半の標記類は再現されたが残念ながら[西カノ]電略標記インレタが無く[定員136]標記を含め空欄になってしまった。
この状況は[北イケ 定員136]標記を欠いたまま竣工させたクモハ101-118と同様しばらく解消出来ないと思われる。




クモハ101-53 点灯試験[31C 幕張]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。
※塗装変更車:現行LOTライト基板装着車。


クモハ101-53 点灯試験[31C 幕張]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。
※塗装変更車:現行LOTライト基板装着車。


クハ100-91 点灯比較[ 4 三鷹]:ツヌ116F(表示器用プリズム色挿式点灯色変更試作車)。
※津田沼区仕様:現行LOTライト基板更新試作車。

最後に津田沼区仕様用ホース付ジャンパ栓納めを取り付けクモハ101-53(カノ20F:塗装変更車)が竣工に至った。
2014年6月にクモハ101-78(旧ムコ3F)を旧クハ101-35へ形式変更した当時からサハ101形0番代用床板が使用され続けてきた。
今入場でクモハ101形用床板に戻ったクモハ101-53は約1年7箇月振りとなる点灯機構復活を迎えている。
津田沼区仕様用表示器用プリズムを組み込んだ再用プリズムケースの影響は無く表示器点灯色も上出来だと思う。
武蔵小金井区,豊田仕様では見慣れた前面見附だが尾灯が赤色に点灯するため印象は異なって見える。
未だ黄色5号を纏う内嵌式尾灯車は製品化されておらず先頭車両ではクモハ101-53が初登場を飾った。
クモハ101-78(旧ムコ3F)が流転する起点となった内嵌式尾灯は中間組込車に仕立てた旧クハ101-35でも目を瞑った箇所だった。
半ば足枷と化しつつあったが外嵌式尾灯車との明確な差別化が図れる相応しい場に辿り着いた。




クモハ101-53(カノ20F:元クハ101-35 クモハ101形編入,屋根板・床板装着施工)。
※塗装変更車。

トタ冷房5F(Tc14→トタ5F:Tc14)の編成更新を切っ掛けとする車両異動はカノ20F組成準備計画にまで発展した。
クモハ101-78(旧ムコ3F)から旧クハ101-35を経て再びクモハ101形へと復帰したクモハ101-53は千葉方先頭車両となる。
中間車両8両は津田沼区仕様を充当しても良いが中野方先頭車両に配するクモハ100形内嵌式尾灯車の手配が課題である。
プロトタイプ時期こそ微妙ながら[20]の編成番号札を掲げるクモハ100-44が確認出来たたため車両番号だけは決定した。
但しクモハ100形内嵌式尾灯車はクモハ100-4,クモハ100-39(トタ5F:Tc14),クモハ100-11(日根野区仕様:Mc28)に限られる。
同様の状況に陥ったクモハ100-68(ツヌ131F:Mc70クモハ100-108:Mc120)では外嵌式尾灯車を内嵌式尾灯車へ改装した。
だが成功するか判らない加工を新金型車両へ施すには抵抗がありクモハ100-44(カノ20F)用種車は中古製品次第になると思う。
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