はなまる日記  身体や心を癒すことをライフワークとしています。

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ブータンという国

2011年11月18日 | ヒーリング講座
幸福の尺度は、文化や国、また、個人個人でも違うと思います。あるホームページに日本人とブータン王国の幸福と感じる上で重視するものを調査したものが載っていました。下記はその抜粋です。

日本の幸福度は6.5点であることが、昨日のNHKニュースでありましたし新聞の記事でも報道されていましたね。政府が国民総生産(GDP)という経済的な指標で、日本人の心の豊かさまで測れないことを知って、新たな幸福度を測れる指標(幸福度指数、GNH「Gross National Happiness」)づくりを考えているようです。
幸福度調査によって浮き彫りになった、日本人が幸福感を抱くうえで最も重視したものと、国民の95パーセントが幸福と感じるブータン王国のものとは決定的に違うことに気づきました。では、一体何が違うのでしょうか?

日本人が幸福と感じる上で重視するものとは?

今回の幸福度指数の指針作りのための調査(様々な年齢層4000人対象)によって明らかになったこととして、幸福と
感じるためには以下の3つの分野で充実しておく必要があったようです。

1. 健康・・・約70%
2. 家計・・・約65%
3. 家族・・・約65%

以上の3つの点で満たされていれば、誰でも幸福に感じますね(?)。しかし、上記の3つの点が一つでも欠けていれば幸福度が低下するのでしょうか?

誰でもいずれかの一つは満足でないこともありますね。健康でも借金があれば幸福度はかなり奪われますし、健康でお金があっても、家族内でもめ事が多ければストレスが増えます。(実はお金持ちであればあるほど、家庭内の問題は多いのが現実です)

では、この日本人が重視した健康や家計では不利と考えられるブータン王国の国民(95%が自分は幸福と感じている)
が重視している幸福のために重視しているものは一体何か?

ブータン王国の幸福度指数

私たち日本人の予想に反し、GDPが日本の20分の1のブータン王国の国民の95パーセントが「自分は幸福」と感じているそうです。いったい何を重視しているのか?それは、お金でも健康でもない。人間関係、隣人関係、家族関係の平和と交流だそうです。

ブータン国民の生来の気質、習慣、文化は、身近な人との関係を大切にし、深い信頼関係を築いているそうです。本当
に、家族も、友人も、近所の人とも仲良く、いわば地域が一つの家族のように支え合っているそうです。

ブータン王国の政府の方針

この人を思いやり信頼し合うことを重視する考えは「政策」の根幹のようです。最近のブータンの国王が行った演説には次のようなものがありました。

「わたし(国王)は、世界の支配者のようにではなく、国民の兄弟のように、また親のように、また息子のようになりたいのである」

もし、上記のように国のトップをはじめ、誰もが一つの家族のように結びあわされ、信頼し合うなら、たとえ家計が苦しくても、また健康でなかったとしても、独身で身寄りがない人でも、支え合い助け合うことができるので幸福感を感じれるのではないでしょうか?日本人が重視するものと決定的に違うのです。

最近ブータン国王で行われた国家的な式典で、この若いブータン国王は、用意された玉座にほとんど座ることなく、その行事に参加している国民の間、とくに子供たちと一緒に座り、終始国民とじかに触れ合っていたのです。素晴らしと思いませんか?

幸福度はお金や持ち物で測れない

ブータン王国の政府の役人がこう語っていました。

「幸福は持ち物で図れるものではないこと、いかに今もっているもので満足するかが幸福の鍵である」
日本人はお金、物を中心としています。お金を追求すればするほど満足できないようになっているのです。しかし幸福は持っているもので十分と考えることがカギなのですね。

政府の幸福度指数のための指針作りのやり方は、日本人そのものから聞くことだけを重視するなら、これからもお金に振り回された政治を続けていくだけでしょうね。日本人の幸福度はブータン王国の幸福度には近づくこともできないでしょう!



としています。幸福の尺度は人それぞれ違いますが、少し前の時代まで、日本もブータンに近い尺度の状況もあったと思います。西洋文明に追いつけ追い越せで、思考や文化もアメリカナイズされ、経済至上主義や、個人主義がはびこり、個人の権利ばかり主張するようになり、全体の調和を考えて一番いい方法という視点が無くなってきたのではないでしょうか。

幸福の尺度によって、同じ状況でも、人の幸福感はがらっと変わってしまうと思います。
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