付け焼き刃の覚え書き

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「迷いアルパカ拾いました」 似鳥鶏

2014-09-07 | ミステリー・推理小説
「でも負けたくない。脅して黙らせた方が勝ちなんて許せない」

 楓ヶ丘動物園に迷子のアルパカがやってきて間もなく、飼育員の七森さんの学生時代の友人、花里千恵が行方不明になったらしい。心配してアパートを訪ねてみれば暖房はつけっぱなしで、ケージのハムスターも餓死寸前。
 買えば何百万円というアルパカの所有者も見つからないけれど、まずは花里さんの行方を捜そうと桃くんたちは捜査に乗り出すのだが……。

 どこの動物園も経営が苦しくて、旭山動物園みたいに特色が出せればいいけれど予算も無しに一朝一夕にできることではなく、まずはあるものでなんとか工夫しよう……と頑張っている中、楓ヶ丘動物園の飼育員たちが花里千恵を見つけ出そうとか、アルパカの斎藤くんの持ち主を探そうと奔走する動物園ミステリの第3弾。
 獣医の鴇先生はあいかわらず経歴不明の正体不明のツンデレさんで、服部くんは変態で桃くんのストーカーと化していて、アイドル系飼育員の七森さんもまともそうでいて暇があれば手元にある紙をなんでも折ってしまう手癖は挙動不審。「『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャンを演じる鹿賀丈史」って、どーよ?
 刑事の都築さんも、確かに最初から事件の全貌を把握しているみたいでしたね。読み返して納得。

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コメント
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