JN2IFL's ブログ

日常の出来事をゆっくりのんびりと。

走り初め

2008-01-05 22:52:59 | ツーリング
 しばらくの間、DSC11に乗る機会がなかったので近場を少し走ってきました。



 行き先は南鈴鹿の末端にある油日岳の登山口を捜そうと、鈴鹿峠から土山に向かうこととしました。
 国道1号の鈴鹿峠を越えて大原ダム方面に左折。このまま道沿いに行けば油日神社近くの登山口に行き着くところですが、時間もあることから以前から気にかかっていた土山宿の伝馬館に寄り道してみました。



 残念ながら「準備中」の札が掲げられ中には入れませんでしたが、森鴎外が訪れた際の記念碑があり昔の旅の苦難が偲ばれる思いでした。

 油日岳の山容を左に見ながら見当をつけて左折。暫く進むと親水公園のようなところに出て、道もダートに変わってしまいました。仕方なく砂防ダムのほとりで一服。



 気を取り直して、本通りまで戻りさらに南下するとなんと登山口の標識が・・・。ここもすぐにダートになってしまったためあえなく断念し、柘植ICから名阪で帰宅しました。
 加太トンネルからの下りこみで前方車両が急停止。追い越し車線で3台が絡む追突事故が起きたところでした。「クワバラクワバラ」

本日の走行距離65Km。

錫杖ヶ岳

2008-01-03 22:08:39 | 
 せっかくの正月休みは季節風が吹いたりみぞれが降ったりで天候に恵まれず、2日まではほとんど寝正月状態で体がふやけ放題でした。
 休み最終日の3日はなんとか持ちそうなので体力回復の意味から山登りを考えたのですが、自宅前から見ると鈴鹿の山々は真っ白でとてもにわか登山者の自分には手におえそうにありません。そこで、雪が残る鈴鹿山系ではなく布引山地の最北へ向かうこととしました。

 めざすは以前(ずっと昔)、各局と鈴鹿郡の移動運用をした錫杖ヶ岳(676M)です。階段風の道が続くお寺横の登山口は避け、名阪国道の向井ICから安濃ダムに抜ける道脇からのルートを選択しました。地図上では少し距離がありそうですが、等高線がなだらかで体がなまったあとの新春登山にはもってこいとの思いからです。
 道脇にある広めの登山用駐車場に車を止め、道標に沿って山に入っていきます。

〔駐車場すぐ上の登山口〕


 谷川の水の音を聞きながら若干の登りが続く山道を進み、道なりに川を渡ったあたりから静かな林の散策となりました。倒木と生木が風に押されて「ギーギー、ホウホウ」とまるで「もののけ」が発するような音を立てています。晴れてもなお暗い植林地帯を過ぎ、駐車場から約30分で「柚ノ木峠」に到着しました。



 ここまでの登山道は、崩落場所には丸木を組み合わせた橋が掛けられ、峠にはベンチが据えられてかなり良い感触です。柚ノ木峠で一服したのちここからは尾根道をひたすら進むこととなりますが、ここからが本来の登山と言うことになるのでしょう。
 展望はあまりよくありませんが、時折木陰から望める布引の山と白く薄化粧した鈴鹿の山並みは疲れを吹き飛ばしてくれます。小さなアップダウンを越え、やせ尾根を幾度か経験してやっと主峰が見える位置まで到達しました。



 ここを過ぎたありから傾斜が急で、ロープや鎖が備えられた岩場を乗り越えることなり単独行には十分注意が必要な道となります。ブログつながりの山登りの先輩から「鎖やロープに頼ることは危険、あくまで補助として用いるように!」との助言を頂き、まさしくそれを実践する場面にぶつかりました。
 足場を見極め、ルートを選択し、次の動作を予測しながら岩場をクリアーする一連の動きは、ビッグバイクを操るのと共通する部分がありとても有意義に感じました。
 最後の岩場をよじ登るとすぐに錫杖湖ルートと合流し、そのすぐ上にめざした頂上が現れます。伊勢湾から知多・渥美、神島を遠望し、鈴鹿の鎌、御在所の威容を眺めながら、一緒になった方と山並み談義を交わして楽しいひと時を過ごしたあと下山にかかりました。ただ、大きな岩が重なった山頂は以前より一回り小さくなったような気がしました。



〔白く輝くのは鈴鹿の秀峰鎌ヶ岳〕


 登りに力を使い果たした岩場は、下りにさらに危険度を増すこととなります。体重を掛ける場所を二つ以上確保しつつ、短い足で次の足場を探るもあと少しで届かない場面がいくつも現れました。
 家族でハイキングがてら登るのであれば、今回の「加太向井ルート」はお勧めできません。単調ですが、錫杖湖からの2ルートを選択してください。

駐車場(30分)柚ノ木峠(55分)山頂(40分)柚ノ木峠(20分)駐車場