岩手県三陸海岸の地サイダー『マスカットサイダー』(みちのくスイーツ列伝NO41)

数年前、大ブームを巻き起こした『地ビール』だが
ここのところ、あまり話題にならない。

最近のビール業界は大手メーカーが作る、味にこだわった
『プレミアムビール』がホットアイテムだ。

そんな元気を失った地ビールに対し、
ここのところジワジワと人気があがっているのが

『地サイダー』

日本オリジナルの炭酸清涼飲料のサイダーだが、
近年はコーラをはじめ、「スプライト」、「7up」、
「マウンテン・デュー」などの外国産の炭酸飲料に押され気味で、
清涼飲料の中でそのシュアは低下傾向にあった。

だが強炭酸であるにも関わらず、
外国産の炭酸飲料より爽やか感があり、
ジメジメとした日本の夏にはこちらの方が
清涼感が得られるように感じる。

そんな人が増えているのか
ここ数年また人気が盛り返しているという。

大手メーカーのダイドーもその雰囲気を感じ取り
以前に取上げたが復刻堂シリーズに三ツ矢サイダーを加えたりしている。

このサイダー人気復活の立役者は、
日本各地の中小のメーカーが作るサイダー『地サイダー』だ。

東北にも地サイダー王国の青森県をはじめ
各地にいろいろな地サイダーがある。

今回の『マスカットサイダー』は
宮城県の県境に近い岩手の三陸海岸の南部の町、
陸前高田市の神田葡萄園さんが作っている。

味はなんといっても名前にあるとおり、
マスカットの葡萄の香りと味が効いている。
その香りの爽やかさが、炭酸に見事にマッチ。

それと地サイダーのもう一つの人気の元が『ラベルのデザイン』



このマスカットサイダーのラベルも
トレードマークのエビス様がいい味を出している
昭和ムードプンプンのグッドデザインだ。

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通販サイトはこちらです
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みちのく仙台の伝統が活きる『仙台味噌ドーナツ』(みちのくスイーツ列伝NO40)

 
以前、箱入りヴァージョンを紹介したが、
マイナーチェンジしたようで、
袋入り(6個入り)になった。

箱が袋に変わっても、
青葉城址の伊達政宗の騎馬像を模写したデザインは同じ。



中の1個の包装にも伊達政宗騎馬像のシルエットが。

変わったのは入れ物だけと思って一口食べると・・・

以前より味噌の味が濃い!・・・感じがする。

仙台味噌の芳醇な味わいが以前よりくっきりとしている。

個性が強いお菓子だけど、個人的にはハマる味。

仙台市内の食品スーパーなどで買える、
お土産屋さんには売っていない仙台土産。
価格も6個で300円前後とお手頃。

製造は袋入りドーナツの老舗『秋山食品』

秋山食品のホームページ

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岩出山名産おおくぼのかりんとう一斗缶 ヴァージョン(みちのくスイーツ列伝NO39)

   
蓋をあけると、そこは・・・・

バンドラの箱ならぬ一斗缶の蓋をあけてあふれ出てきたのは・・・



か り ん と う




このかりんとうは、以前にこちらの記事で取上げた宮城県旧岩出山町
(現大崎市)の大久保製菓の『ゴマ入りかりんとう』

このときの記事の写真は300g入りの袋ヴァージョン。

で、今回食べたのは下の写真の一斗缶入りのもの。



内容量は実に2100g!
前回の記事の袋入り7個分の大迫力だ。

しかし・・これが油っぽくなく美味しくて食べだすと止められない。
家族でポリポリやっていると意外に早く消費するかも・・・
但し、これだけの量があるので自制心が必要である・・・食いすぎ注意。

実はこれは自分で買ったのではなく、
車検を車のディラーに予約したら記念品でもらったもの。



形がバラバラなのも素朴でいい雰囲気。

通信販売はサンマリみやぎ産直ネットでできる。

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伊達家の歴史にインスパイアされた銘菓その2:日立家『ろくえもん常長』(みちのくスイーツ列伝NO38)


前の記事の支倉焼きに続いて、
これも支倉六衛門常長にの名前が使われているお菓子。
この時代は『ろくえもん』と日本でも外人の名前のように
ミドルネームがついていたのが面白い。

この名前がついているから、これも洋風テイストの和菓子。



洋のテイストが使われている部分は、支倉焼きと同じ『皮』の部分。
こちらはパイ仕立てになっているのだ。
バターがたっぷり使われているパイ生地は
サクサク感としっとり感が同居した食感。

中の餡は和風の小豆餡、別にチーズ味もありそちらはより洋風。
どちらもパイ生地によく合っていてとても美味しい。

支倉焼きに比べると甘さにしつこさがないので、
こちらの方が数は進みそう。

お土産としての知名度は『支倉焼き』にはかなわないけど、
全国菓子博覧会で名誉総裁賞や中小企業長官賞を獲った実力派のお菓子である。

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ちなみにローマ法王に謁見を果たして帰国した支倉常長だが
すでに日本では豊臣秀吉によりキリスト教の禁止令が出されたため
常長は仙台の城下から北の地域に、ほぼ幽閉状態にされて
失意の中で寂しくその人生を終えたという。

時代の波に翻弄された波乱万丈の人生で悲哀を感じるが
彼の功績が美味しいお菓子になって仙台に残っていることで
なんとなく心が救われる。

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伊達家の歴史にインスパイアされた銘菓その1:ふじや千舟の『支倉焼き』(みちのくスイーツ列伝NO37)

徳川将軍家三代目の家光の時代まで生きた最後の戦国大名、
仙台藩祖伊達政宗。

戦国時代後期の大名なのに彼の名が
これほど後世に残っている理由の一つが
豊臣時代の後期に仙台領で純国産の洋式帆船を作り
ローマに使節団を派遣したことにある。

これは小田信長、豊臣秀吉、徳川家康でさえできなかったことである。

その使節団の団長で、見事に使命を果たしローマに到着
盛大な歓迎を受け当時のローマ法王パウロ五世との謁見にも成功したのが
支倉六エ門常長(はせくら・ろくえもん・つねなが)。

そんな伊達家の歴史のエピソードをモチーフに作られた銘菓が
仙台にはいくつかある。

その一つがこの『ふじや千舟(せんしゅう)』の支倉焼きだ。
支倉常長の支倉を名称に使用しているのは
洋風テイストの強い和菓子だからだ。

クルミの入った白餡を
フレッシュバターと卵をふんだんに使った小麦粉でできた皮が包んでいる。

包装の袋を開けただけで、甘いミルキーな香りがする。

皮が洋風で中の餡が和風という感じ。
まろやかな甘さで美味しい。



このお菓子の歴史は意外と古く誕生は昭和24年。
そして驚くのは和菓子職人と洋菓子職人が共同で開発したお菓子だということだ。
和と洋がうまくマッチした味になってるのもうなずける。

仙台のお土産のお菓子部門では、『萩の月』に次ぐ人気商品である。


『支倉焼き』公式HP

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仙台銘菓『しおがま』(みちのくスイーツ列伝NO36)

   
仙台市の隣り、漁港で有名な塩釜市。

そこにある陸奥一宮の塩釜神社
古くから「しおがま様」と呼ばれ仙台市民に親しまれている神社である。

この『しおがま』というお菓子は
昔からこの神社のそばの菓子屋で作られていたそうだ。

今は仙台地区の伝統的な駄菓子として
仙台近辺の多くの和菓子店で作られている。
(写真は日立家のもの)

このお菓子はもち米に砂糖を混ぜて加熱して作った落雁だ。
ただ普通の落雁と違うのは
香味に、「藻汐」と「紫蘇」の葉を使用していること。
これがかなり効いていて、独特の風味を出している。

写真から角砂糖を連想しそうだけど、
そんなキツイ甘さではなく
とてもやさしい甘さ。
それと見た目よりソフトでしっとりとした食感。


一度食べると強く印象に残りクセになろそうなお菓子。
仙台のお土産としてもお薦め。

日立家のしおがま

高級品になると砂糖に和三盆を使っている店もある。

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やさしいミルク味!秋山食品の蔵王牛乳ドーナツ(みちのくスイーツ列伝NO35)

  
この時期だと『樹氷』で有名な
宮城県と山形県にまたがる山『蔵王』

その宮城県側の宮城蔵王は乳業がさかんで
『蔵王牛乳』『蔵王バター』『蔵王チーズ』と
蔵王ブランドの乳製品はとても人気がある。

このドーナツを作っている『秋山食品』は
スーパーやコンビニなどで売られているお子様向けのお菓子、
とくにドーナツとゼリーを主に作っているメーカーだ。

そんなお菓子メーカーにしては珍しく、
郷土宮城の食材を取り入れたドーナツを作っている。

その一つが以前この『みちのくスイーツ列伝NO11』で紹介した
『仙台味噌ドーナツ』があり、
今回はその郷土食材シリーズの第二弾商品だ。

みかけは何の変哲もない普通のドーナツなのだが
一口食べると、蔵王牛乳の持つ優しい風味が口の中に広がる。
十分に宮城の美味しさを伝えられる商品だと思う。

食感もしっとりしているし、
甘さもしつこくない。

なにより価格が6個入りで販売価格298円とお手頃。

カジュアルなお土産としてもぴったり。



秋山食品のホームページ

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宮城の冬の味!冬季限定:蔵王の昔飴本舗『太白飴』(みちのくスイーツ列伝NO34)

    
以前もこのブログで取上げた飴だけど、
今回はみちのくスイーツ列伝として記事をリニューアルして再アップ。

今年は暖冬・暖冬といっていたけど、やはり冬は冬。
先週末から冬型の気圧配置になり、やっと冬を実感できる天気となった。

『冬来たりなば春遠からじ』
やはりこの寒さを乗り越えなければ春は来ないんだろうな。
できれば、その期間が短くあってほしい。

そんな仙台地区で冬の期間だけ売られる飴がある。

『太白飴』『黒酢飴』だ


その理由は、この飴が
生飴だから。
とてもやわらかいこの飴は、形が崩れやすいので
気温が低い季節だけの冬季限定販売
気温が高い季節だと、常温ではベトベトに溶けてしまう。
一年中食べたい時は、この時期にまとめ買いし冷蔵庫に保存しておけばOK。


さらに、この『太白飴』は砂糖を使わない飴でもある。

といっても『ノンシュガーキャンデー』
のように、違う化学甘味料が使われているのではない。
もち米飴100%の飴なのだ。


口に入れると柔い食感。つい噛みたくなるのをこらえてなめ続ける。
すると、なんともいえない穏やかな甘さが口中に広がる。
不思議なことに、刺激的な甘さ以上に甘さへの欲求が満たされる。
まさにスローフードな飴である。


『黒酢飴』の方は、これに天然玄米黒酢と水飴が加わり身体へのやさしさと
懐かしい風味をだしている。

製造販売元は宮城県大河原町の
蔵王の昔飴本舗
この老舗が作る、その名前のとおりの昔飴は我が郷土宮城県の冬の味の一つ。

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岩手県ちばけい製菓の『モンブランどら焼き』(みちのくスイーツ列伝NO33)

    
どら焼きを半分にして皮を丸めると
ワッフルそっくりになるって知ってた?

最近の生クリームを使った生どらなど、
食感がまるで洋菓子のワッフルそっくりのどら焼きはあるけど
形がここまでワッフル似な『どら焼き』は初めて見た。

さらに洋菓子で栗といえばモンブラン!
『栗入りどら焼き』は今ではそれほど珍しくはないが、
モンブランがどら焼きの餡になってるのも、
そうそうないでしょう。

これはかなり希少価値の高い種類のどら焼きだ。

ところで肝心の味の方だけど、
これが意外や意外!
洋風な外見似合わず『和』のテイスト。

まず皮の部分は、『カステラ』とカタカナで書くより
『かすてら』と、ひらがなで書いたほうが似合う
しっとり感のある密度の濃い和風な『かすてら』。

写真では見えないがマロンクリームの下にアンコがある。
そのアンコとマロンクリームの相性が実にいい。
単にアンコの中に栗がポンと入っているどら焼きより、
より栗の風味が強い。

量的には通常のどら焼きの半分。
だから、カロリーや糖分を気にする方にはちょうどいいし
普通のどら焼きの量がほしい人は2個食べるとちょうどいい。

製造販売元の千葉恵製菓は奥州藤原氏や義経で有名な
岩手県の古都平泉のお菓子屋さん。
地元では平泉のお土産菓子が有名なようだけど
スーパーの和菓子売り場にもよく並べられていて
リーズナブルで美味しいお菓子を提供している。

(有)千葉恵製菓ホームページ

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たれパンダも大好物の『すあま』(みちのくスイーツ列伝NO32)

ネバネバというよりペタペタって感じ。

餅に似た食感なんだけど、あそこまで粘りが強くないし
・・・とずっと思っていたら

この『すあま(寿甘)』はもち米ではなく、普通の米(うるち米)の粉(上新粉)
を湯で溶いて蒸して砂糖を加えたお菓子と知って納得。

このお菓子を作っている会社は
岩手県の県南の町、一関市にあるのだけど宮城県に近いせいか、
オレが子供の頃から食べていた「すあま」とまったく同じモノ。

なんといっても大きな特長は写真を見てもらうとわかるけど
上がきれいなピンクで中が白いこと。
これはネットなんかで見てみると
ここ宮城、岩手県南の「すあま」の特長のようだ。

この「すあま」が、あの「小田原かまぼこ」にすごく似てると
子供の時に感じた強い印象が未だに残っている。
当時は『すあま』という名前を知らずに
そのまま『かまぼこに似たお菓子』って呼んでた。

見た目もきれいだけど、もち米じゃなく、うるち米のせいか
食感も甘さも「ゆべし」より柔らかい。

今回このレビューを書こうと「すあま」をネットで調べたら
なんとこれが、あの人気キャラクター『たれパンダ』の大好物だとか
たしかに、ほのぼの系のお菓子だからケーキなどよりイメージ的には合うね。



価格は二個入りで定価150円。
近所のスーパーで105円で売られていた。
このお菓子を作っている田代成果はHPで見ると、
昭和40年代~50年代の仙台の町のお菓子屋さんで
普通に買うことができていたお菓子が勢揃いしている。

いわゆる『銘菓』とはまた違ったその地方の伝統菓子。
これもお土産としてはなかなかいいもの。
その土地のスーパーの普通の売り場で探すお土産もまた楽しい。

『田代製菓』のホームページ

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