日本ポップロックの名曲復活・・・「あ~ぁ~もう恋など・・・」

しばらく忘れかけていた曲が突然耳に飛び込んで
ガーン!
とすごい衝撃を受けることがある。

その曲の素晴らしさと懐かしさが融合して激しく感性を刺激する。

思いがけずに、そんな曲に出会うのはテレビのCMが多い。

「ワ~!よくこの曲を使ったな~!」

そんな時は、CMのプランナーと自分の感性が一致したことに
ちょっとした幸福感を感じたりするものである。

最近そんな思いをしたのが、
マンダムの男性化粧品『ルシード』のCM。

矢沢永吉が、30数年前のあのキャロル時代の名曲『夏の終わり』をセルフカバー。

夏の終り
矢沢永吉




アレンジはほとんどオリジナルと同じ。
普通、歌手が昔の若いときの歌を歌うと
やたら上達した歌唱力が目立ちすぎて
いやらしい歌い方になるのが多いけど

でもエーちゃんは全然そんなことはなかった。
あのころのせつなさや甘さがさらにパワーアップ。

それになんといっても楽曲の素晴らしさ。
曲も詞もサウンドも夏の終わりのなんともいえないせつなさが、
すごくよく出てる・
上質なポップスだよ。
オレの評価では夏を歌った日本のポップスでは
平山美紀の『真夏の出来事』と並ぶ名曲。

キャロルというとどうしてもロックンロールのイメージが強いけど
けっこうバラードやこの曲のようなミディアムテンポのポップスの名品も多い。

この曲のキャロルにおける存在感は、
ちょうどビートルズの「and Ilove her」に匹敵すると思う。

そんなエーちゃんの『夏の終わり』のプロモーション動画が
ヤフー動画で11月4日まで無料配信されているのでここでご紹介したい。

無料なので曲が始まる前にCMが入るけど、
興味のある人はぜひ下のリンクから飛んでお楽しみください。

ヤフー動画:矢沢永吉『夏の終わり』無料配信

このセルフカバー、一つだけオリジナルにかなわないのがギター。
ほぼフレーズは同じなのだけど、
キャロルのリードギター内海の音にはかなわない。


キャロルってどんなバンド?
っていう人は
こちらのYouTubeの動画(音あり)
を参照してください。
(サングラスにリージェントの人たちはキャロルのメンバーではなく、
会場でキャロルのボディガードをしている親衛隊の舘ひろし率いるクールス)


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今年も楽しみました 第17回定禅寺ストリートジャズフェスティバル

もはやすっかり仙台の初秋のイベントとして定着した『ジャズフェス』
今年はまた小売業に戻ったため、来れないかな~と思っていたのだが、
なんとか初日の土曜日に休みがとれて三年続けて楽しむことができた。

今年も例年と同じでジャズフェスではあるけど、
オレのお目当てはロック&ポップス。
またいつもの勾当台公園のロックゾーンで
ライブハウス『リメンバー』がサポートするステージを中心に
ジャズフェスを堪能したきた。

この会場は今年も楽しいバンドが出演して大いに盛り上がった。

また今年もこのブログでオレが聴いた素敵なバンドを紹介したい。





サーフでGO

事前にネットで出演バンドをチェックしていたときこのバンド名を目にして、
ベンチャーズに代表される60年代初期のエレキブームの中でうまれた
エレキギターで『波』のウエーブ感を表現したサーフサウンドと呼ばれる音楽を演奏するグループだろうなとは思っていた。

実際に聴いて、その読みは大外れではなかったが
彼らは同じサーフサウンドでも60年代のベンチャーズではなく
21世紀のベンチャーズとも呼ばれている
『サーフコースターズ』のトリビュートバンドだった。
(実際はベンチャーズ以上にディック・デイル&デル・トーンズの影響が強い)

この『サーフでGO』、リードギターのテクはさすがにサーフコースターズをやるだけあって実にうまい!

波のうねり感やパワー、エネルギーを三人のメンバーがものすごい爆発力で再現。
ものすごく聴き応えがあるライブだった。



ブラックシーサー

『サーフでGO』が21世紀のベンチャーズなら、
こちらの『ブラック・シーサー』はベンチャーズをリアルで体験した世代のバンド。

神奈川県川崎市からの出演でこの手のジャンルのバンドで
女性ベーシストというのはかなり異色。

ベンチャーズや加山雄三のエレキサウンドをモズライトギターで聴かせてくれた。

若い『サーフでGO』がスピード感をウリにしてるとすれば、
こちらの聴き所は緩急!スピード感ではなく『タメの妙味』で聴かせてくれました。

MCももいい味だしてました。



LUCY

今回一番印象に残ったバンド。
山形県酒田市からの参加。

革ジャン・皮パンツ・リージェントの4人組といえば『キャロル』
あのエーちゃんこと矢沢永吉が自ら製作した貼り紙で
「ビートルズとロックンロールが好きなヤツ、求む!」
と呼びかけメンバーを集め
レコードデビュー前(マッシュルームカット以前のリーゼントヘアー)のビートルズをモデルにしたインパクトあるスタイルで
1972年~75年に一世を風靡した伝説のロックンロールバンド。

いまだに彼らのトリビュートバンドは多く、
これまで過去のジャズフェスでも何組か観てきた。

だがこのキャロルのトリビュートバンドというと
単なる「ツッパリバンド」的な色合いが濃いバンドが多い。

確かに当時彼らは暴走族にも人気があったが、
実は楽曲的にはツッパリ色はそれほど濃くはない。

それ以上に『キャロル』という女性の名前をバンド名にしてるくらい
サウンドや演奏スタイルはポップでスイートでセクシーな要素が強い。
しかしそれを持ったコピーバンドがとても少なく
やたら硬派な男くさい勘違いバンドがほとんどだ。

それがキャロル好きには我慢がならず聴くたびがっかりさせられてきた。

そんな感じなのでこれまでのキャロルコピーのバンドは
オレ以外のリスナーにもウケがよくなく
ジャズフェスではあまり人気がなかったように思う。

でもこのバンドは違っていた。


あのキャロルが持っていたスイートでポップでセクシーな雰囲気を
サウンド的にもルックス的にもちゃんと持っている。

やはりその辺は観客も敏感である。
カメラで彼らを撮影する人の多いこと多いこと。
会場はこの日一番の観衆が集まってきた。

ミキシングの関係なのか演奏とボーカルの音量のバランスが悪かったり、
ギターのプラグの接触不良で「ジー」というノイズが時々発生したりと
いろいろネガな部分もあったけど、
「それもロックンロール!」といえるくらいの雰囲気のあるライブだった。

いや~今年も良いものが観れてよかった~



EARTH ARTS

一昨年にも観て印象に残っていたバンド。
県南の大河原町のバンドである。

下が一昨年のジャズフェスでの写真



一目瞭然で以前よりボーカル陣が強化され華やかさが出ている。
サウンド的にはファンキー色が強くなり、オールディズだけではなく
「アラベスク」や「ノーランズ」などの70~80年代ディスコサウンドもよかった。

女性ボーカルが入った華やかなサウンドと
誰もが知っている選曲で会場の観衆の数は増える一方。

「ちょっとジャズは・・・」という層の人たちも足を止めて聴いている。



ラストは誰もが知っている「君の瞳に恋してる」(CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU)の熱唱で会場大盛り上がり。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


今年もジャズフェスは楽しかった。
音楽を聴くことは楽しいけど、
それ以上にうれしいのは音楽を愛し活動している人たちを見れること。
今年観たバンドたちとまた再会できる日が楽しみである。

<このブログの過去のジャズフェスの記事>
2005年の第15回ジャズフェス初日

2005年二日目

2006年第16回初日

2006年二日目


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90年代の歌姫・ZARD坂井泉水さん死去

forever you
ZARD, 坂井泉水
ビーグラムレコーズ




ZARD坂井泉水さん、闘病中の病院で転落死(朝日新聞) - goo ニュース

バブルがはじけた90年代前半。
当時の世の中が暗かったか・・・というと
今ほどではなかったように思う。

そう感じるのは

『負けないで』『揺れる想い』
『もう少し、あと少し』
『きっと忘れない』
『この愛に泳ぎ疲れても』


ポジティブな歌詞と爽快なメロディ
透明感があり、
そして少し切ない歌声

あの当時

街の中やカーラジオから
いつも流れていたZARDの曲の
イメージの強さからかもしれない。

その彼女の歌声があまり聞こえなくなった
1998年くらいから
世の中が少しづつ疲れてきたようにも感じる。

決して『ハリキリ娘』や『元気娘』
といった印象ではないのだが
彼女には自然なポジティブ感があった。

ほとんどメディアに出ることもなく
デビュー当初は写真も顔が正面からハッキリ写っているものはなく
横顔やボカシが入ったものがほとんどだった。
だから謎のシンガーのようなイメージを持っていた。

元モデルの美形だが、その容姿に頼らずに
次々とヒットを飛ばしたのは楽曲の良さや
彼女の歌そのももの力によるものだろう。

そんな彼女がこんな病気になっていたなんて・・・
そして不慮の事故。
本田美奈子の時と同じでとても寂しい気持ちだ。

心からご冥福を祈ります。


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鈴木ヒロミツさんご逝去

ロックンロール’70
モップス
東芝EMI




14日の午前10時02分
俳優であり、日本の歴史的ロックバンドのボーカル鈴木ヒロミツさんが
肝細胞ガンのためにお亡くなりになった。
まだ60歳・・・早すぎる旅立ちだ。


彼の歌が久しぶりにテレビから流れるのを聴くのが
彼の死を扱ったニュース番組というのがとても寂しい。

最近は俳優としての活動が中心だったが、
あの井上陽水が
「鈴木ヒロミツが歌わなくなったのは犯罪だ!」
と発言したくらいに彼のボーカルは素晴らしい。

ワイドショーではモップスを
GS(グループサウンズ)と紹介しているが
彼らは『ロックバンド』だ!

ロックスピリッツにあふれた
『朝まで待てない』や
『たどりついたらいつも雨降り』
は今聴いても心が揺さぶられる。


そして昨夜、
フジテレビ系列で放送された「金曜プレステージ」の
『所轄刑事3~涙の生活安全課』を観た。

ヒロミツさんは万引きに苦しめられて
自殺する本屋の主人の役を演じていた。

上手かった。

もっと若い頃はコメディタッチな役が多かったと思うが
こんなシリアスな役でこれほどの演技をするとは.....
改めて俳優としての才能も感じた。

60歳を迎えて初老という年代を演じることが楽しみだった
貴重な俳優さんだったと思う。

本当に残念である。

謹んで哀悼の意を表します。


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いまさらですが・・・2006NHK紅白歌合戦

やっと今日、録画していた昨年の紅白を見た。

格闘技は結果がわかってから見たのでは興味は半減するので
ここ数年ず~っと大晦日は単独行動で格闘技をリアルタイムで見て
紅白は録画を年明けに時間差で見るのが慣例となっている。

紅白は『合戦』とはいっても、オレはあまり勝敗は気にしないし
もちろんどっちが勝ったとかの結果も気にならない。
ただ歌が聴ければいいだけなので、ちょっと見るのが遅くなっても
どうってことはない。

だが年が明ければ明けたで、いろいろな用事や特番などで
これまたなかなか見る暇がなく、ついに今日になった次第。
さすがに1週間以上すぎたらブログのネタにもできないので
見るなら今日がタイムリミットではあった。
それに爆弾低気圧とかで天気も悪いし、
ちょうどいいタイミングでもある。

昨年の紅白といえば、なんといってもDJ OZUMAの話題でもちきりなんだけど
文部大臣までコメントするようなことなのかね~
受け取り方は人それぞれなのだが、
オレとしては十分『大衆芸能』の範疇だと思うけどね。
紅白に品格を求める人には許せないのかな。

いまだに『ドリフの8時だよ全員集合』や『ひょうきん族』が
PTAから低俗番組と批判されていた時代の感覚が、
紅白歌合戦を観る層の一部にはまだ残っているんだな。

もともと「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」 は
『みんな裸で踊ろう』って歌なんだから
あのような演出が困るならNHKも最初から
変な冒険をしなけりゃいいのに。

視聴率がどうなろうが、時代遅れといわれようが
もはや番組が成立しなくなるほど観る人が少なくなるまで
昔どおりのスタイルを貫き通せばいいものを
視聴率欲しさに若者に媚を売ってちょっと冒険し、
一部の連中から突き上げられると一転して
オタオタしだし『事前に知りませんでした』とは情けない。


もはやモノを創作する人が持つ『プライド』は感じられない。

でもオレは「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」だけは楽しみだったので
チャンネルを変えてリアルタイムで観賞していた。
なんか懐かしいディスコ調で好きな曲だ。

他に印象に残った曲と感想をちょっと書いてみる。

夏川りみの『花』
りみの歌もいいけど、ジェイク・シマブクロが共演したのにはビックリ
いや~あのウクレレは最高、堪能しました

前川清&クールファイブ『長崎は今日も雨だった』
故内山田さんを偲ぶ大晦日限りのワンナイトリバイバル。
昔は気づかなかったが、いいコーラスだ。

布施明の『イマジン』
洋楽を歌うのがうまい布施、持ち歌にこだわらないいい選曲だと思った。
歌唱もすごく気持ちが入っていたし、バックのコーラスも
ゴスペルを感じさせるソウルフルな感じですごくよかった。

TOKIO『宙船(そらふね)』
さりげなく演奏してたけど、やっぱりウマイ。
最近音楽以外の活動が目立つけど、
いつまでもいい曲を演奏してほしいグループ

倖田來未『夢のうた』
やはり昨年の歌姫は彼女でしょう。
オーラが出まくっていた。

和田アキ子『マザー』
いい曲!そしてやっぱりソウルフルだよアッコの声と歌は。


そして2006年紅白のベスト2
徳永英明『壊れかけのRadio』
いい!もう涙の名曲。
世代が違う人にはどう感じるかわからないけど
テレビの前で金縛りになった人も多いのではなかろうか

そして・・・とどめ
今井美樹『PRIDE』
「Miss You」「PIECE OF MY WISH」の方が個人的には好きなのだけど・・・
と聴く前には思っていたのだが・・・実際に聴くと
やっぱり・・・名曲だぁぁぁぁぁ~

旦那の布袋がギターで共演。
ピックを使わずに指で弾いたので、クラプトン風の甘い音かな
と思ったら意外にソリッドな音色。
エレアコを使った方がメロー感がでたような気もするけど
視覚的にはあの白黒ギターが絶対だ。

『壊れかけの…』が91年、『PRIDE』が96年のヒット。
これにしてもヒットした年に出演させないで
何で今更という人もいるだろうけど、
でもね~「今だからよけい心に染みるんだよ!」
とオレの世代だと反論したくなるよ。

結局昔と違って国民全員が同時に『ウォ~!イイ!!』なんて
思うことはもうないと思うんだよねこの時代には。

まして子供向けの『みんなの歌』から
男女間の色恋のドロドロした感情を歌う演歌まで
一つの番組でやっているんだから。
(でもこれが現実社会そのものだと思うのだが)

だから自分がつまらなくても
「面白いと思って観てる人もいるんだ」とか
「オレはつまんないけど父さんと母さんは楽しそうだ」
とか自分以外の人が楽しんでいるのを
理解して観るのが現代の紅白だと思う。

「子供の教育に悪い」と思うなら
親の楽しみを犠牲にしてもチャンネルを変える
姿勢も必要ではないのか。

というかそれくらい許容量と対応力のある人以外は
もう紅白は見ないでくれと、いっそ開き直って・・・といっても
受信料を取るNHKでは無理か

DJ OZUMAの「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」も
オリコンチャートを再上昇してるし
あのボディスーツも要望が高く商品化されそうだという。


大衆芸能を楽しむにはおおらかな心と遊び心が必要だと思う。




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ポールモーリアサウンドよ永遠に








オレの音楽のルーツはロックである。
でも『音』に目覚めさせてくれたのはポールモーリアの音楽。
ずばり『エーゲ海の真珠』だ。
中学時代自分の家のオーディオ装置はモジュラーステレオと呼ばれた
卓上型のステレオ、今でいうミニコンポの前身のようなものだった。
オーディオ装置の中では比較的安価なもので、当時の自分の家の経済事情では精一杯のものだったと思う

それより音の良い物でシステムコンポという大型のスピーカーを持つステレオが
あったけどとても手のでる品物ではなかった。

そしてもっと音にうるさい人たちは単品コンポというステレオのアンプや
スピーカーなどの部分をいろいろなメーカーや製品を組み合わせて
自分の好みの音を作るというマニアックな世界を楽しんでいた。
今では死語になりつつあるオーディオマニアという人種がいた時代だ。

当時の友人の兄さんが、このオーディオマニアだった。
そのコンポの音を聞かせてくれるというので友人の家に遊びにいった。
その時その兄さんがプレーヤーに乗せて聞かせてくれたのが
ポールモーリアの『エーゲ海の真珠』。
数年前に流行った曲でもちろん自分も知っていた曲だった。

哀愁のあるピアノソロから始まりきらめくようなストリングスサウンド。
サビの部分でオーケストラにかぶさってくる女性コーラス。
そのサウンドの厚みに圧倒された。
友人の兄さんに頼んでそのレコードを借りて家のステレオで聴いた。

しかし出てくる音は友人の家のコンポとはまったく違った。
友人の家のステレオでは聞こえていた楽器が自分の家のステレオでは聞こえない。

友人の家のステレオで聴いた『エーゲ海の真珠』が
100の楽器で演奏されていたとすれば
オレのステレオから聞こえてくる音はせいぜいその半分だった。

それがオレがオーディオに興味を持ったきっかけ。
やがて高校に入り夏休みとかバイトをするようになり
卓上スピーカの部分だけを音のいいモノに替えたりして
少しづつグレードアップをしていった。

やがてはそれが自分の前職にもつながっていたから
この曲との出会いはとても印象深い思い出だ。

そんなポールモーリア氏が今月の3日に逝去した。
自分は『エーゲ海の真珠』以外はあまり記憶にないのだが

あの日のエーゲ海の真珠の音は30年近くたった今でも
耳の奥に残っている。
自分にとっては生涯忘れられない曲の1曲である。




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1975年

昨夜NHKで吉田拓郎と南こうせつ&かぐや姫の9月に行なわれた
「つま恋コンサート」がオンエアーされたらしい。

らしいと書くくらいだからオレは観ていない。
放送を知らなかったのもあるけどあまり興味がなかった。

このコンサートは今から30年前の
『1975年のつま恋オールナイトコンサート』の再現で
多くの団塊の世代の方がこのコンサートに集まったようだ。


団塊の世代はオレの上の世代だ。
オレにとっては親ほどは年が離れていないから
年の離れた兄弟くらいの感覚かな。
社会にでてからはちょうどオレの上司の世代にあたる。

この1975年という年は、その団塊の世代が30歳の時だから
戦後のベビーブームに生まれ、学生運動に熱を上げ、
卒業と同時に企業戦士へと変身した彼らがいわゆる青春という時代に
別れをつげた時期なのかもしれない。

そして下に続くオレたちの世代にとっては
音楽にやっと興味を持ち始めた時期でもある。

そんなオレがこの1975年で一番印象に残っているのは
『つま恋コンサート』ではなく『キャロルの日比谷野音での解散コンサート』だ。

たぶん『キャロル』や『ダウンタウンブギウギバンド』
『サディスティック・ミカ・バンド』は団塊の世代の人たちにとっては
同世代なんだけど異端児だったのではないかなと想像する。
団塊の世代の大半だったフォーク派からすれば
『不良の音楽』という見方だったのかもしれない。

そんな彼らの音楽は同世代の団塊の世代より
一つ下のオレたちの世代からの方が熱烈な支持が多かった。


面白いことに吉田拓郎と矢沢永吉のフォーク界とロック界の大御所二人は
共に広島出身で年は矢沢が三つ下。

そして1976年に三番目の広島出身のミュージシャン浜田省吾が
ソロデビューする。これまた年は矢沢より三つ下。
浜田省吾は拓郎のバックバンドのドラマーから独立し、
矢沢のフイルムコンサートの前座を務めて売り出すという経歴を持つ。

この1976年の浜省の登場は一つのオレにとっては象徴的な出来事だった。
ビートルズやローリングストーンズ、サイモン&ガーファンクル、
ボブディランなどの音楽を聞いて育ってきた同じ感覚の世代の登場だったからだ。

オレは1975年という年は日本の音楽界にはけっこう大きな節目になる年だと思っている。
「つま恋」で何かが終わり、「日比谷野音」で何かが生まれたって感じなのだ。

この1975年を境にして、
山下達郎、ユーミン、サザンオールスターズ、山下久美子、RCサクセション・・・
新しい音楽や、い今まであまり注目されなかった音楽が注目を浴びてきだした。

「つま恋」から5年後にオレたちの世代を佐野元春が歌にあらわした。

『ガラスのジェネレーション』だ。

1980年当時24歳だった元春は
「大人になったらこの歌を歌うことはできない」と語っていたのだが
今年『ガラスのジェネレーション2006』というリメイク盤は発売した。

『つま恋2006』と『ガラスのジェネレーション2006』

それぞれの世代が時を並行移動しているのが面白い。

前者は昔を懐かしみ、後者は今もまだ先に見果てぬモノを追っている。

その違いも当時と変わらない気がする。






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夏の終わりのオールディズ(定禅寺ストリートジャズフェステバル二日目)

昨夜行なわれたユアテック仙台スタジアムでの
ベガルタ仙台対柏レイソルの試合でベガルタが2-0で
只今J2リーグ1位の柏レイソルに勝ったこともあり。
神経が完全にハイ状態になりやっと眠れたのが午前3時すぎ

さらに昨日朝の9時から夜の10時まで
ジャズフェス~ベガルタ仙台の応援と一日出まくりだったことなどで
今日は週末の雑用をこなすなどで、やっとジャズフェス会場に出かけたのは
午後の2時すぎ。

前日と同じライブハウスリメンバーがプロデュースする会場へ直行。
さすがに今日は休日なせいもあり、会場はすでに超満員。
しかも聴衆の年齢層が高~い!
ここは懐かしいロックやポップスが中心の会場なので
リアルタイムでその時代を知っている団塊の世代の人が多い。

しかもこの世代の人はあの60年代~70年代の学生運動から
その後のバブル景気の牽引車となってきた世代。
その一回り以上下の自分の世代と比べるとつくづくパワフルである。
ヘェ~と驚くような年配の人がツイストで踊りまくっている

そんな年代の人をノセルバンドが今日は出演していた。
①ザ・フィチャーズ

60年代の初めに日本にエレキギターブームを巻き起こした。
アメリカのギターインストルメンタルグループ【ベンチャーズ】のコピーバンド。
このバンドの特長はその60年代のベンチャーズのリードギター、
ノーキーエドワーズのコピーではなく、
70年代からの2代目リードギターのジェリー・マギーのスタイルをコピーしていること。これはけっこう珍しいと思う。

リードが使用しているギターも初期ベンチャーズの代表的なギターの
モズライトではなく、ジェリーと同じフェンダーのストラストキャスター。
ピックはサムピック(親指ピック)を使用。
ジェリーのようなフィンガーピッキングを多用したアドリブこそないが、
非常に滑らか演奏である。

曲目ではあの懐かしのベンチャーズ歌謡の『京都の恋』などが大受けだった。
そしておなじみの『ダイヤモンドヘッド』『パイプライン』のサーフサウンド
は今日のピーカンの空に似合っていた。

バンドマスターのドラムの人はメルテイラーに雰囲気がそっくり

②ザ・リメンバーズ


この30番会場をプロデュースしているライブハウス『リメンバー』の専属バンド。



このバンドの見所はなんといっても歌って踊る二人の女性メンバー。
やっぱり女性ボーカルは華がありますわ~
フレアースカートにポニーテールの女性と
スレンダーなスタイルをワンピースに包み頭に乗せたサングラスが
キュートな女性の二人が大人気。

年齢より若く見えるというのはオールディズを歌う女性の必要条件!
これって意外と大事で、実際に若い子が歌うより、
若く見える人が歌うオールディズの方が絶対的に味がある(^^♪



その女性ボーカルをフィチャーしたショッキングブルーの『ビーナス』
そして和製ポップスからザ・ピーナッツの『恋のバカンス』
美空ひばりの『真っ赤な太陽』
ギ~ラ・ギ~ラ太陽が~♪でおなじみの安西マリアの『涙の太陽』など
懐かしくも新鮮なオールディズポップス!…堪能しました~
ザ・リメンバーズのHP
③エルドラド


エルビスプレスリーの愛車『キャディラック・エルドラド』の名を持つ
地元仙台ではスーパースター的な人気のエルビスのトリビュートバンド。
(最近はコピーバンドという呼び方を嫌ってトリビュートバンドと
称するバンドが増えてきてるらしい)

演奏もステージ進行もウマイ!昨年とあまり変わらないステージ構成だったけど
マンネリというより『また見れて良かった』という思いの方が強く感じる
安定し、しかも優れたステージ。
観客も大喜びの演奏だった。


こうして2日間のジャズフェスが終わった。
また今年もほぼ一ヶ所だけの観賞で終わってしまった
少々残念な気もするけどここを見逃す後悔に比べたら全然マシ。
でももう少々規模を小さくして2週にわけるかなんかしないと
体は一つしかないのに絶対に全部なんか見られないって!

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仙台初秋の風物詩(定禅寺ストリート・ジャズフェスティバル初日)

夏の暑さが過ぎ、初秋の風が吹き始める9月上旬の週末、
仙台の中心部は音楽であふれかえる。

『定禅寺ストリート・ジャズフェスティバル』
地元仙台市民の間では略して【ジャズフェス】と呼ばれている
音楽の祭典だ。

仙台の中心部、市外や県外の人にはクリスマスの【光のページェント】で有名な
欅並木の定禅寺通りを中心に公演や路上に43の野外ステージが設けられ
仙台市内をはじめ全国から600を越えるプロアマのバンドが参加し
野外コンサートが行なわれる。

タイトルこそ【ジャズ】とついているが、
参加バンドの半数はジャズ以外のジャンルでロック・ブルース・フォーク・
R&B・カントリー&ウエスタン・ボサノバ・サンバ・民族音楽・と
多種多様な広義のポピュラーミュージックが演奏される。

さすがにこれだけ多くの会場で多くのバンドが出ていると
2日間で全部聴くというのはムリ。
自分の好みのジャンルが多く演奏される会場を下調べして、
そこを中心に聴くしかできない。

オレは昨年から30番会場という
仙台のオールディズライブハウス『リメンバー』がプロデュースする
会場専門に聴いている。
このライブハウスに出演するバンドが中心。
ロックンロールやR&B、ビートルズやプレスリーのコピーバンド。
昭和歌謡ロックなどメジャーな曲が多く聴ける。

CDなどはいろいろなジャンルを聴くけど、
生、しかも野外となるとやはり自分が一番ノレるものが聴きたくなる。

今日聴いたバンド
①ザ・フェイヴレイヴス

東京のソウルバンド。
サムクックやオーティス・レディングのナンバーを演奏。
スゴイファンキーな演奏とボーカル。
ウマイ!熱演だった。
②東京ハウリングレコード

こちらも東京のバンド。
昭和歌謡とモダンジャズとロックが融合したようなオリジナル曲中心。
オレは女性がウッドベースを弾く姿がとても好きだ。
彼女はアクションも大きく演奏だけではなくビジュアルでも会場を魅了していた。
バンド全体の印象はサウンドは良かったが曲としてはイマイチだった。

③サタンオールスターズ

もうこのコスチュームを見れば一目瞭然!
あのデーモン小暮の路線の【悪魔バンド】
ジャズフェスに10回以上でているベテラン。
音楽だけじゃなく話も面白い。
とにかくおかしくて会場は大笑い。
でも演奏はメチャウマ。
ボーカルもスゴイ!今日も静岡からわざわざ仙台まで
このバンドを見に来た人がいたぐらいの人気バンド。
④ザ・ビーンズ

カールヘフナーのバイオリンベース、グレッチとリッケンバッカーのギター
VOXのアンプ・・・と彼らの楽器を見ただけで演奏曲がわかる人も多いのではないだろうか。
そう彼らはビートルズのコピーバンド。
やはりビートルズナンバーは人気が高い!
会場の観客は増える一方で大賑わい!
「抱きしめたい」「ジョンとヨーコのバラード」「ゲットバック」
「一人ぽっちのあいつ」「ツイスト&シャウト」と人気曲目白押し。

でもいろいろなビートルズのコピーバンドを見て必ず感じるのが
ジョンは似てるんだけどポールが似てない
このバンドも例外ではなかった。
でも演奏はうまかった。

定禅寺ストリート・ジャズフェスティバル公式サイト
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よみがえった和製ロックの名曲

キレイでしょ♪
ギラギラといい女でしょ 見かけより尽くすタイプね♪


ヒェ~!この曲を使ったか!
木曜のドラマ『不信のとき』の主題歌、
アンルイスの『あぁ無情』。

なんていったって
サングラスはずしたら
吹き出しちゃいそな~♪

のサビの部分は鳥肌モノのカッコよさを持ってますよこの曲!

ドラマは見てないけどこの曲は今聴いても耳に残るな~

この曲ともう一つのアンルイスの代表曲『六本木心中』を作ったのが


<14年前の1992年作品のジャケット>

このロックデュオ『ノーバディ』
メンバーの相原と木原は共に1949年生まれ、
あの矢沢永吉がキャロルでプロデビューする前のアマチュアバンド時代のメンバーだ。
プロになったエーちゃんと別れ二人はケーキ職人を志したけど
エーちゃんに説得されプロの世界へ入った変り種ロッカー。

このバンドは作曲家として有名でいろいろな人に曲を提供している。
吉川晃司の「モニカ」「八月はさよならのララバイ」「ユー・ガッタ・チャンス」などがヒットしている。
これらの曲もカッコよかった。

彼らはロックンロールバンドだが、
その特長はアメリカンサウンドというよりイギリスのロックンロール
マージービートの影響が強いこと。
そしてドラムやベース以上に二人のツインギターの刻むリズムが
ビート感をだしていること。
完全にギターがフィーチャーされたサウンドのバンドだ。

そんなノーバディのイギリス風ロックンロールと
いかにもアメリカンといったバタ臭さのあるアンルイスのボーカル、
さらに当時のバブル期の六本木の雰囲気を持った
湯川玲子の詞がミックスしたのが『あぁ無情』・
・・やはり今聴いても名曲である。

特に今回のドラマヴァージョンはサウンドがオリジナルよりタイトで
よりNOBODY風なのがGOOD!いい仕上がりだ!

ノーバディの音楽はこちらの公式HPで聴くことができる。
特に『GALLERY』のロックンロールカバーはメチャカッコイー。
こんな音楽が無料でたのしめるなんてスゴイ!
※すぐ音楽が流れるのでPCの音量に気をつけてください!
オレが夏の終わりにオススメの涙の1曲はコレ
(試聴は期間限定らしいです)
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