試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ101-75,クハ100-59[ツヌ102F] 運行番号,行先方向幕交換施工 (新規切出品起用) ※'旧製品

2018-11-27 21:43:43 | 国鉄/JR101系
一転。

KATO製国鉄101系ツヌ116F(Mc154:旧製品)への[三鷹]幕採用により津田沼区仕様から[西船橋]表示編成が姿を消した。
行先網羅の崩壊はツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)での動力ユニット搭載車変更が発端である。
ダイヤ設定数から[西船橋]幕よりも主流と言える[三鷹]幕が重要視されツヌ116Fが西行へ変更となった。


国鉄101系ツヌ102F (1984/10)。
[ツヌ102F]:Tc75-M209-M'203-T256-T249-M208-M'c160+Mc138-M'112-T'c59
※旧製品。

現時点での[千葉]表示編成は何時の間にか5本に増加し津田沼区仕様の約1/3を占める状態となっていた。
同じ東行への変更ならば[千葉]表示編成削減が理に適っておりさっそく[西船橋]表示編成の戦列復帰に向け動き出している。
ところが行先変更対象編成選定中に推進比率の高いツヌ102F(Tc75:旧製品)が目に止まった。
ツヌ102Fはクハ101-75,クハ100-59(旧製品)が先頭車両かつクモハ101-138+クモハ100-160(旧製品)を中間組込車とする。
ただツヌ118F(Mc155)を7+3編成へ組み替えるとモハ100形動力ユニット搭載車は3号車に配置せざるを得なくなる場合が多い。
クモハ100-160(7号車)への動力ユニット搭載施工も検討していたが予備品数が把握出来ておらず踏み出せなかった。
そこで対処療法ながらツヌ102Fを[飯田橋]表示編成から[西船橋]表示編成へと改める方向に急旋回した。


入工中のクハ101-75,クハ100-59 (ツヌ102F)。

ツヌ102Fはラシ107F(Mc202:再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)の再出場と並行して現行LOTライト基板更新を終えていた。
旧製品保持編成でもあり各車の状態は悪くなく運行番号,行先方向幕部品交換だけの軽作業で済むはずだった。
101系メイクアップパーツ2(11-511)の独自表示である[27]幕及び[飯田橋]幕は旧製品LOT品に該当する。
都合2組を投入したが残る1組の[27C]幕,[飯田橋]幕は他編成の運転台付中間組込車へばらばらに充当してしまった。
捜索には時間を要する上に切り出し済保管品も残っておらずツヌ102F用[27C]幕,[飯田橋]幕は再用が大前提となる。
そのため再生産品車両並の取り扱いで慎重に取り外しを行おうとしたところ固い嵌合精度が行く手を阻んでいる。


白濁を生じさせずに撤去まで漕ぎ着けた[27C]幕,[飯田橋]幕(クハ100-59)。

いきなり躓いたクハ100-59での表示器部品撤去だが当初は屋根板を取り外さずに終わらせようとした。
しかしこの状態では車体内側からの入力が斜めになるせいか[27C]幕,[飯田橋]幕とも微動だにしなかった。
結局分解に迫られ車体はウレタン台座へ立たせた状態とし垂直方向より運行番号幕,行先方向幕部品を押し出している。
この際鈍い音を発しながら[27C]幕,[飯田橋]幕が外れたが旧製品車両でこの様な症状に襲われた記憶は無かった。
どうやら101系メイクアップパーツ2とツヌ118F(Mc155:旧製品)付属の運行番号幕,行先方向幕部品は何かが違う模様である。
これまで旧製品車両は再生産品車両よりも行先変更作業を甘く見ていた面があり良い教訓になった。


黒ずみ比較のため起用される未使用旧製品LOT運行番号幕,行先方向幕部品。

クモハ101-154,クモハ100-162(ツヌ116F:旧製品)から撤去した[西船橋]幕は白地が汚れたように見える弱点があった。
2016年10月に卸した部品であるが単体でも静態時の表示が見難く再用は気が進まなかった。
また[西船橋]幕以外でも同様の現象が数多く生じており改善に繋がるか試行すべく再用は放棄し未使用品を持ち出した。
当然旧製品LOT部品とし車体に合わせた旧製品LOT部品とし極力印刷面には触れずニッパーで[11C]幕,[西船橋]幕を切り出す。
各々の湯口痕処理もピンセットで押えながら行った結果ランナーに成形された状態と大凡同じ雰囲気のまま切り出しを終えた。




クハ100-59 [11C 西船橋]:運行番号,行先表示変更施工。
※旧製品。

[11C]幕,[西船橋]幕共に車体との嵌合は適度な固さを示し[27C]幕,[飯田橋]幕から一転した。
再生産品車両では表示器部品の白濁を招く個体が多く見受けられるが無難に取り付けられている。
但し[西船橋]幕だけは切り出し直後の様相とは異なり若干白地が黒ずんでしまった。
両表示器部品と導光用プリズムには空間が設けられておりこれが透過の原因だと予想される。
黒ずみ程度は旧ツヌ116F用撤去品よりも改善が伺え静態時の視認性も[飯田橋]表示時代と然程変わっていない。
クハ100-59で未使用の[西船橋]幕を起用した作戦は的中したように思われた。


クハ100-59 点灯試験[11C 西船橋]:前照灯(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。


クハ100-59 点灯試験[11C 西船橋]:尾灯(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。


クモハ100-162 点灯比較[13C 三鷹]:ツヌ116F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。

クモハ100-162用[三鷹]幕はクハ100-59へ取り付けた[西船橋]幕と状態が近かった。
現行LOTライト基板への更新も完了したばかりで点灯試験に於ける条件はほぼ同一と言えた。
その結果クハ100-59とクモハ100-162では表示器点灯色変更対策の施工時差を起因とする色温度差が現れた程度だった。
しかも今後クハ100-59は尾灯点灯機会が増加するため大きな落差には至らないはずである。
従ってクハ100-91(ツヌ116F-1:T'c91)から転用した[三鷹]幕と新たな[西船橋]幕の差異は生じないと判断した。
この手法をクハ101-75(ツヌ102F)でも採用する方向となったがクハ100-59と同一個体の引き当ては困難だった。


補修したジャンパホース(クハ101-75)。

そこで保管品で眠っていた大量の行先方向幕部品を黒色ウレタン上に並べ最も透過し難い[西船橋]幕を抽出した。
クハ100-59にて両表示器部品の撤去に面食らったためクハ101-75(ツヌ102F)では当初から分解を選択した。
運行番号幕,行先方向幕部品を押し出すに響く鈍い音は変わらず[27C]幕,[飯田橋]幕には何らかの癖あると思われる。
まだ採用編成は決まっていないが旧製品車両,再生産品車両に関わらず再用時の装着には注意が必要となる。
なお[11C]幕,[西船橋]幕の切り出しはクハ100-59と同様にしたが黒ずみが濃くなってしまい当てが外れている。
少なからず旧製品LOT運行番号幕,行先方向幕部品には個体差が存在するはずで比較を行った結果でもあり致し方ない。




クハ101-75 [11C 西船橋]:運行番号・行先表示変更,ジャンパホース補修施工。
※旧製品。

その他クハ101-75(ツヌ102F)では黒色再現に部分剥離が生じていたホース付ジャンパ栓納め部品への補修を施した。
黄色5号成形色を保持させるジャンパカプラー付近は0.3mmの超極細マッキーを用い黒色に復している。
肝心の[西船橋]幕だが残念ながらクハ100-59とはかけ離れた色地になり[11C]幕までもが黒ずみを帯びてしまった。
思わしくない結果に至ったが他の未使用運行番号幕,行先方向幕部品でも完全な解消は難しいと思われる。
仮に車体構造が原因だとすると表示器部品裏面を白色で塗り潰せば多少なり改善されるかもしれない。
その代わり点灯照度低下を招くと思われ試行には踏み切れず何処まで静態時の見附に拘るかが納得させる分岐点だと思う。


クハ101-75 点灯試験[11C 西船橋]:前照灯(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。


クハ101-75 点灯試験[11C 西船橋]:尾灯(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。


クモハ101-178 点灯比較[13B 千葉]:カノ1F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。

ただ旧ツヌ116Fからの発生品を再用していれば静態時も視認性に劣る[西船橋]幕が残るところだった。
期待値を下回ってしまったクハ101-75(ツヌ102F)だが最低限の見附は確保できたように見える。
点灯試験でも[11C]幕,[西船橋]幕の黒ずみは見受けられずクハ100-59とほぼ同一の点灯色温度を示した。
ツヌ102Fの点灯色温度統一には現行LOTライト基板への更新が大きく寄与したと思う。
なお保管品に廻した元クモハ101-154,元クモハ100-162用[西船橋]幕は運転台付中間組込車専用とする。


ツヌ108F。
※再生産品+旧製品。

ツヌ102Fの動力車位置偏位対策を兼ねた東行への変更と同時に[西船橋]表示編成が復活した。
しかし代わりに[飯田橋]表示編成が消滅してしまい引き続き行先網羅は先送りとなっている。
また[27C]幕,[飯田橋]幕の撤去難航は想定外であり1組しか残っていない現状では復帰に不安が残る。
津田沼区仕様で残存する旧製品保持編成は2本のみで再生産品車両が[飯田橋]幕への変更対象となる。
ただもう1組の[27C]幕はツヌ108F(Mc133:再生産品+旧製品)で使用されており嵌合精度も非常に高い。
これを踏まえとツヌ108Fを[中野]表示編成から[飯田橋]表示編成へ改める方策が最も無難だと思う。
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