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人を殺すウソ/化粧品から薬並みのステロイド 「効く」口コミに注意

2008-07-31 23:51:01 | ニュース
口コミ以上に信用できる情報はないはずなのに。











化粧品から薬並みのステロイド 「効く」口コミに注意(抜粋)
7月30日 産経新聞

「ステロイド不使用」

をうたい通信販売されていた化粧品から

「医薬品並みの濃度のステロイドが検出されていた」ことが

今月、明らかになった。

東京都は

「薬事法違反で、健康被害が出る恐れがある」として

商品の回収と販売中止を指示した。

化粧品は

「全成分表示が義務づけられている」とはいえ

正しく表示されているかどうかの確認は

業者側に任されている。

消費者が購入前に実際の成分について知るすべは

「事実上なく」

被害をどう防ぐかが課題となっている。


<商品>
①販売会社「ラバンナ」(東京都新宿区)が
②今年3月から通販などで売っていた化粧品クリーム「NOATO(ノーアト)クリーム」
③米国から輸入していたという
④インターネットの口コミサイトなどで
⑤「ステロイドが入っていないのにアトピーの肌がよくなった」と人気に火がつき
⑥約4カ月間で5691個を売り上げた

⑦同社の商品紹介サイトでも
⑧「ステロイド剤などの成分は一切含まれておりません」としていたが
⑨国民生活センターが調査したところ
⑩プロピオン酸クロベタゾールというステロイドの一種が検出された

このステロイドは
⑪5段階に分けられているステロイドの効果で「最強ランクに属し」
⑫医師の処方箋(せん)がないと使えない医療用医薬品とほぼ同一の含有量だった


<近畿大医学部付属病院皮膚科学教室の医師、小西奈津子さん>
「治療でステロイドを使うとき、顔には中程度ランク以下のものを使い、最強ランクのものは使わない」
「化粧品クリームなら顔に使った人もいるのでは。強いステロイドはリバウンドも大きいので、使った人は専門医に相談してほしい」


実際、同センターに寄せられた購入者の苦情の中には

「使用してみるとあまりの即効性に怖くなり、使うのをやめたところ、使用前より悪化した」(30代女性)

といった被害もあった。

化粧品は輸入品であっても

全成分表示が義務づけられている。

ところが

「表示が正しいかどうかの確認は企業責任」で

実際に確認しているかどうかをチェックする機関はない。


<同社>
「自社の委託検査で検出されなかった」


<検査機関>
「検査は医薬部外品として認められているステロイドを調べたもので、今回検出された医薬品のステロイドは引っかからない。医薬品のステロイドは化粧品に含まれるものではないので、通常は検査しない“想定外”のもの」


<東京都福祉保健局健康安全部薬事監視課>
「化粧品の全成分表示は消費者が商品を選択するためのものだが、必ずしも表示が正しいとは限らないことが明らかになった。ネットの口コミを信じて購入した人が多くいたようだが、口コミはあくまでも個人の感想なので、内容を指導するのは難しい」


<ステロイド>
①開発から約60年たつ薬で
②効き方や副作用について、現在ではかなりよく分かっている


今回のクリーム購入者の多くはアトピー性皮膚炎の患者だったが

「ステロイド不使用」をうたうことで商品が売れたのは

それだけ

「ステロイドに拒否感をもつアトピー患者が多い」

ことのあらわれともいえる。


<小西さん>
「重症の患者さんほど、ステロイドへの不信感が強い」
「ステロイドは医師の指示で使えば決して怖い薬ではない。ただ、アトピーは完治が難しいのも事実。患者さんは現実を受け止めることも大切で、口コミ情報に惑わされないでほしい」











「口コミ情報に惑わされないでほしい」

というけど

「消費者が購入前に実際の成分について知るすべが事実上ない」

ことと同様

ほぼ「ムリな話」だよね。



「あるある」以来

テレビは

全く信用できないし

「ネットの口コミ」

より信頼できるものはない。



結局

「実際の成分について」

業者がウソをついたら

オシマイだ。










メーカーのHP(抜粋)
http://www.noato.jp/

外用薬ですので

数日使う程度でしたら、副作用の心配はまずありません。

もしも

症状がよくならないときや

かえって悪化するときは早めに受診してください。

長く続けていると

ステロイド特有の皮膚症状がでてくるおそれがあります。

にきび
肌荒れ
皮膚の赤みや萎縮
シワ
多毛

などです。

また

細菌や真菌(カビ)などによる新たな感染症にも

注意が必要です。

さらに

「大量連用中に急に中止すると、ひどい反発症状を起こす」

危険性があります。

飲み薬のような全身性の副作用はまずありませんが

長期にわたり大量に用いている場合など

まったくないとはいえません。

まれなケースですが

ステロイド外用薬の長期使用による緑内障や白内障の発症例も

報告されています。











「もしも症状がよくならないときやかえって悪化するときは早めに受診してください。」



まだ、使わせるつもりかい!



副作用が

ツラツラ書いてあるけど

それが嫌だから

「ステロイドに拒否感をもつアトピー患者が多い」わけで

みんな、こんなこと知ってるさ。



「ステロイド剤などの成分は一切含まれておりません」



一番の売りが

「オオウソ」

だったわけで

「サギ」

と言ってもいいと思うんだが

どうも「HP」には

謝罪の気持ちがあんまり感じられないような気がした。



「自社の委託検査で検出されなかった」



「通常は検査しない“想定外”のもの」らしいが

そんなことで責任が免れられるなら

「毒餃子事件」で

JTの冷凍食品の売上が

あんなに落ちることはなかっただろう。



「口コミに気をつけなさい」

というより











「おいしい話ばかりをする企業には気をつけろ」の方が正しい。
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身近な危険/CO中毒か、ラーメン店主の妻死亡 和歌山

2008-07-31 22:42:19 | ニュース
推理作家が頭をひねったトリックより

むしろ怖い。











CO中毒か、ラーメン店主の妻死亡 和歌山(抜粋)
2008年7月31日

31日午前4時25分ごろ

和歌山市鳴神のマンション(5階建て)1階のラーメン店の出入り口から

煙が出ているのを新聞配達員が発見し

119番通報した。

消防署員が駆けつけたところ

店内のカウンター付近で

近くに住む店主の妻(55)

が倒れていた。

搬送先の病院で死亡が確認された。

一酸化炭素(CO)中毒とみられるという。


<和歌山東署>
①事故当時、店内では点火したままのガスコンロに
②具材の焼き豚が入った鍋がかけられたままで
③換気扇は回っていなかった
④消防署員が確認したところ
⑤換気扇は正常に作動したという
⑥同署で詳しい原因を調べている











まさか自殺?!



こんな手の込んだことはしないだろう。



第一

「不確実」すぎる。



それに











人気のパン店で12人手当て 大阪、窯でCO中毒か(抜粋)
2008年7月30日 共同通信

30日午前7時50分ごろ

大阪市東住吉区山坂3丁目のパン製造販売から

「窯でパンを焼いていたら人が倒れた」

と119番があった。


<市消防局>
①従業員の男女10人と客ら計12人が病院で手当てを受けた
②このうち19歳と28歳の女性が重症
③換気扇が止まっていたため一酸化炭素(CO)中毒になったとみられる











死亡者こそいないものの

「同じような事件」だ。



この痛ましい事件を引き起こした犯人が

「換気扇」

だけとは・・・。



身近な入浴剤などを使った自殺が

「流行」したときも

「そんなもので?」

と思わずにはいられなかったけど

よく考えてみれば

「換気をしないと、CO中毒になる」

ってのは昔から言われてること。



でも

そのキーワードは

「冬」
「ストーブ」
「閉め切った部屋」

だと思っていた。



これからは











「夏も」注意しなくてはいけない。
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