恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

8/22(土)末廣亭昼席から夜席途中まで

2020年08月22日 | 噺とか
相変わらずのコロナ禍が続く日本列島。
4・5月は寄席も休業に追い込まれてしまったわけですが、
その影響もあって「末廣友の会」のチケットも期限が延長されました。
会員である私は、延長されたんだし行けるときに行けばいいやぐらいに思っていたのですが、
気が付いてみると期限が8月末日まで。
こりゃ何とかいかねばならんと、昼席メインで新宿まで足を運びました。
いつもだと会場ちょっと前になると長蛇の列が出ていたものですが、
今日は10人程度の行列ができているのみ。
相変わらず最前列は両端を除いて着席不可、他の座席も千鳥配置で人数制限されています。
おかげでのんびりと聞けるようなもんなんですがね。
夜席序盤、白鳥師匠のところまで。

【昼の部】
「まんじゅうこわい」 あられ
「呼び出し電話」   歌実
「漫才」       ロケット団
「のめる」      三語楼
「狸の札」      扇生
「ジャグリング」   ストレート松浦
「子ほめ」      志ん彌
「やかん」      圓歌
 -仲入り-
「漫談」       ぺー
「一眼国」      正蔵
「悋気の火の玉」   文楽
「紙切り」      正楽
「碁泥」       小里ん
-仲入り-
「ざるや」      美るく
「奇術」       アサダ二世
「新聞記事」     歌奴
「強情灸」      ひな太郎
「太神楽」      勝丸
「替り目」      歌る多

【夜の部】
「寿限無」      まんと
「普段の袴」     朝枝
「紙切り」      楽一
「粗忽の釘」     馬石
「アジアそば」    白鳥

今回気になったのは、前座さんと二つ目さんの噺の短縮の仕方。
末廣亭の持ち時間の関係もあるのでしょうが、初めて出会うパターンかも。

昼席の前座である桃月庵あられさん、「まんじゅうこわい」をやったわけですが、
10分間しか持ち時間がないためか、肝心のサゲまで行かず、
強がりを散々うそぶく男のところで終わってしまう。
これじゃ初めて聞いた人は何が何だかわからんのではないかなぁと。

同様なのは、夜席の朝枝さんの「普段の袴」もそう。
八五郎が大家の家で袴を借りたところで切ってしまう。
朝枝さん、二つ目になって改めてその良さを味わっていただけになんとも残念。
最後まで聞きたかったなぁと。

話を端折って時間短縮するパターンは多々出会ってきました。
今回の夜の前座、まんとさんも「寿限無」をかなり刈り込んでおられました。
この場合、全体のストーリーの構成は変わらないので、
違和感自体はそこまでないのですがね。

「宮戸川」とか「替り目」など、本来は後の部分まで続く噺も、
寄席では大概、前半部分で切られてしまう噺も多いとは思うのですが、
今回の「まんじゅうこわい」「普段の袴」のパターンは初めてだったので、
備忘録的に記させていただきました。

ゆっくり話を聞きたいんなら池袋か黒門亭に行け、ということなんでしょうかねぇ。
出演者多数の寄席、持ち時間って難しいですねぇ。

恐懼謹言。
コメント
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