地福寺ブログ

地福寺は、宮崎県延岡市の山あいにある曹洞宗のお寺です。
永代供養のご相談も承ります。

梅が咲きました。

2015-02-05 09:50:53 | 周囲の自然
気が付けばもう2月。
1月から3月までは、本当に月日がたつのを早く感じます。

そういえば、本堂前の梅が咲きました。



「雪裡の梅花只一枝」(せつりのばいかただいっし)
梅は、あたりが雪に埋もれるような困難の中でも、確かな花を咲かせることができる。

という意味でして、
永平寺をお開きになられた道元禅師の師匠、如承禅師の言葉です。


大学入試も2次試験が本格的にはじまるとか。
今朝のニュースで、今日は大雪で交通機関の乱れがあるかも、と耳にし、
懐かしいことを思い出しました。


もう25年ちかく前の話…。

高校三年の私は県外の大学を受験するべく、宮崎空港に居りましたが、
乗る予定の便が、目的地・高知の天候不良で欠航に!!!

当時の私にはよくわかりませんでしたが、
どんなカラクリを使ったのか、
付き添いの添乗員さんのご尽力により、
急きょ大阪行きの飛行機に乗り、新大阪から新幹線、
岡山からバス、と乗り継いで高知へ。
本番前日の移動でしたから事なきを得ましたが、
ホテルに着いたのは深夜1時を回ったころでした。

それでも、しっかりと夕食を準備して待っていて下さったホテルのスタッフ。
四方八方に連絡して代替手段を確保してくださった添乗員さん。
おそらく急きょ勤務が入ったであろう、岡山から高知まで、
深夜バスを走らせて下さった乗務員さん。

あの時は本当にお世話になりました。
当時は受験前で、感謝の気持ちをちゃんと伝える余裕もありませんでしたが、
おかげさまで、私はその春から高知で学生生活を送ることが出来ました。

あらためて、ありがとうございます。

一緒に受験する20名前後の同級生は、
憔悴しきった顔で高知に到着していましたが、

「乗り物狂」の私めは、
当時まだオープン前だった宮崎空港の新ターミナル前から、
就航まもないB767に乗れる♪、新幹線にも乗れる♪、瀬戸大橋も渡れる♪
と、不謹慎極まりないウキウキな道中でありましたことを、
この場をお借りして、お詫び申し上げます(笑)。

突発するトラブルも、考え方ひとつで良き思い出。

受験生の皆さんが、天候に負けずに実力を充分発揮できますように。

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6 コメント

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Unknown (トトロのとなり)
2015-02-05 13:14:52
高知大を一挙に20名も受験する県内の高校も珍しいですね。宮大や鹿大ならともかく。私の時代はもっと以前ですからヒコーキなんか選択肢になく関東の大学を受験するために寝台特急富士号でいきましたよ。
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Unknown (さっちゃん)
2015-02-06 12:40:58
その出来事も、卒業後の副住職のお仕事にすごく縁あるようでおもしろいですね。
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たしかに! (副住職)
2015-02-08 09:39:52
さっちゃん。

確かに、その後のご縁を感じる出来事でした。

全日空がB727のお別れ遊覧フライトを実施していた、
まさにその日の出来事です(^_^;)。

あれが、昔の宮崎空港ターミナルを利用した最後の機会でした。
合格して、晴れて高知へ向かう時は、新ターミナルからの出発だったですもんね~♪
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そうですねえ (副住職)
2015-02-08 09:42:55
トトロのとなりさん
もう記憶が定かではありませんが、1校だけで20数人ではなかったように思います。
いくつかの高校が相乗りして、高知大を受験する団体を組んでたんじゃないかなぁ。

同じ高校は5人位だったように思います。

宮崎~高知は、それこそ今では廃止されましたが、
懐かしのYS11、全日空便(ここがポイント)で直行、
片道1時間・9,800円位でした。
陸路よりもお安い交通手段でしたね(笑)。

個人的には寝台列車の移動も捨てがたいですねえ。

今はどうなんでしょうかね??
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受験旅行 (はま)
2015-02-15 14:00:49
(不謹慎ながら)僕もそういう状況にはワクワクしてしまうと思います(笑)。
受験生を何としてでも送り、受け入れようとした関係者の皆さんの心意気には本当にジーンとなります。

宮崎から県外に進学するということは、本人そして、その家族にとって「一大決心」であると思います。現在、関東圏内で高校生を指導していますが、電車に1時間も乗れば大抵の大学が受験可能な地理的要因は(僕も県外に出た身として)羨ましくもあり、少々「物足りなさ」を感じる時もあります。
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でしょう(笑)。 (副住職)
2015-02-15 20:39:19
はまさん

確かにそうですね。

男子志を立て、郷関を出ず。
学もし成らずんば、死すとも帰らず。
骨をうずむ豈ただ墳墓の地のみならんや。
人間いたる処青山あり。

なんていう言葉もありましたねえ。

しかし今では、通信手段の発達や、
北陸・北海道と開業する新幹線がそうさせるように、
日本列島は急速に縮んでいるように感じます。

何かあっても頼るべき肉親ははるか遠くにあり…、
という状況に自ら飛び込むのは、
今では、学生たちが望んでも難しいのかも。

ある意味「ゼイタク」なのかもしれませんね。
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