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西側企業のロシア撤退の空白に入り込もうと中国企業   ロシアが拒否してきた人民元決済も、この機に便乗し認めさせよう

2022-03-31 22:52:28 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)3月29日(火曜日)弐
        通巻第7278号
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 西側企業のロシア撤退の空白に入り込もうと中国企業
  ロシアが拒否してきた人民元決済も、この機に便乗し認めさせよう
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 コカコーラも、スタバもマックもロシア営業を停止した。
 豊田もVWも創業を停止した。イケアもユニクロも店舗閉鎖。西側企業はごっそりとロシアからエクソダス。

 ルーブルは暴落し、インフレは30%。スーパーの陳列棚から商品が蒸発している。あのソ連時代の町の風景が戻ってきた。

 この空白を最大限のチャンスとみているのは中国の民間企業。それも中小零細企業だが、ゲリラ商法は得意中の得意芸。まずはVW、ボルボ、BMWの「純正部品」いがいの部品で修理工場や部品販売店舗を買収している。 
 「これまで決済でロシア人は決して人民元を受け取らなかった。ところが西側の制裁で銀行の為替業務がとまり、人民元決済をしぶしぶ受け入れ始めた。これから人民元決済は増える」と中国人ビジネスマンは言う(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2022年3月28日)。

 中ロ貿易は2021年に1450億ドルと過去最高を記録したが、決済は主としてユーロか、ドル建てだった。ロシアの銀行の多くがSWIFTから排除された結果、闇ドル屋がはびこる一方で、食品雑貨輸入とのバーター貿易で、人民元がロシアでも通用するようになった。

 一方、米国の追加的制裁を気にする中国政府は、チャンス到来とは認識しているものの国有企業のロシアのニッチ産業への進出にはきわめて慎重な態度を崩していない。

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