これも番号ポータビリティの恩恵?

ソフトバンクからドコモやauに変える人が多いからとか、
逆にソフトバンクに加入する人が多いからだとか、
いやその両方だからだとか諸説もろもろだけど
24日に始まった携帯電話の番号ポータビリティが
ソフトバンクケータイのシステムダウン大騒動で
大変なことになっているようだ。

まぁオレはヘビーユーザーじゃないし、たいして関係ないや・・・
・・・と思っていたのだけど。

一昨日、仙台市営地下鉄に乗ったら地下鉄の駅で
オレのFOMAが使えるようになっていた。

えーー!!先週は使えなかったのに

これって番号ポータビリティの影響か
たぶんそうだろうな~

料金が下がるのももちろん歓迎だけど、
こういうサービス向上の方がメリットはあるかも。

テレビでチラッと見たら、番号ポータビリティ開始1週間では
auが+8万台、ドコモが-6万台、ソフトバンクが-2万台で
auの一人勝ちらしい。
あまり『予想外』が効果がなかったのは予想内


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あん入りがん月 (みちのくスイーツ列伝NO23)

昔から普通に自分のそばにあった食べ物が実は他の地方にはなく
自分の住んでいる地域にしかないものだったと知ったときは
ちょっとしたショックを受ける。

オレにとってそんな経験をしたひとつが、
この『がん月(づき)』というお菓子。

これってオレは子供のときから食べていたので、
日本全国で普通に食べられているものとばかり思っていたのだけど、
ネットで検索をしてみると、どうやら宮城と岩手県にしか存在しないようだ。

他の地方では『蒸しパン』と呼ばれているモノに近いお菓子。
では蒸しパンと同じモノ?っていわれると微妙に違う。
蒸しパンや中国蒸しパンのマーラカオなんかと比べると
やや水分が多く、しっとり感があるような気がする。
それと密度が濃いというか、もっちりとした感じも強い。

だからかなり食べ応えあって、ちょっとお腹が空いたときのおやつにちょうどいい。

さらにこの写真の正面の部分がそうなのだが、
上の部分にゴマがトッピングされているのも特長。

東北のお菓子らしく、とても素朴な感じがするお菓子。
正直子供のころは、あまりに普通に食べていたので
このお菓子に高級感やありがたさを感じたことはない。

でも今はこれだけ贅沢なお菓子があふれてているせいか、
このような素朴なお菓子は貴重な存在なのかもしれない。

この『あん入りがん月』は真ん中にあんが挟まっているタイプ。
『がん月』の中では高級タイプというか付加価値がついたタイプ。
オレが子供の頃は食べた記憶がないので最近でてきたのではないかと思う。

写真でわかるかどうか微妙だけど、真ん中のあんの部分から上下方向に
微妙にグラデーションがかかっている。
これは中のあんが生地に染み出しているのだけど、ここがすごく美味しい。

日常のおやつ的に食べれているお菓子なので、
銘菓やお土産のたぐいではなかなか商品化されていないが、
宮城県や岩手県の道の駅なではその土地のお菓子屋さんの
『がん月』が販売されているのことが多い。

これが地方色ゆたかなお菓子だったってのは本当に意外だった。

※素朴なお菓子なのだが作られている(有)みどり製菓は意外と近代的な工場。
こちらのHPで紹介されていた

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みちのくダービーだから味わえる楽しさ(第47節山形戦)

ベガルタ仙台0-0モンテディオ山形

試合内容に関することは別館に書いたのでこちらでは違う視点で。

昨日は、今年最後のみちのくダービーだった。

トップチームの試合の前にU-13(13歳以下の小学生世代)の
仙台と山形の両クラブジュニアチームによる『もう一つのみちのくダービー』が
前回の山形開催のダービー3戦目に引き続き今回も行なわれた。
結果は4-0でベガルタの勝利。

勝ち負けは別としてこの年代のダービーをトップチームの試合の前座に組み込んだことはとてもいいことだと思う。
隣り同士の県の隣り同士の市でもある仙台と山形。
この両市にJリーグのクラブがあるってことは本当によかったなーとダービーの度に思う。

オレが転勤で山形にいた頃はベガルタの前身である「東北電力サッカークラブ」が
モンテディオの前身「NEC山形」に負けてばかりで肩身が狭かったものだ。

やはりいいライバルがいて初めてダービーも盛り上がる。
山形のサポーターもここ数年大挙して仙台にくるようになり、
毎回敵側サポの席を満員で埋めてくれる。
その応援も彼らの本拠地天童市のべスパで見る以上に迫力がある。

今年は前々節で今年のJ1昇格の可能性が消えた山形だけど、
サポーターのチームを応援する姿勢にブレはなかった。
なんとユアスタに初めて山形のビッグフラッグが上がった。
迎える仙台側も新旧のビッグフラッグを上げて応戦。
さらに山形側はわずかに残るJ1昇格に望みをつなぐベガルタサポに向けて
『ヤツラの息の根を止めてヤレ!』
の挑発弾幕。

いい雰囲気だな~。
やはりこういう楽しみ方を知っている両チームのサポに敬意を表したい。
結果はスコアーレスドロー。
両チーム今年なかなかここまで改善できなかった部分がでた試合だったと思う。
内容がどうとかいう人もいるけど結果は正直
オレとしては、プレーの質についての言いたい事はあるけど
両チームの選手からはそれぞれの意地を感じることはできた試合だった。

どちらかが上に行き、片方がいつまでも下の方が優越感には浸れるけど
オレはそんな優越感より上でお互いがぶつかり合える
J1でのみちのくダービーの楽しみの方を経験したい。


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これぞミステリー小説的テレビドラマ・・・『相棒【犯人はスズキ】』

驚いた。
テレビドラマを観たのに、まるでミステリー小説を読んだ後のような感覚が残った。

それは昨夜放送された水谷豊主演の刑事ドラマ『相棒』の
第3話『犯人はスズキ』を観たあとの感想。

(あらすじはこちらの『相棒』のサイトで)
このストーリー自体はこのドラマのオリジナルで小説のドラマ化ではない。

人気作家の推理小説を基にシリーズかされたサスペンスドラマなどもあるが
あれを観た後でも推理小説を読んだような感じになることはない。
サスペンス劇場を観たという感覚しか残らない。

昔から数々の刑事ドラマを観てきたがやはりテレビドラマを観たという
感覚しかオレには残っていない。

でも昨夜観た相棒の第三話は
テレビを観たのに小説を読んだような後味の残るドラマだった。



もちろんストーリー自体がとてもよくできているのだけど、
ドラマの展開が従来のような刑事モノ的な進み方ではなく、
映像はどちらかといえば『静』で視聴者の想像力の中に『動』を
作っていくような手法がとても新鮮に感じた。

そしてベテラン俳優たちの渋い演技も
本当にミステリー小説の【中の人】感覚で心に残る存在感があった。

派手なアクションやオーバーな謎解きなど、テレビの刑事モノにありがちな方向に走らず、ていねいに人間の内面を描きながらラストに進む手法。
テレビドラマでこんな良質な短編小説のような凝縮された世界を作るとは・・・
恐れ入りました。


観終わったあとに感じたこと

まるで宮部みゆきを読んだ後のような感じだ~

たしかにストーリーや展開が宮部風味であったとは思う。
でもそれだけだったら単なるフェイク、コピーだ。

でもこのドラマはまったく違った。
ドラマの進行のスピード、映像が作り出した世界、役者たちの演技
『宮部ワールド』をテレビドラマの中に作りだしたような作品だ。
これこそまさに立派なトリビュート(オリジナルに敬意を払った作品)って
いえるものじゃないかな~。

プロデューサーか誰だかはわからないけど、製作者の中に
スゴイ宮部みゆきフリークがいるのではないだろうか?

若干、乃南アサ風でもあるし、かなりのミステリーマニアがいるよたぶん。

それに水谷豊の元妻役の小料理屋の女将の名前が

『宮部たまき』っていうのは偶然じゃないと思うんだよね

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1975年

昨夜NHKで吉田拓郎と南こうせつ&かぐや姫の9月に行なわれた
「つま恋コンサート」がオンエアーされたらしい。

らしいと書くくらいだからオレは観ていない。
放送を知らなかったのもあるけどあまり興味がなかった。

このコンサートは今から30年前の
『1975年のつま恋オールナイトコンサート』の再現で
多くの団塊の世代の方がこのコンサートに集まったようだ。


団塊の世代はオレの上の世代だ。
オレにとっては親ほどは年が離れていないから
年の離れた兄弟くらいの感覚かな。
社会にでてからはちょうどオレの上司の世代にあたる。

この1975年という年は、その団塊の世代が30歳の時だから
戦後のベビーブームに生まれ、学生運動に熱を上げ、
卒業と同時に企業戦士へと変身した彼らがいわゆる青春という時代に
別れをつげた時期なのかもしれない。

そして下に続くオレたちの世代にとっては
音楽にやっと興味を持ち始めた時期でもある。

そんなオレがこの1975年で一番印象に残っているのは
『つま恋コンサート』ではなく『キャロルの日比谷野音での解散コンサート』だ。

たぶん『キャロル』や『ダウンタウンブギウギバンド』
『サディスティック・ミカ・バンド』は団塊の世代の人たちにとっては
同世代なんだけど異端児だったのではないかなと想像する。
団塊の世代の大半だったフォーク派からすれば
『不良の音楽』という見方だったのかもしれない。

そんな彼らの音楽は同世代の団塊の世代より
一つ下のオレたちの世代からの方が熱烈な支持が多かった。


面白いことに吉田拓郎と矢沢永吉のフォーク界とロック界の大御所二人は
共に広島出身で年は矢沢が三つ下。

そして1976年に三番目の広島出身のミュージシャン浜田省吾が
ソロデビューする。これまた年は矢沢より三つ下。
浜田省吾は拓郎のバックバンドのドラマーから独立し、
矢沢のフイルムコンサートの前座を務めて売り出すという経歴を持つ。

この1976年の浜省の登場は一つのオレにとっては象徴的な出来事だった。
ビートルズやローリングストーンズ、サイモン&ガーファンクル、
ボブディランなどの音楽を聞いて育ってきた同じ感覚の世代の登場だったからだ。

オレは1975年という年は日本の音楽界にはけっこう大きな節目になる年だと思っている。
「つま恋」で何かが終わり、「日比谷野音」で何かが生まれたって感じなのだ。

この1975年を境にして、
山下達郎、ユーミン、サザンオールスターズ、山下久美子、RCサクセション・・・
新しい音楽や、い今まであまり注目されなかった音楽が注目を浴びてきだした。

「つま恋」から5年後にオレたちの世代を佐野元春が歌にあらわした。

『ガラスのジェネレーション』だ。

1980年当時24歳だった元春は
「大人になったらこの歌を歌うことはできない」と語っていたのだが
今年『ガラスのジェネレーション2006』というリメイク盤は発売した。

『つま恋2006』と『ガラスのジェネレーション2006』

それぞれの世代が時を並行移動しているのが面白い。

前者は昔を懐かしみ、後者は今もまだ先に見果てぬモノを追っている。

その違いも当時と変わらない気がする。






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残り5戦最後までベストを尽くせ(第46戦水戸戦)

水戸ホーリーホック0-0ベガルタ仙台

残念ながらまた選手のメンタリティの弱さを痛感させられた試合だった。
でもこれってドイツW杯をみても日本サッカー界が抱える根本的な問題かもしれないな。

残り5試合、ベストを尽くした戦いを期待したい。


2006年J2_total
順位表
【2006/10/22】
-----------------
チーム[勝点]得失
・・・・・・・・・・・・・・・・
1.神戸 [83]+28
2.横浜FC[82]+26
3.柏  [78]+21
4.仙台 [69]+30
5.鳥栖 [67]+10
6.東京V[63] -3
7.札幌 [59] +6
8.山形 [52] -2
9.愛媛 [48]-10
10.湘南 [48]-18
11.水戸 [44]-20
12.草津 [39]-25
13.徳島 [31]-43

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港町塩釜の『今日のどらやき』 (みちのくスイーツ列伝NO22)

宮城県塩釜市・・・仙台市と日本三景で有名な松島の中間にある日本有数の漁港都市。
その港町に老舗和菓子店の梅花堂(ばいかどう)がある。
陸奥国(むつのくに)一の宮といわれる塩釜神社に奉納する伝統菓子から
モダンな創作和菓子まで広く手がけているお店だ。

そこの人気商品の一つがこの『今日のどらやき』

最近のどらやきの主流、生クリームを使用した『生どら』だ。

ここのどらやきは生クリームと粒あんのハーモニーが絶妙!
これは言葉や文字では表現不可能
さらに皮の部分もすごく美味しい!
数ある生どらの中でも仙台地区ではかなりいー感じだと思う

仙台の駅ビルにも支店があるので仙台のお土産としてもおススメである。
(但し生菓子なので早めの賞味期限です)

梅花堂さんのHP

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己に勝てずに引き分け (第45節徳島戦)

ベガルタ仙台1-1徳島ヴォルティス

逃げ切るのも追いかけるのも強いメンタリティがないと難しいな~。

「アンタら負けたらオレたちに抜かれちゃうよ」

勝ち続けてそんなプレッシャーを上位チームに
ガンガンかけていかなくちゃいけないのに

負けられないプレッシャーに自分が潰れちゃったらダメじゃ~ん


でもこんなひ弱さがどことなくオレに似ていて懲りずに応援してますが何か

※昨夜は今年最後のナイトゲーム・・・寒かった~。
平日でもスーツ姿のビジネスマンやOLも多く1万1千人が集まりました。


2006年J2_total
順位表
【2006/10/18】
-----------------
チーム[勝点]得失
・・・・・・・・・・・・・・・・
1.神戸 [80]+25
2.横浜FC[79]+25
3.柏  [78]+21
4.仙台 [68]+30
5.鳥栖 [64] +8
6.東京V[62] -3
7.札幌 [59] +9
8.山形 [52] 0
9.湘南 [48]-17
10.愛媛 [45]-13
11.水戸 [43]-20
12.草津 [39]-22
13.徳島 [30]-43

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あなたの身近にある【小さな洋菓子店】…の生チョコケーキ

どちらかといえば和菓子党のオレ。

別に嫌いではないのだけど、
洋物スイーツを自分が買うということはそんなにない。

いつも誰かが買ってきたものを食べることが多い。

そんなオレがついつい買ってしまう小さな洋菓子店がある。

それはモンテールだ。

ここのケーキは普通のケーキ屋さんのように紙の箱には入っていない。



1個もしくは2個づつ上の写真のようにプラスチックの箱に入って売られている。

そう!スーパーやコンビニで売られているスイーツだ。

でも、これが馬鹿にできない美味さ!

特にこの生チョコケーキは美味しい!
しっとりとしたチョコ生地とガナッシュクリームのコンビが2段重ね。
そして一番上にカカオの芳香たっぷりのチョコレートがトッピングされている。

そしてこのケーキを買うようになった一番大きな理由。
それは価格。

やはりどうしても今時、ケーキっていうとあの店が美味い、こっちが美味いと
巷ではスイーツブームなのでなかなかスーパーやコンビニで買う人がいないのだろう。

けっこう賞味期限が迫ったものがよく並んでいる
それらには
『30円引き』『50円引き』
のシールが貼ってある。

もともとが231円という安めの価格。
(普通のケーキ店の商品なら350円くらいはすると思う)
そこから50円も引かれると百円台の価格・・・絶対安い!

たまたま外回り時に昼食の弁当のついで買いで買って食べたら美味しかったので、その後家族や職場の人にも何度かご馳走した。

ほとんどの人がモンテールのスイーツが初体験だったのだけど
すごい好評だった。
ここまで美味しいとは思ってなかったって意見が大半!
いまじゃみんなけっこうモンテールスイーツのファンになっている。

してやったり!って感じ!


もちろんご馳走する前に
車の中でしっかりと値引シールをはがしておいたことは内緒である

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命の尊さをシンプルに訴えたワールドトレードセンター(2006年14本目)

誰か早く見つけてやってくれ~!

みんな早く助けてやってくれ~!

お~い!ガンバレ!もう大丈夫だぞ~!


思わず心の中で叫んでしまうくらいに引きずり込まれた映画だった。

【ワールド・トレードセンタービル】

日本では『世界貿易センタービル』という呼び方の方が
広く知られているかもしれない。

2001年9月11日の午前9時にあのテロリストにハイジャックされた
2機の旅客機が激突したニューヨークのあのビルだ

この日いつもの朝となんら変わらないニューヨークの風景。
誰もが普段どおりの一日をすごすと思っていた朝。

突然の衝撃がこの街を襲う。
同時テロの発生!しかし事故発生当時、
多くの人は何が起こったのか正確な事実を把握できなかった。

ただわかっているのは飛行機がワールドトレードセンターに衝突したということだけ。
しかも当初は小型機という情報だった。

この緊急事態で急遽、ニューヨーク港湾局警察の警察官も現場に招集された。
彼らも何が起こったのか正確な情報はない。
ただビルの中にいる人々の救助を目的にビルの中に入る。



しかしその後ビルの倒壊が始まる。
多くの警察官が瓦礫の下に生き埋めになり命を落とす。

奇跡的に生き延びた二人の警察官。
しかし体が瓦礫の下敷きになり身動きがとれない。
しかも内臓破裂を起こし肉体のダメージも大きい。

この映画はその二人の警察官が奇跡の生還を果たすまでの救助や
家族の状況などを関係者の証言を元に実話を映画化した作品だ。



同時テロを扱った映画だけど監督のオリバーストーンは
この映画に政治的な部分、政治的は正義は一切持ち込んではいない。
あくまで人間ドラマとして作られている。

この映画は我々もテレビで何回も見た2機の飛行機がビルに激突する
あの映像は一切使われていない。

しかしこのスクリーンに再現された飛行機激突直後の
あのビルの中やビルの周辺の混乱を描いた映像を観ると
あの衝突シーンが映画でこちらが実写じゃないの?と思うほど
この事件の現実感が伝わってくるのリアルな映像だ。

いったい何が起こったのがわからずに命の危機にさらされた人々の姿。
オレはこの恐怖の感覚を事件5年後にしてこの映画で初めて知った。

このビルに救助に入って倒壊に遭いなんとか命は助かったものの
絶対絶命の中におかれた二人がともに励ましあう姿や
そして彼らの家族への愛と家族が二人を心配する様子
救助にあたった人たちの勇気ある行動に心が打たれる。

舞台が瓦礫の中というとても息苦しい状況で進むのと、
映像が一瞬途切れて、画面真っ暗、無音状態になることによって
主人公たちの意識が途切れてしまったのでは?と思わす効果があって
見ているこっちもそのストレスや緊張感をよりリアルに
共有できる演出になっている。

この作品は命の尊さ、友情、家族愛などを描いている。
それによってその裏側にある【テロ】というものに対して
メッセージを出しているように思える。

この二人はたまたま助かったケースで、その他にも多くの犠牲者がいるし、
この映画で9・11のすべてを語っているわけでもない。
あの事件の裏にある無数のドラマの一つにしかすぎない。

「お涙ちょうだいだった」で終わる人もいるだろうし、

この映画を観ることによって、地球の裏側のイラクで
同じように瓦礫の下になった人のことを考える人もいるかもしれない。

さらにその人の家族もこの映画のアメリカの家族のように
悲しもを味わったことを連想するかもしれない。

退役した海兵隊の軍曹がまた復帰してイラク戦争に参戦するような
純粋な正義感がナショナリズムへ変化していく過程。
それと同じような正義感からゲリラに参加する若者が
向こうの国にもいるんだろうなとも連想できる。

なにもかも映画に答えを求めるのではなく、一つのドラマを提示して
そこから個人のイマジネーションに働きかける…

…エンターテイメントな作りながら、受け取り方を
観客にポンと投げてくるようなシンプルな映画だった。


『ユナイテッド93』とは同じ題材というだけで切り口は違う。
でも両作品もテロとか政治とかということより最終的には
【命】というテーマを描いた映画ではないかと個人的には感じる。

普通の人が理由もなく命を失わなければならない理不尽さ

「誰が悪い」、「どの国が悪い」だけでは永遠に解決しない問題。

オレ個人としては人命の尊さに比べれば政治的な正義や宗教的な正義は
すべて後付けの理屈としか思っていないので共感できる作りではあった。

ただし「ユナイテッド93」もそうだけど、
このように観た感想はいえるのだけど、この題材はリアルすぎて
映画的にどうとかという評価がなかなかできない。
もう観客として観るだけで精一杯なのだ・・・・

・・・というよりも『映画』としてはまだ観れないのかもしれない。
映画『ワールドトレードセンター』公式HP

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