足立区にある東和住区センターで行われた、入船亭扇辰師匠の独演会です。
もともと春先の実施のはずが、コロナの影響で延期に延期を重ね、
立冬の今日、やっとのことで実施に至りました。
30名限定とのことでしたが、早々に完売になり、
当日は若干の人数を追加しての実施となりました。
もともと春に予定されていた時に予約を入れており、
延期が決まった際にご丁寧にも主催者の方からお電話をいただき、
予約開始と同時に申し込みをさせていただきました。
子ほめ 辰ぢろ
扇辰 悋気の独楽
-仲入り-
扇辰 井戸の茶碗
開口一番はお弟子さんの辰ぢろさん。この方は初めてお目にかかります。
演目は「子ほめ」ですが、なんとも久しぶり。
かつては前座さんはじめ、これでもかという言うほど聞いていたのですが、
最近はあんまり聞かないような。
この辺も流行りがあるのか、はたまた私が寄席に行ってないだけか。
しっかりとした口調で安心して聞いていられました。
なんとなく初心者のお客さんが多いのか、笑いも多め。
たっぷりの「子ほめ」のあとで出囃子に合わせて扇辰師匠が登場。
なんでも奥様の実家が会場の近くにあるとかで、会場からもごく近くなのだとか。
奥様は作詞家として活動されている覚和歌子さん。
いろんな縁があるものですね。
会場の雰囲気に合わせてか、最初はいくつか小噺を披露されます。
寄席ではなかなかない光景ですが、行く先々の水に合わせる噺家さん。
個人的にはちょっと残念な感じもありますが、ま、仕方ありますまい。
たっぷりとマクラと小噺を振って「悋気の独楽」へ。
この噺も久しぶりに聞いたように思いますが、扇辰師匠からは初めて。
定吉の演じぶりがいささか臭すぎるようにも思いますが、
会場のお客さんは大喜びなので、これでいいのかな。
女将さんやらお妾さんを演じる姿もなかなかに味があっていいもので。
笑いたっぷりの高座でした。
仲入り後は袴姿に衣装を変えてご登場。
会場にお子さんがいるのにお妾さんの噺もないもんですね、と自虐しつつ、
おそらくその辺も計算通りなのだろうなぁと。
今度はマクラもそこそこに「井戸の茶碗」へ入ります。
なんとなくこの噺はトリネタでよく聞くような印象ですが、
やはり扇辰師匠からは初めて。
(そもそもそんなに扇辰師匠を聞いてないのかもしれませんが。)
二人の武士に翻弄されるくず屋の清兵衛さんをはじめ、人物の描写がおもしろい。
先ほどは始終ゲラゲラ笑っていた会場もすっかり引き込まれた様子で、
さすがいろいろな技を持つ技巧者だなぁと改めて感じさせられました。
2時間きっかりの独演会でしたが、扇辰師匠をたっぷりと満喫しました。
扇辰師匠ならではの珍しい噺を聞きたいなぁとも思っていたのですが、
これはこれでよかったのかなぁと思います。
なにより大きなホールで聞く落語より、コンパクトな会場で楽しむのが一番。
思うことはあれど、贅沢な落語会なのでありました。
こういうのを地域寄席で、しかも行政がやってるのっていいですよねぇ。
恐懼謹言。
もともと春先の実施のはずが、コロナの影響で延期に延期を重ね、
立冬の今日、やっとのことで実施に至りました。
30名限定とのことでしたが、早々に完売になり、
当日は若干の人数を追加しての実施となりました。
もともと春に予定されていた時に予約を入れており、
延期が決まった際にご丁寧にも主催者の方からお電話をいただき、
予約開始と同時に申し込みをさせていただきました。
子ほめ 辰ぢろ
扇辰 悋気の独楽
-仲入り-
扇辰 井戸の茶碗
開口一番はお弟子さんの辰ぢろさん。この方は初めてお目にかかります。
演目は「子ほめ」ですが、なんとも久しぶり。
かつては前座さんはじめ、これでもかという言うほど聞いていたのですが、
最近はあんまり聞かないような。
この辺も流行りがあるのか、はたまた私が寄席に行ってないだけか。
しっかりとした口調で安心して聞いていられました。
なんとなく初心者のお客さんが多いのか、笑いも多め。
たっぷりの「子ほめ」のあとで出囃子に合わせて扇辰師匠が登場。
なんでも奥様の実家が会場の近くにあるとかで、会場からもごく近くなのだとか。
奥様は作詞家として活動されている覚和歌子さん。
いろんな縁があるものですね。
会場の雰囲気に合わせてか、最初はいくつか小噺を披露されます。
寄席ではなかなかない光景ですが、行く先々の水に合わせる噺家さん。
個人的にはちょっと残念な感じもありますが、ま、仕方ありますまい。
たっぷりとマクラと小噺を振って「悋気の独楽」へ。
この噺も久しぶりに聞いたように思いますが、扇辰師匠からは初めて。
定吉の演じぶりがいささか臭すぎるようにも思いますが、
会場のお客さんは大喜びなので、これでいいのかな。
女将さんやらお妾さんを演じる姿もなかなかに味があっていいもので。
笑いたっぷりの高座でした。
仲入り後は袴姿に衣装を変えてご登場。
会場にお子さんがいるのにお妾さんの噺もないもんですね、と自虐しつつ、
おそらくその辺も計算通りなのだろうなぁと。
今度はマクラもそこそこに「井戸の茶碗」へ入ります。
なんとなくこの噺はトリネタでよく聞くような印象ですが、
やはり扇辰師匠からは初めて。
(そもそもそんなに扇辰師匠を聞いてないのかもしれませんが。)
二人の武士に翻弄されるくず屋の清兵衛さんをはじめ、人物の描写がおもしろい。
先ほどは始終ゲラゲラ笑っていた会場もすっかり引き込まれた様子で、
さすがいろいろな技を持つ技巧者だなぁと改めて感じさせられました。
2時間きっかりの独演会でしたが、扇辰師匠をたっぷりと満喫しました。
扇辰師匠ならではの珍しい噺を聞きたいなぁとも思っていたのですが、
これはこれでよかったのかなぁと思います。
なにより大きなホールで聞く落語より、コンパクトな会場で楽しむのが一番。
思うことはあれど、贅沢な落語会なのでありました。
こういうのを地域寄席で、しかも行政がやってるのっていいですよねぇ。
恐懼謹言。