恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

1/5(土)黒門亭第3258回(主任:林家彦いち)

2019年01月06日 | 噺とか
前記事の続きです。

途中、30分程度あったので、その間に腹ごしらえをして第2部へ。

【第2部】
小ごと「道灌」
小太郎「ん廻し」
菊千代「長短」(手話を交えて)
-仲入り-
半 七「天狗裁き」
彦いち「長島の満月」

第2部の前座さんは小ごとさんから。
比べちゃいけませんが、市朗さんよりも安定感があるような。

小太郎さんは正楽のラストクリスマス以来。
もっともあの時は落語は聞いていませんので、久しぶり。
今日の誤算ということで、楽屋に前座さんが二人いて、
お年玉を二人に渡さなければならないということに加えて、
抽選会用のプレゼントに手ぬぐいを取られてしまったということ。
これで今日は赤字です、とぼやいてから、おめでたいところで「ん廻し」でした。
いやー、これも熱演で面白かったですね。
定期的に落語協会の2階で会をやっているようなので、覗いてみようかな。

菊千代師匠は、故円菊師匠の7回忌に関する話から、
東京拘置所に慰問や手話を交えた落語会のエピソードを披露。
手話落語を始めたのは円菊師匠なんだそうですが、
それを継ぐように言われたのは数多くいる弟子の中でも菊千代師匠だけだったそうで。
なんというか、面白いのもそうなのですが、手話って大切なんだなと思いましたよ。
どこかで講演とかやってくれるとすごくためになりそう。

いなせ家半七師匠は初めてお目にかかります。
先代の柳朝師匠のお弟子さんで、のちに小朝師匠の門下に。
現在では温泉巡りをライフワークとされているのだそうで。
とはいえ、噺は「天狗裁き」をしっかりと。聞き入ってしまいましたね。
笑いどころもそこそこにあるんですが、いい感じ。

で、トリの彦いち師匠へ。
前に上がった半七師匠との思い出をいくつか。
なんでも、20年近く前に半七師匠から「天狗裁き」の稽古をつけてもらったそうです。
私は以前、浅草で木久扇代演の彦いち師匠でそれを聞いているのですが、
まさかそんなつながりがあろうとは。
娘を愛する半七師匠の愛らしいエピソードから、
二つ目時代に上方の桂春団治師匠に稽古をつけてもらいに行く話など、
普段はあまり聞くことのできないエピソードを伺いました。
本題はドキュメンタリー落語「長島の満月」でした。
これもかつて鈴本で聞いていますが、改めて聞くとやはり面白いですね。
ところどころ入る鹿児島言葉もこれまた面白い。

第1部・2部ともに愉快な新作で楽しませていただきました。
明日6日の白鳥師匠も気になるところなのですが、
腰が限界を迎えていますので、自重いたします。
とにかく、いい正月でしたよ。ええ。

恐懼謹言。
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