せっかく咲いたのに。

なんとも残念な、今日の強風でした。
なにも、ようやく桜が満開になった日にゴウゴウと吹かなくてもいいじゃないかと、
家族みんなで憤り(笑)。

本堂の前には桜の花びらが…


それでも、枝垂れ桜はこんな状態です。こちらは来週位が見頃ですかね。


今日も、お花見のお客様が沢山いらっしゃいました。






ソメイヨシノも、ご覧の通りです。綺麗ですよ。


今日の夕方には風もやみました。一安心です。


僧侶として「無常」を語る立場としては、これも受け入れなければならないことですが、
せっかく咲いた桜が、いともたやすく散っていく姿は、かわいそうでなりません。
せめて、もう少し咲き誇って、沢山のかたに見てもらってから、
それこそ粉雪が舞うかの如く、散り際もあざやかであってほしいです。

しかし例えば、当山の墓地では、なるだけ「造花」を使わないようにお願いしています。
これは、ゴミとして処理する場合に困る、という理由もありますが、
命あるものは常に変化し、生き物はいつかは土に還るのだということを
「生花」なら、その身をもって私たちに教えてくれるからでもあります。
生花は、お供えしたときは蕾でも、それからキレイに咲き誇り、
そしていずれは枯れて行く、一瞬も同じ姿ではありません。変化し続けています。
それは私たち人間も一緒なんですよね。

散る桜、残る桜も、散る桜。　です。


おまけ

はなぐもり　膝にひとひら　地蔵さま