あん入りがん月 (みちのくスイーツ列伝NO23)

昔から普通に自分のそばにあった食べ物が実は他の地方にはなく
自分の住んでいる地域にしかないものだったと知ったときは
ちょっとしたショックを受ける。

オレにとってそんな経験をしたひとつが、
この『がん月(づき)』というお菓子。

これってオレは子供のときから食べていたので、
日本全国で普通に食べられているものとばかり思っていたのだけど、
ネットで検索をしてみると、どうやら宮城と岩手県にしか存在しないようだ。

他の地方では『蒸しパン』と呼ばれているモノに近いお菓子。
では蒸しパンと同じモノ?っていわれると微妙に違う。
蒸しパンや中国蒸しパンのマーラカオなんかと比べると
やや水分が多く、しっとり感があるような気がする。
それと密度が濃いというか、もっちりとした感じも強い。

だからかなり食べ応えあって、ちょっとお腹が空いたときのおやつにちょうどいい。

さらにこの写真の正面の部分がそうなのだが、
上の部分にゴマがトッピングされているのも特長。

東北のお菓子らしく、とても素朴な感じがするお菓子。
正直子供のころは、あまりに普通に食べていたので
このお菓子に高級感やありがたさを感じたことはない。

でも今はこれだけ贅沢なお菓子があふれてているせいか、
このような素朴なお菓子は貴重な存在なのかもしれない。

この『あん入りがん月』は真ん中にあんが挟まっているタイプ。
『がん月』の中では高級タイプというか付加価値がついたタイプ。
オレが子供の頃は食べた記憶がないので最近でてきたのではないかと思う。

写真でわかるかどうか微妙だけど、真ん中のあんの部分から上下方向に
微妙にグラデーションがかかっている。
これは中のあんが生地に染み出しているのだけど、ここがすごく美味しい。

日常のおやつ的に食べれているお菓子なので、
銘菓やお土産のたぐいではなかなか商品化されていないが、
宮城県や岩手県の道の駅なではその土地のお菓子屋さんの
『がん月』が販売されているのことが多い。

これが地方色ゆたかなお菓子だったってのは本当に意外だった。

※素朴なお菓子なのだが作られている(有)みどり製菓は意外と近代的な工場。
こちらのHPで紹介されていた

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