恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

二度目も検定中止、しかし

2006年02月20日 | 二輪/四輪車とか
10日ぶり2度目の大型二輪一発試験です。
あいにくの雨天であったため、鮫洲までは電車で参ります。
そもそも雨の日にバイクに乗る機会がないのに、それで試験とは甚だ不安ですが、
噂によれば雨だと審査が甘めになるという話を聞いていたので、
これを機に、とばかりに奮起して試験に臨みます。

試験順は2番目ということだったのですが、雨ということで1番目の人が欠席し、
心の準備も無いままにいきなり最初から試験に臨むという重圧から、
かなり緊張してしまいましたが、仕方ありません。
乗車前にストレッチをして体をほぐし、試験車両CB750に跨ります。
最初の課題はスラローム走行。規定タイムは7秒ですが、
前回は慎重に走りすぎてしまったため、1秒オーバーし減点されたので、
今回はそのあたりも強く意識してしっかりと車体を寝かせていきます。
パイロンに接触したらその場でアウトですが、これは何とかセーフ。
続けてS字、クランクに入ります。前回は減点にはならないものの、
一度バランスを崩して足を着いてしまいましたが、
前回指摘されたニーグリップを意識することによって無事にクリア。
続けてデコボコ道を立った姿勢で走る波状路は規定タイム5秒以上。
前回はわずかにタイムが足りずに減点されたので、ここも意識してゆっくりと。
雨で軽くスリップしそうになりましたが、これもクリア。
そして次、難関の一つである一本橋もクリア。

前回はここまでで減点が累積されて検定中止となりました。
またしてもここで中止を宣告されるかなぁとヒヤヒヤしましたが、
前回と違って次のコースへ進むように指示されます。
うむうむ、これでなんとか前回よりは進歩したわけです。
その後は特に難しい課題は無く、法規走行が中心。
外周でしっかりとメリハリのある走りをして、坂道発進も難なくクリア。
噂によれば課題走行を終えて外周まで出られれば合格はすぐそこ、
というような話を聞いていたので、かなりドキドキしてきます。
そして法規走行を終え、終盤の急制動に向かいます。
速度を40キロまで加速し、指定地点で急ブレーキをかけて11m以内に停まる、
という課題なのですが、本日は路面が濡れているで14m以内の停止が求められます。
受験者でもこれが一番難しいというもっぱらの話ですが、
ここまできたら思い切ってやるしかありません。

カーブを曲がって一気に加速、指定地点からブレーキングするも…
ブレーキのバランスが悪かったのか、後輪が見事にロック。
濡れた路面の上をタイヤがしっかりと捉えられずにそのままズルズルといってしまい、
前輪が14mラインを超えてしまいました。
そしてその直後、構内放送で試験官の声が検定中止を告げました。
これをクリアして次の踏み切りをクリアすればゴールだったのに…。
明らかに経験不足が祟ったということでしょうか。

試験終了後に試験官から講評を戴きます。そこで聞く驚愕の事実。
急制動では40キロから停止すればいいのに、私は54キロも出していたらしいのです。
そりゃ止まるものも止れないって話です。
試験官曰く、「久々にいい走りを見てこれは合格すると思ったが、非常に残念だ」と。
前回は二言三言で終わったアドバイスも本日はかなり長時間に及びました。そして、
「2回目の受験にしては驚くほど素晴らしい出来だった。これなら次は受かるぞ。」
という非常に嬉しい言葉を戴き、誠に恐懼に堪えません。
概してお世辞を言わない警察関係者の言葉だけになおさら。
試験結果は不合格ではありましたが、何となく手応えは掴んだ気はします。
次回こそ、という決意を新たに頑張ります。次回は3/1。

恐懼再拝。
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