試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区102F [Tc75] 7+3編成 (運行番号,行先変更) ※旧製品

2018-11-28 21:45:00 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
[西船橋]。

KATO製101系ツヌ102F(Tc75:旧製品)は全車旧製品車両での存置が確定しているLP411前照灯編成である。
奇遇にも旧製品保持編成指定を受けたツヌ116F(Mc154:LP402前照灯編成)に続き行先変更が行われ再出場となった。
ツヌ102Fで復活した[西船橋]表示編成だが旧製品保持編成による1編成体制も旧ツヌ116Fから受け継がれた。




国鉄101系ツヌ102F (1984/10)。
[ツヌ102F]:Tc75-M209-M'203-T256-T249-M208-M'c160+Mc138-M'112-T'c59
※旧製品。
◆運行番号,行先変更。

1984年10月現在で津田沼区に配置されていた101系は103系が28編成体制で一旦定着し9編成100両となっていた。
これに武蔵小金井区から借り入れたツヌ110F(Mc195)が加わり10編成が運用に就いている。
各々の組成は10両貫通編成:2本,7+3編成:2本,6+4編成:2本,3+7編成:2本,3+4+3編成:1本,3-4+3編成:1本とされた。
何れも形式構成が異なり10者10様の体を示す。
この当時は編成間異動が多く1983年4月から1985年4月にかけての形態は目まぐるしく変わった。
1983年4月時点でのツヌ102Fは既に7+3編成が組まれていたが僅か約1年半で大半の車両が異動している。
更に同年12月の組成変更では1ユニットが置き換えられた。
1985年4月までは3+7編成だったツヌ102F(Tc75)も4+6編成に揃えられる。
最後の組成変更だと思われる4+6編成化で落ち着きを見せ1986年9月には組織改編によりラシ102F(Mc173)へ改称される。
このまま1987年4月のJR移行を迎え1988年2月に運用離脱するまで活躍を続けた。
◆ツヌ102F:Tc78-M199-M'193-T88-T249-M179-M'c140+Mc109-M'103-T'c33(1983/4)。
◆ツヌ102F:Tc75-M209-M'203-T256-T249-M208-M'c160+Mc160-M'204-T'c59(1985/4)。
◆ツヌ102F:Mc173-M'218-T295-T'c50+Tc79-M198-M'192-T252-M193-M'c154(1986/4)。→ラシ102F。
なお1984年10月当時にツヌ102Fを構成していた車両は半数以上がJRに承継されている。
クモハ101-138+モハ100-112,クハ100-75の3両は1986年11月,1986年7月に惜しくも廃車となった。
◆クモハ100-160+モハ101-208:ラシ105F。
◆モハ101-209+モハ100-203:ラシ103F。
◆クハ100-59:ラシ101F。
◆サハ101-249,サハ101-256:ラシ106F,ラシ103F。


旧ツヌ124F。
※旧製品。

旧製品編成ながらツヌ118F(Mc155:旧製品)の新規投入が絡まなかったツヌ102Fは2016年8月に出場している。
この当時も旧製品先頭車両の車体更新を進めていたが旧ツヌ106F(Mc160:再生産品+旧製品)出場を以て一段落となった。
弁天橋区仕様Assy車体(Mc170)による更新は列車線直通快速仕様を兼ねていた旧ツヌ124F(Tc74:旧製品)が先陣を切った。
たが7+3非冷房車編成では今ひとつ特徴を欠いたためツヌ103F(Tc48:旧製品)用車両更新編成に引き当てられる。
ツヌ103Fはクハ101-35(旧製品)が組み込まれる3-4+3編成を特徴としながらもLP402前照灯編成で残されていた。
そこで元ツヌ124F(LP402前照灯編成)を廃止する代わりに旧ツヌ103Fが弁天橋区仕様+旧製品編成へ昇格している。
生憎旧製品先頭車両の前面見附違和感軽減策はまだLP411前照灯車への改装だけが頼りだった時期に当たった。
残された旧製品車両10両で新編成組成を目指したが当然の如くプロトタイプ選定はLP411前照灯編成に絞られる。
結果ツヌ102Fが選ばれ旧クハ101-48,旧クハ100-47(元ツヌ103F:旧製品),モハ101-229以下8両(元ツヌ124F:旧製品)を再編した。
よって全車旧製品車両が揃う編成ではあるがクハ101-75,クハ100-59とモハ101-209以下8両の出自は異なる。


旧ツヌ107F。
※旧製品。

その後旧製品LP411前照灯編成はツヌ102Fと旧ツヌ107F(Tc83:旧製品)の2編成体制がしばらく続いた。
十三代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)の投入直前にはどちらを再生産品編成へ格上げするか検討している。
保留車が発生しないツヌ102F(7+3編成)は旧ツヌ107F(10両貫通編成)よりも条件的に有利だった。
しかし旧製品先頭車両が残存する状況で再生産品運転台付車を中間組込車へ充当する気にはなれなかった。
検討の結果更新対象編成は旧ツヌ107F(→ツヌ107F:再生産品)に決定しツヌ102Fが旧製品保持編成となっている。
現在では津田沼区仕様唯一の旧製品LP411前照灯編成でありツヌ116Fと同様前面窓支持色変更は未施工とした。
二代目弁天橋区仕様(Mc170)投入等により手持ちの黄色5号LP411前照灯は僅かに増加しつつある。
今のところ組成準備を進めているツヌ105F(Mc154)でのLP411前照灯使用数は1灯のみに留まる見通しである。
但しツヌ105Fを出場させた後も保留車は解消されず中には旧製品運転台付車両が含まれる。
この戦列復帰を旧製品LP411前照灯編成とする計画が持ち上がりツヌ102Fは製品原形前面窓Hゴム支持再現で存置された。
種車確保が課題であるが出場に結び付けられた場合にはツヌ102Fを旧製品保持LP411前照灯編成とする予定である。


ツヌ101F-2,ツヌ102F。
※弁天橋区仕様,旧製品。

[27C 飯田橋]表示編成だったツヌ102Fは運行番号,行先表示双方の変更を要した。
消滅した[西船橋]表示編成の復活には新たな運行番号を設定しなければならない。
なお行先方向幕部品の黒ずみに悩まされていた旧ツヌ116F用[西船橋]幕は再用せず新規切り出し品を起用した。
[西船橋]幕に併せ運行番号表示部品は製品指定の[11C]幕が採用されている。
製品付属部品の組み合わせが限られるKATO製101系だけに指定通りの表示を持つ既存編成は少数派に留まる。
黄色5号編成ではツヌ101F-2(Mc148)に採用した[13C 千葉]表示以来久々の登場となった。
但しツヌ101F-2では弁天橋区仕様改装車が先頭車両に充当されており製品純正仕様とは言い難い。
ちなみに準新品を用いた[西船橋]幕であったが黒ずみ問題は残されたままとなった。
また入れ替わりで[飯田橋]表示編成が消滅してしまったため今後も津田沼区仕様の行先変更は続く。




ツヌ102Fサイドビュー(クハ101-75:ホース付ジャンパ栓納め補修施工車)。
※旧製品。

KATO製101系は武蔵小金井区,豊田区仕様の組成都合からかモハ100形に動力ユニットが搭載されている。
そのため10両編成ではクモハ101形,モハ101形の配置が動力車位置偏位を招く要因と化していた。
推進比率が高かったツヌ102Fはクモハ100-160(7号車)を動力ユニット搭載車へ改装する計画が存在した。
モハ100-203用動力ユニットをクモハ100形用動力ユニットへ加工する予定だったが東行への変更で一時棚上げとなった。
但し3号車にモハ100形動力ユニット搭載車が配される編成は5本に達しており行先変更の制約となっている。
津田沼区仕様では東行と西行の配分が崩れているため再びクモハ100形動力ユニット搭載車を要するかもしれない。
LP411前照灯以外製品原形を保つツヌ102Fは極力その対象から外したいところである。

各車両とも特に目立った劣化は無くクハ101-75のジャンパホースを補修した程度だった。
種車の旧ツヌ103F,旧ツヌ124Fは出場こそ早かったがツヌ102Fへの再編時期が幸いし車体改修には至っていない。
ここは旧製品車両でも初期出場編成と後期出場編成に於ける大きな違いだと言えよう。
旧製品保持編成のうちツヌ102F,ツヌ116F,カノ1F(Mc178),JR101系ラシ105F(Mc148)は状況が再確認出来た。
だが初代ツヌ118F(Mc155:旧製品→旧ラシ106F:Mc155)を改装したラシ106F(Mc191)だけは手遅れで大幅な改修が必要となる。
幸い廃車発生品は温存されたためラシ106F改修へ向けて収穫に成り得るツヌ102Fの入場であった。
この記事についてブログを書く
« クハ101-75,クハ100-59[ツヌ1... | TOP | 京成200形モハ206+モハ207 更... »