やっと単鞭に入りました。
太極拳は、起勢から単鞭までがすべて、と言われるが、ここまでに基本の動作が総て含まれる。
初めて中国に習いに行った当時は、王西安老師も陳正雷老師も、たっぷり時間をかけて繰り返し繰り返し単鞭までを練習させたのであった。
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第三勢 単 鞭
図−1
1.左手がリードして右手が其れに合わせる。
2. 指腹に力を入れ、
3.左手首は軟らかくてはならぬ。
4.肘内は新月の如く、張る弓の如し。
5.やや曲げる。
6.眼は左手の中指を注視する。
7.頭を起こしてリードする気持ち。
8.首を立てる。
9.前後肩を落とす。
10.肩を怒らせないよう。
11.右手首を軟らかくせぬよう。
12.右手の指は全部摑むように曲げ、
13.前後に手を拡げる。
14.各指を此処に摑む(後手)
15.掌前の外側に力を込め、掌後と親指に力を入れる。
16.中腋は新月のように張り、
17.臀骨をやや上げ、前の小腹を引き締める。そうすれば股は自然に円く開く。
18.右手は左手に応えて合わせる。
19.胸腷の横気を脚の裏まで下ろす。これが出来なければ丹田までは下ろすようにする
20.前膝を横に支え、前膝を五、六部露出させる。(※膝が立ち上がっている)
21.右足の五本の指に力を入れ、地を摑むようにする。特に親指には力を入れるように。
22.左脚は右脚に比べてやや虚にする。
23.踵を地に着け、次第に前に移して左足爪先に到る。
24.襠(股)は虚にし、円く保ち、総て内側に合わせるよう自然に運行させる。
25. 右膝を二〜三分露出させる。軟らかくせぬよう支える気持ち。
26.右足を北に向け、やや西北を鉤ぐようにする。
27.湧泉を窪ませ、
28.踵は力を入れて踏み、安定させる。
29.右足は充実させる。これを前虚後実という。
30.両大腿は外側から内側に向かって包むような気持ち。
頂勁の中気は正気の一つで、意思のリードで頭の頂上に行き、自然に運行するもので、別に何物かで引き上げるものではない。
打撃心は背骨を主とし、左右体のキーポイントである。腰は上下体のキーポイントで腰上の気が上に行き、腰下の気は下へ行く。あたかも、上下両奪の勢を成しているが、事実上には一気貫通するもので、これは左手が左足をリードし、右手が右足を引率し、上体が下体の運行をリードするが如く、起落相呼応し、上下相従うので、自然に拍子も合う。
手を弄する時は、掌から始まり、先ず手の指からリードして全身の運動に到らす。足は手に従うが、この場合、中気は腕から次第に運行させ、決して急いだりして省略するようなことがあってはならない。運気は自然に任せ、偏ることがないよう心気は両肱の間に保ち、これを中気と言うが左手の背を一〜二分北に向け、右手の背を四〜五分北に向け、中気を充足させて一斉に集合させる。
普段、拳を打つ時は、別に方向を定める必要はないが、一定の方向を北斗と定めて北に向かってやるとよい。北方は天上造化の方向であるため、図解は総て北に向かっている方向を示す。そして東を右に、西を左に、南を背にする。
図−2
この図は、上図、北に向かい、右手を主としたものである。
これは左右相合し、上勢の下、下勢の上、両勢間に脈が通るものを示す。
① 左手の親指を開き、残りの指を合わせて揃え、腕を広げる。
② 左手を一旋回させ、西に向かって腕を広げる。
③ 腰
④ 左手のスタート。
⑤ 右手の運行はこれだけである。
⑥ 右手止まり、
⑦ 左手を腰から話して上へ運行させる。
⑧ 運航しない前、先ず手を小さく一回りさせて右手と合わせる。
⑨ これは腕の勁で、手を一回りさせたら背をやや前に向ける。
⑩ 左手を広げる。
⑪ 左手止まり、
⑫ 左手の運行図で左腕を曲げて右腕と合わせる。
⑬ 左手のスタート。中間の胸腹は天突穴から臍下の陰交、気海、石門、関元に到り、盤石の折れる如くお辞儀をするような姿勢をとる。胸を含めるのは合わせた勁を虚に保つため。
⑭ 右腕を背に向けて左手と合わせる。
⑮ 園内の線は右手のスタートである。
⑯ 右手のスタートの時、先ず小さく一回りする。
⑰ 右手を束ねる。
この項、続く。
2019,8,14