沖縄・台湾友の会

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「2033年までにロシアは崩壊する」(アトランティック・カウンシル)   米軍関係者は「2027年までに中国が台湾侵攻」を予測するのだ

2023-01-20 20:03:05 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)1月21日(土曜日)
       通巻第7597号  <前日発行>
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 「2033年までにロシアは崩壊する」(アトランティック・カウンシル)
    米軍関係者は「2027年までに中国が台湾侵攻」を予測するのだが。。。。
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 1月18日、キエフ近郊でウクライナの内務大臣らが乗ったヘリコプターが墜落し、デニス・モナスティルスキー大臣、副大臣ら多数が死亡した。事故直前、ゼレンスキー大統領顧問で、ロシア侵略を正確に予想したオレクシー・アレストヴィッチが辞任を表明した。
ロシアの『プラウダ』紙(英語版)によれば「ウクライナの上層部で権力闘争が起きている証拠だ」という。

 「2033年までにロシアは崩壊する」(アトランティック・カウンシル)との大胆な予測があるが、米国の専門家は「革命、内戦」によりロシアが内部分裂を引き起こすとし、同時に「向こう十年間にロシアとNATOの軍事衝突はおこらない」と予測している(英紙『フィナンシャル・タイムズ』、22年1月9日)

 ロシアではいかなる報道がなされているのか。 
 ゼレンスキー大統領については「ウクライナ破壊を達成した」とからかい半分。 
 またウクライナ軍が米製兵器でクリミアを攻撃した場合は、徹底的に報復レベルをあげるとし、NATOの結束の乱れを衝く。

 またロシアはゲラシモフ参謀総長を総司令官と兼務させた上、軍を150万人規模に拡大し全面攻勢に出る構えを示した。プーチンはNATOとの全面対決も辞さない構えだと戦意を煽っている。
 ペスコフ大統領報道官は「ウクライナへの戦車供与について、ロシア領内を攻撃できる兵器供与を討議することそのものが極めて危険」と牽制した。「紛争が質的に新たな段階に入ることを意味する。欧州全体の安全保障にとって何のプラスももたらさない」とも警告した。
 その上で、ゼレンスキー政権に対し「ロシアもプーチン(大統領)も消えてなくなったりはしないことを早く認めた方がいい」といった。

 とくにポーランドのモロウィッキ政権が「レオパルト戦車」をドイツの承諾無しにウクライナへ供与しようとしているが、ドイツが難色を示すのも、ロシアのガス依存態勢を考慮してのことだという。

レオパルト戦車はドイツ陸軍の主力、105ミリ砲を装備し、NATO各国が配備しているほか、トルコ、レバノンなどへも輸出されている。『プラウダ』は、「ロシアのBABY兵器で破壊できる」とするが、大きな脅威になることは明確である。

ポーランドはドイツの許可無く第三国への再移転はできない取り決めとなっており、ドイツは「米国がエイブラハム戦車を供与することを条件」とした。

 米国ではバイデンの機密文書持ち出しスキャンダルに火が付き、支持率は史上最低。
下院は共和党が多数派となってウクライナ支援予算減額の声が強まった。バイデンは自宅などから機密文書が発見された事実を「知って驚いた」ととぼけたが、誰も信用しなかった。


 ▲アメリカも援助余力をうしないつつある

 総額520億ドルにもおよぶ米国のウクライナ援助のうちの武器援助は、1月18日までに追加に継ぐ追加をつづけて267億ドルに達した(為替レートの違いがあるので『エルサレムポスト』は264億ドルとしている)。

 それでも不足した。
 ゼレンスキー大統領はダボス会議にオンラインで出席し「もっと援助を」と吠えた。
 なぜかゼレンスキー大統領の顔つきはカネに見えた

バイデン政権で安全保障担当のサリバン大統領補佐官は19日、急遽イスラエルへ飛んでネタニエフ首相と会談した。
直後に、米軍はイスラエルに備蓄している装備品、弾薬から相当量をウクライナへ輸送すると発表した。

 翌日米国は31兆4000億ドルの債務上限に達したためイエーレン財務長官は非常手段を講じて期限を引き延ばし、連邦議会の承認を待っている。


「えっ?」。なぜ韓正がナンバーツーの国家副主席に?    政治局常務委員を引退した老齢政治家は嘗て江沢民派だった

2023-01-20 12:07:54 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)1月20日(金曜日)
       通巻第7596号 
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 「えっ?」。なぜ韓正がナンバーツーの国家副主席に?
   政治局常務委員を引退した老齢政治家は嘗て江沢民派だった
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 1月19日、香港の『星島日報』は、三月の全人代で韓正がナンバーツーの国家副主席に就くと報じた。
『星島日報』は、胡文虎が1938年に創刊した老舗。米国、カナダ、シンガポール、豪でも発行されていて、各地の華僑に読者が多い。胡文虎はタイガーバームであてて億万長者となった立志伝中の人物。長男一虎夫人は日本人女性で晩年は日本政界に隠然たる影響力があった。

韓正は昨秋の党大会で政治局常務委員を引退した老齢政治家である。しかも韓正は嘗て江沢民派の重鎮だった。

 国家副主席といえば毛沢東時代には朱徳、ウランフ、劉少奇らが就任した『飾り』だったが、江沢民時代からは次期後継者もしくは大番頭格の政治家が就いた。

 胡錦濤も習近平も主席になる前に儀礼的ポストとして就任した。また当座の政権維持の要として江沢民は曽慶紅を、習近平第一期ではバランスをとるために共青団の李源潮が就いたポジションである。

 韓正は浙江省生まれ、華東師範大学に学び経済学博士。48歳のときに最年少の市長(上海)、以後、陳良宇失脚のあとを受けて上海市書記。このポストは自動的に政治局常務委員に昇格となるが、韓正は五年待たされた。
2019年に李強に譲り、トップセブンの仲間入り。以後は習近平にすり寄った。上海市書記後任だった李強が三段跳びで常務委員会入りし、次期首相となる。つまり、習近平の思惑は次期後継を明示しないため、老齢政治家をつなぎとするのだ。