恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

10/8(月祝)快楽亭ブラック勉強会@お江戸日本橋亭

2018年10月08日 | 噺とか
月曜日の祝日が続いておりますが、ありがたいことで。
先週は池袋にこもっていたわけですが、2週連続は体に悪いので、
今日は少しライトに楽しむことにしました。
どこかの寄席に行ってもいいのですが、ネットで調べていると面白そうな会を発見。
快楽亭ブラック師匠の勉強会というのがお江戸日本橋亭であり、お値段もお手ごろ。
ブラック師匠はその名こそ知っていましたが、YouTubeぐらいでしか聞いておらず、
その独自の高座を楽しむべく、足を運んでまいりました。
演目は、前座なしで「上方芝居」/「利根の渡し」/「川柳師匠、死ぬなら今」の3席。

今回の会は2席がネタおろしということもあり、
ブラック師匠にあり居がちな下ネタやらタブー的な話題は少なめ。
とはいえ、珍しい噺であり、これはこれで面白いですね。

「上方芝居」は祇園の芸妓が大店の若旦那を慕って、上方から江戸にくる噺。
絶世の芸妓が旅をするにあたって、そのままでは危ないということで、
老婆に扮して江戸へやってくるわけですが、それが災いして・・・という感じ。
サゲは「お見立て」と同じような感じですが、
ブラック師匠は独自のアレンジを画策しているとか・・・。

「利根の渡し」は何となく不気味な怪談話。
芝居でも演じられたことがあるようですが。
本来はこの噺でお開きになるところですが、下げがちょっとすっきりしないのと、
怪談噺の後は陽気に、ということもあって計3席に。

3席目は短く「死ぬなら今」のパロディ。
今年亡くなった立川左談次師匠を扱っておりますが、もうすごい。
やはりこういう噺こそブラック師匠の醍醐味かもしれません。
最終的には演題通りのサゲへと持っていきます。

約1時間半のコンパクトな回で、会場も半分ぐらいのほどほどの入り。
たまにはちょっと趣向を変えるのも面白いものです。
なお、会の終わりに弟子のブラ坊さんの破門問題についての噺が。
こういうのを聞くと、先が気になってしまうものです。

恐懼謹言。
コメント
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