恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

4/7(土)第15回ワザオギ落語会@国立演芸場

2018年04月07日 | 噺とか
国立演芸場で行われている落語会ですが、チケットを取ることができたので行ってきました。
やや後方の席なのですが、そこは落語のための演芸場だけあって、高座が見やすい。
この点は他のホール落語に比べたら優れていますね。
前座さんなしで5人の噺家さんがたっぷりと。

正太郎「堪忍袋」
こみち「七度狐」
市 馬「花見の仇討」
-仲入り-
天どん「私をそばやにつれてって」
一之輔「笠碁」

前半と後半でこんなにも色の違う落語会があるのか、という感じです。
前半はしっかりと古典落語を聞かせる会で、
後半は天どん師匠がハチャメチャな高座で雰囲気を完全に持って行ってしまいます。

・正太郎さんもかなり落ち着きのある高座で、貫禄すら感じます。
 天どん師匠同様、花粉症がひどいのだそうですが、あまり感じさせません。

・こみち師匠も真打昇進以来あまりお目にかかってはいませんが、
 明るく元気な様子がとても印象的でした。

・市馬師匠の「花見の仇討」は寄席では初聴。
 正太郎さんもこみちさんも悪くはないのですが、やはり貫禄が違います。
 そして相変わらずいい声ですね。
 前半の3席はあまり寄席ではかからないように感じる噺なので、満足です。

・仲入後の天どん師匠はいつものマクラから半ドキュメンタリー落語へ。
 これを聞くのは2回目でしょうかね。時間の関係で今日はたっぷりと。
 だいたい一之輔師匠と一緒に顔付けされていると定番のいじりがあるのですが、
 今日はそれに応えるように一之輔師匠がふらっと高座に現れるハプニング付き。
 この二人のこういう関係、とてもいいなぁと思います。
 なんとなく会場全体が上品な感じのする中で、ここから客席の雰囲気が変わりました。

・トリは一之輔師匠で、先ほどの天どん師匠のいじりに対してしっかりと復讐。
 すると天どん師匠がさっきの仕返しとばかりに高座に現れるという事態に。
 で、噺のほうはしっかりと。
 一之輔師匠で「笠碁」を聞くのは3回目ぐらいでしょうか。
 文蔵師匠の「笠碁」も特徴がありますが、一之輔師匠のも特徴がある。
 いい年してムキになる二人の演じ方も面白ければ、下げも少し趣向を変えてある。
 いやはや、楽しいですね。

余談ながら完売御礼とあるにもかかわらず空席が目立ったのは気になるところ。

恐懼謹言。
コメント
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