izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

太極拳教室、やっと再開!細部をチェックして身体の動きを正しく確認。。。しないとね

2020-06-10 13:45:32 | 太極拳

コロナウィルスの緊急事態宣言を受けてスポーツ施設などが休館になって3ヶ月。太極拳教室も経絡ストレッチ教室も、6月に入ってやっと再開した(*^。^*)

 

まずは、6月4日(木)川崎の楊式太極拳教室に参加し、5日(金)6日(土)は陳式太極拳の指導、8日(月)は経絡ストレッチの指導。。。始まるとやっぱりスケジュールに追われる日々だ。

スポーツ施設はどこも、事前に2週間前からの体調チェックシート提出要請があり、参加者分をまとめて書き込み、当日は朝の検温をして、施設によっては入り口で検温、更衣室は利用停止。再開したのは一部のスペースだけで、体育館主宰の各種スポーツ教室とトレーニング室は利用停止中。。。広い体育館もガランとしてまだ人気はない。

会場は冷房を入れて窓や戸を開けて換気。終了後は、触ったところをアルコール消毒。できればマスク着用、であるが太極拳も経絡ストレッチもそれはムリムリ、苦しくなっちゃうよ!どこの施設もかなり神経質。まだまだ油断できないコロナ感染である。

 

自粛期間中、ワタシは陸 瑶先生のYOU TUBE のライブ配信とその後のオンラインレッスンで細かいカラダの動きはやっていたけど、実際に広い場所で、同じ仲間と、一緒にカラダを動かすことの晴れ晴れとした気持ち良さに勝るものはない。

「3ヶ月のブランクがあるから、最初はゆっくりやりましょ」と言ってはみたものの、ついついキッチリやってしまう。。。性格だから仕方ない。。思えば太極拳を習い始めてこれまで、適当にやる、流す、ということは決してなかった。

 

その時その場でやることに集中して、習い始めのある時期は”死んでもいいや!”と思いながら、凄〜っく頑張って腰を落として低く、足幅を広く、かなりキツイ練習をしてきて40年である(!?)

最初に王西安老師の指導を受けに陳家溝に行った時、王老師は低く低くを要求した。「もっと足幅をとって低く!」である。太腿は床と水平、膝下は垂直に(!)である(これ、かなりキツイ!!)。低い姿勢で開胯をとると大臀筋やら中臀筋やら、お尻の筋肉も使うことになる。。練習が終わると筋肉痛で階段の上り下りが「あッツッツッ!!」で一段ずつしか足が出ない。。。(その頃のある時、練習後に仕事の打ち合わせがあり事務所のある麻布十番に向かったのだが、六本木駅から麻布十番に向かう階段がどうしてもッ降りられなくて(痛くて足が動かなかった)、すごすごと引き返したことがあった(゚∀゚)!)。今思えば、そんなこんなのお陰で脚力がついたし、そうやって下肢が安定すると上体の力も抜けて腕の関節も緩んでくる、ということがカラダで確信が持てるようになった(最近だけどね)。

 

そういえば、自粛中のライブ配信では、陸先生が細かいポイントをちょこちょこと指摘してくれるのだが、一番最初に足を開くところも(開足という)、しばしば「足は腰幅に開く」と言われるが実はこれは男性の場合。女性は肩幅よりも腰(骨盤)幅の方が広い(出産するから)。中国武術や太極拳が出来た当時は、これらは男がやるもの。身体の使い方の基準は当然男性だ。陳式を習った当初「足幅はやや広めに」と教わったが、”やや広めに”というのがどういうことか、それを聞いて初めて納得!!であった。女性は骨盤幅、と思えばいい。これなら「肩幅よりやや広めに」になるね。これまでず〜っとやって来て、こんなにハッキリ聞いたのは初めてだ!

また、太極拳では「外三合」といって、「手と足、肘と膝、肩と腰の三箇所を合わせる」。と教わるが、これも「ただの場所じゃない。関節が合う(=噛む)ように、緩めていく」と言われた(!)。

確かに、言葉に拘るとただ外見だけで判断しがちになるが、自分の身体の中をよく感じてみると”関節がハマ”るところがある。股関節が”噛む、ハマる”ところに収まると下盤が安定して自然に胯は円筒になる。わざわざ手と足、肘と膝をそろえようとしなくても、外三合は出来上がる。ここっきゃない場所!がある。”やる"じゃなくて"なる"のであった😊 

ついでに言うと、ワタシ的には「肩と腰」というのは、「肩と骨盤」と思った方が良いのでは?と思うのだ。”腰”というのは理解の仕方がハッキリしない。日本人は腰というとヒップと思いがちだが、正しくは腰というのは腰椎の周りのこと。ウエスト周りーと思っていいだろう。

手と足、肘と膝、というのは関節(骨)であるからどの辺?この辺?はない。それに対して腰は?ーーある人は骨盤の後側あたり(つまりはお尻だ)と思っている。お尻は関節がハマる場所ではない。肩と骨盤を合わせる、と思えば、骨盤は骨であり肩と骨盤を合わせることはここでしょ!と実感しやすい。

傅清泉老師の楊式太極拳では、肩と骨盤を合わせたまま、上記の腹斜筋(=腰回りの筋肉)を出来るだけ後ろに引いて(絞るようにして)、すると反対側の足がフワッと浮いてきて、だから足を軽〜く踏み出して次に進むことが出来るようになっているのだった!肩と骨盤が合って腹斜筋(筋肉)は動くから、これで腰の動きが足を動かすことができる。。。出来上がりだ。

 

オンラインレッスンは、それぞれが自宅でやるわけだから動ける場所は狭い。だから一つの動作を注意深く、何度も繰り返して練習することになる(前回は雲手だけ1時間半近くやった!)。先生は参加者全員1人1人を見ながら画面の向こうから注意を飛ばしてくる。「○○〜!ナントカカントカ〜!」とか「××〜!ナントカカントカ!!」とか「△△〜!!ナントカカントカ!〜!!」とか。。。。狭い家の中で毎週声だけ聞いているウチに、ウチのダンナさんはすっかり参加者の名前を覚えてしまったのでありました😊

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普段の生活から出てくる身体文化〜太極拳の動きについて

2020-05-05 13:14:56 | 太極拳

5月6日までの外出自粛が5月31日まで更に延期になり、YOU TUBE で配信される陸 瑶先生の「八段錦」を見ながら一緒に動いて、週に一回程度近くの公園で友人に教えつつ一緒に動く日々。

中国・宗の時代以前に生まれた「八段錦」は経絡を意識した養生法で、太極拳とは違うカラダの伸展で経絡を通す八つの動作でできている。正しいカラダの動かし方の基本を知ることができる。

・例えば顎を上に向けて首を伸ばすと腹直筋と繋がってカラダの全面が気持ちよ〜くっ伸びる。首を倒すとはまったく違う。

・両手を左右に開く動きも、手からじゃなくて胸椎から(肩甲骨の真ん中から)開く、と思うと腕全体が広がっていく。

・あるいは、両足を開いて腰を回す動きも、回すのは上体じゃなくて骨盤。顎を上げて頭が下半身の動きをリードする(魚が尾びれを左右に揺らす、みたいな)。。。

八つの動きは、経絡の心・肺・脾・胃・腎・肝経と対応しているので、身体の奥から伸ばすことで内臓を刺激し、意識と呼吸が(自然に)合うことで身体にも心にも免疫力を付けることができる(!)という、まさにコロナの時代の今!必要!な、健身法だ。

 

太極拳とは違う、とはいえ、腕を動かすには手を先にじゃなく、肩が開いて→肘を押し出し→肘から手首→指先と伝わっていくことは太極拳も同じ。手首の”坐腕”という形があるが、これも手首を折るじゃなくて”掌根で押さえる”感じ。これを陸先生は、「捏ねるように」と表現する。太極拳の動作の”按”とか"履"など、小麦粉を捏ねる(&伸ばす)ように関節を柔らかく押すような感覚でやってみる。

中国料理には肉まんでも餃子でも小麦粉などを捏ねて皮を作る動作がある。その作業をみると、手首を曲げてギュウギュウ押すではなく、肘から腕全体を使って手首を柔らかく使っている。まさに中国の昔からの生活習慣・伝統・文化・にある自然な動きなのだ。

最近、ワタシは文化としての(あるいは自己表現としての)太極拳が好きだな!と強く感じるのだが、まさに伝統文化から生まれた”身体文化としての太極拳”なのだろう。

 

外出自粛がどんどん延長になって、太極拳教室はもちろん経絡ストレッチ教室も休止が続いている。。「八段錦」はまさに経絡ストレッチでやっていることと同じ理念で、その意味ではとても分かり易い(動きはまだ慣れないものもあるけどネ)。

ワタシのこのブログのサブタイトルは「ア〜タマばっかりでもカ〜ラダばっかりでも ダ・メ・ヨね」。

アタマで考えること(自分の言葉)は必要。でもカラダで感じることも大事。両方が補い合って自分自身の存在を確信できるのだと思うのだ。仕事も遊びも全力で!今年のワタシの標語「命短し 学べよ オババ」を今更ながら思うのでありました。

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陳 鑫 著「陳氏太極拳図解」への挑戦!〜その11

2020-03-14 14:19:09 | 太極拳

暖かかった日が続いた後、今日は寒い雨の土曜日。。

3月の教室が全部休講になったので、久しぶりに陳 鑫 の「陳氏太極拳図解」を打ち込む。

前回更新したのが1月だったから、またしても2ヶ月以上あいてしまった💦

翻訳された手書きのテキストを読み、左と右の文字のクセを把握して中国語の本を付け合わせながらだから時間がかかる。。。それでも気がつかなかったこと、う〜ん、と思う点などやっぱりいくつかの発見があり面白い。

〜〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜〜〜〜〜

足の運行図

 

白鶴亮翅は右手を主体とし、左手は賓(=従)の地位になる。足も同様、左足は左手に従い、右では右足を右に向けて立ち、左足は右をまわりながら運行する。手は同時に運ばせるが、足は同時に運行できない。同時に運行すれば倒れてしまう。

 足指で地をついて虚立する(虚歩)。

 右に向かって歩を出し、右手に従い一斉に勁を右へ運行させる。右足指は平らに踏み、西北方向で止める。

 

 人が我を打つ時

もし人が我が右肘を制するとき、我は右肘を左に向け、それを引いて敵を打つ。我が左右の手を制するときは左右の手を右に引く、この場合姿勢は引いているが勁は未だ敵を打つところには到らない。

 この姿勢は十分に引けばよいのであるが、学ぶ者は大抵急いでよく修練を重ねず人を打つことに興味を持つ者が多く、どこを侵すかも知らず、どこを引いて打つかも確かでない。決して急ぐあまり修練を怠ることがないように、しっかりと姿勢を身につけるように気を付けること。

 白鶴亮翅は白鳥が翼を広げる形を真似た姿で、右手でリードし、左手を先ず左脇(七・八寸)前のところに落とし、一回りした後、左手リードで右手を斜勢に取らせ、下から逆に上右へ向かう。そして大きな半円を描いて白鳥が翼を広げるような姿勢を取る。それは停止しているようだが停止しておらず、右足も右に運び、大きな半円を描く。足の開きは約一尺あまり。右足は北に向き、平らに、確かに地を踏み、左足は右足に従い、右足の側までもっていき、足指は地に立てて次の姿勢で足を出しやすくするようにかまえる。この時、左足を虚に右足を実に踏まえ、胸は北西に向け、胸中の内勁は太和の元気のように旋回させ、まず右から下に向かい、そして左に向かって上に戻る。左から右へ一回りすると手足とも一斉に停止する。右手は首の右側、右耳から一尺ばかり離れたところへ持って行き、左手は右手に従って鼻の前まで運行する。左手は斜め上に向かい、顔から七—八寸離れたところに運び、左手と右手は約一寸の間隔を保ち、眼は両手の中指の頭を見つめ、首をすえ、肘を落とし肩を押さえ、膝を曲げ、胯を開き、左足虚倒立、右足は平らに地を踏む。この姿勢は一勢とはいうものの、実は半勢であり、その“純”は引き入れたがふいになるので、開いても閉ざされず、すぐ次の勢と和合して一勢の大局が初めて成立する時停止する。

(この項続く。2020,03,14)

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「太極 古轍」を見て、身体文化としての太極拳の深さを知る

2020-02-18 14:21:49 | 太極拳

2月13日、先週木曜日のこと、八王子で開かれた太極拳のイベント「太極 古轍」に行った。

全日本健身気功連合会主催によるもので、日本で指導に当たる陳 崢老師を中心に、張 紹偉、劉 志、陸 瑶の(ワタシにとってはお馴染みの)各先生達のほか日本人も含む数人の演武者によって、主に、健身気功としての太極拳にスポットを当てた表演会であった。

健身気功の大舞と馬王堆導引術で始まったステージは、背景に花鳥風月の自然の映像が音楽と合わせて流れ(花びらや葉っぱが風にふうわり、水がゆるゆる、風や空気感が伝わってくるよう!)、ゆったりと優美な世界を魅せる。

馬王堆導引術では背景に映し出されたの図の可愛らしいこと。。。!古い図版らしいが、シンプルで洗練された線で色も効果的。デザイン的にも完成度が高い!好きだな〜この絵!!並んだ図の中の一つが抜き出るように大きくクロースアップされ、それがステージ上の演舞と対応しているのも面白い。

五禽戯をやられた張 芮先生の動きの柔らかいことにもビックリ!😳 虎、鹿、熊、鳥、猿の5種類の動物の動きを真似た一連の動きは舞のように優美!スクリーンに映し出されるシルエットは、本当に動物の姿態のよう。背中も腰も、全身がしなやかで柔らかく、見ているこちらの身体も伸びるよう!!

この他にも太極拳では陳式、武式、呉式、孫式の伝統拳各種と、百八式長拳とか十三勢とか、易筋経、十二段錦、導引養生十二法等々、言葉だけは知っていても見たことがない種目が次々と。。。 

古轍(=わだち)とは、つまりは歴史。パンフレットに「健康効果と文武を兼ね備えた奥深い身体文化」とあったが、太極拳が生まれたその背景を、健康効果の面からひもといた歴史起源の舞台。

 

歴史や養生・健身との繋がりなどの全体像を通して太極拳が中国の伝統文化であることがよく分かり、と〜ってもお勉強になりました!

 

 

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あらためて納得の 李 自力老師のお言葉!

2020-01-31 11:26:38 | 太極拳

時間がある時には、せっせと身の周りの整理をしている。

着ていない着なくなった(でもまだきれい)な服、読み終えた本(好きな本は置いておいても読み返しはしないし)、アクセサリー類、はメルカリ出品。。。。ひとつ買ったらひとつ捨てる、でできるだけ溜め込まない。。。

太極拳の古い資料などは、せっせと打ち込んでデータ化してブログにアップしたりしながら学び直しだ。

デスクに積み重なっている印刷物の中に、今回は、李自力老師の来日20周年記念大会のプログラムに載っていた言葉を、その時に書き写したメモが出てきた。以下である。

〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜

感悟太極

——李自力老師教・学太極拳之心得

 太極拳之美在干形、形在干意、

   意在干神、神在干韻

というものだ。

 ちなみに、文字の意味は、

在干:(本質などが)〜にある

形:形状、姿

意:意味、内容

神:精神、心、魂

韻:趣、心の動きとあり方

 

これ、あらためて読んですっご〜〜っく納得!!

「美は形にある。形には意味がある。意味は神(つまりは精神や心)にある。神は趣き(心の動き)にある」という内容だ。

大分以前に、外形を覚えたら一旦その形を忘れて、中から伝わってくるものが形を作るーと聞いたことがある。足の裏から腰を通って背中を上がり、肩ー肘ー手(指先)と伝わって、それが外形を作っていく。。言葉では気とか勁力とか言われるが、それは得体の知れない何かでなくて、その人自身の生命エネルギーであり”先天の気”である(陳正雷老師から”先天の気を養うことが太極拳の目的”と言われたことがある)。

 

ワタシ自身は、”美しい太極拳をやりたい”と思うことが多い。太極拳も自己表現のひとつ。佇まいや趣きが柔らかく、それでいて芯の強さもある、動きは静かに安定して滑らか。。やってる人も見ている人も「ああ、気持ちがいいな〜」と感じるような太極拳が理想だ。自然にそんな動きになるよう、集中して自分自身と向き合いたいと思うこの頃である。

太極拳は”やる”じゃなくて”なる”ーー”なる”まで”やる”のが太極拳。正道を真っ直ぐに歩むためにも、正しく学ぶことは大事なのだ。

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