10年ほど前、車のタイヤ空気補充用に、エアーコンプレッサーを買ったのである。
めったに出番はないのだが、最近はフルサービスのガソリンスタンドに行く機会も少ないし、空気圧をチェックする機会がない。前回の車検時には前輪の空気圧不足が原因でタイヤが異常に摩耗していることが発覚し、前輪の2本のみ交換を余儀なくされたという痛い経験もある。そのため、通常車に積んでいて「減っているんじゃね」と思ったらチェックするようにしている。(空気圧も図れます)
大橋産業(株)(大阪府守口市)の製品で、Made in Taiwanです。
【仕様】
・12V専用で、車のシガーライターから電源を取る。
・許容動作時間は、連続10分以内
・ヒューズは10A
・付属のアダプタを使用すると、自転車の空気入れにも使える。
動作時の電流を見てみると、電源ON時の突入電流が10A近く流れるものの、安定すると3~4A程度です。
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こないだ北海道旅行に出かけた際に、未舗装の林道を走ることがあったのだが、そのあとタイヤを見たら、なんとなく減っているように感じたのである。空気圧を図ってみたら、案の定前輪の値が規定を下回っていた。
山の中なのでガソリンスタンドもなく、秘密兵器(どこがや)の登場じゃ。備えあれば患いなしじゃと思って、意気揚々とコンプレッサーを取り出したのである。
うわー、DCケーブルの被覆がぼろぼろになっているではないですか。なんじゃこりゃあああ。緊急事態なので、ショートしていないのを確認して、タイヤに空気を充填しました。
家に帰ってから改めて確認したところ、ほぼ全長に渡ってビニールコードにひび割れが発生し、ぼろぼろと剥離する状態です。これでは、ショート必須です。
こりゃあかん。中華製のコードについては、短期間でこういう状況(※)になるものがあるのは知っていましたが、台湾製の製品では初めてです。通常使いの電化製品で、こんな風に電源コードが劣化したら、目も当てられませんね。
【修理編】
・とりあえず、裏ブタを外す。隠しねじが1つあるので、ここも忘れないように外します。
無事に裏ブタが開きました。
DCコードは、この基板に接続されているのですが、電源スイッチと一体化しています。基板を外すには、電源SWの半田個所(3ヶ所)を吸い取らないといけないのですが、作業が大変になるので、交換するコードは基板の裏面にはんだ付けすることにします。その際に、プラスとマイナス側を間違えないように注意します。
シガープラグ側を分解して、新しいコードを接続します。当然極性があるので、間違えないように接続します。
組み上げたら完成です。長い手持ちのコードが無かったので、ジャンク箱にあったACコードを2本接続して使いました。最後に、ショートしていないかテスターで確認したら作業終了です。コンプレッサー自体は問題なく動作しますので、車に積んでおきましょう。
【必要なもの】
・交換用のコード(同程度の長さのものが望ましい)
・はんだごて、はんだ、プライドライバー
・半田吸引器(無かったら、努力でカバー)
・少しのやる気
【費用】
手持ちの部品を使ったので、ゼロ円
【その他】
修理は、自己責任です。
※このブログで紹介しましたが、ICOM社製の無線機で、マイクコードが劣化して、こういう業況になったものがある。