沖縄・台湾友の会

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アフリカのGDP一位はナイジェリア、石油で富む筈だったのに   中国が介入して政情不安。経済は伏魔殿、ややこしい状況が複雑化

2022-10-20 10:21:01 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)10月14日(金曜日)
         通巻第7491号  
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 アフリカのGDP一位はナイジェリア、石油で富む筈だったのに
  中国が介入して政情不安。経済は伏魔殿、ややこしい状況が複雑化
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 ナイジェリアと言えばビアフラ戦争。石油リッチで「アフリカの巨人」と言われたが、GDP成長はマイナスに転落。ひとりあたりのGDPは統計上@3082ドルだが、年収が300ドルに満たない未開地域がある。

 面積は日本の2・5倍、人口も比例して2億1100万人を超え、歳入の七割が石油に依存している。その大半が賄賂など使途不明金となる。

 2014年に中国企業CCECC(中国土木行程集団)はナイジェリアの沿岸鉄道(総延長1385キロ)の建設を受注した。受注額は131億2200万ドルだった。
 ナイジェリアの石油は、嘗てOPECランキング11位で日量180万バーレルだったが、陸上油田が枯渇し、深海の沖合油田が主力となって開発に手間取り、150万バーレルに減少したと言われている。ナイジェリア石油輸出の激減により、経済の発展速度がにぶった。

 2016年7月に アブジャ~カドゥナ間(187キロ)の鉄道が開通し、21年6月には前首都のラゴスらイバダン間(156キロ)が開通した。現在の首都はアブジャ。これらは部分開通で、2018 年 7 月にはアブジャ空港駅に延長された。

 問題は「その後」である。カドゥナから終点のカーノ(305キロ)は一年以上も中断されている。 
 10月11日、ナイジェリア運輸大臣は、「中国からの融資が1年以上遅れており、アブジャ・カノ鉄道とポート・ハーコート・マイドゥグリ鉄道の建設が中断した」とのべた。
中国は、ナイジェリアの鉄道プロジェクトへの資金提供を大幅に遅延させている。
世界的に批判される「借金の罠」に対する配慮というより、外国へ貸し出す資金の枯渇が表面化した。中国輸出入銀行は両線の建設資金の85%を提供するとしていた。

 中国の積極的な海外進出は「走出去」。とくに習政権は、アフリカに力をいれてきたため、アフリカ諸国には 3,000 社を超える中国企業が進出し、100 万人の中国人が移住したとされた。
コロナ禍で帰国した中国人も夥しく、現在の詳しい情勢は不明な点が多い。

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