一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

72.三富温泉郷 「白龍閣」

2005-06-18 22:36:32 | 山梨
68.増富、うん、これはハズせないな・・・、69.奈良田に、70.西山は「蓬莱館」か・・・、ここらへんはウワサ高いしなぁ・・・、71.佐野川、ま~、ここもむかしから人気あるし順当か・・・。え~と、つぎ、72.三富「白龍閣」・・・ん!?・・・三富?・・・はくりゅうかく・・・???。

笛吹川上流の山あいに位置する、三富村、牧丘町(現在は合併して山梨市)あたりは、1998年春に雁坂トンネルが開通してから一躍人気観光ルートとなった。このあたりは、イオウまじりのヌルすべアルカリ泉* が多く、はやぶさ温泉(暫定選外)、「花かげの湯」(旧”牧の湯”)などは人気の日帰り施設となっている。
だが、さらに奥にあるこのお湯は意外に知られていない。
確かに国道沿いの外観はぱっとしないし、地味な看板に「日帰りできます500円。」とあっても、ふつうの観光客は素通りするだろう。

しかし、下部や十谷を切り、敢えてこのお湯をリストしたのには理由がある。このエリアでは異彩を放つ高温湧出の硫酸塩泉、しかも自家源泉かけ流し。硫酸塩泉にはことのほかうるさいtakayamaさんが思わず反応してしまったという、いわくつきのお湯なのだ。

ふたつある浴場は男女日替わり制でどちらも露天つき。奥が小さめ、手前のは広くて”岩風呂”と呼ばれている。奥の浴場は、”岩風呂”と湯づかいが違い、はっきりいって100湯に入るレベルではない。奥の浴場しか入っていない人が、100湯入りに首をかしげるのはむべなるかな。

だが、”岩風呂”はあなどれない。
内湯は熱湯槽と主浴槽の2槽、どちらも竹の湯口から打たせ湯状に熱湯を投入し、手前の洗い場に向かってザンザコオーバーフローのかけ流し。湯口脇にはさりげなくコップも置かれている。川沿いにある露天も鮮度感高く、おそらくかけ流しかと思う。

無色透明のお湯には白~茶系の湯の花がただよい、弱石膏味にかすかな苦味。甘い石膏臭ただようお湯にはキシキシとヌルすべが入り混じる肌に染み入るような絶妙な湯ざわりがあり、浴後は充実した爽快感とともに肌がしっとりして石膏泉の味わい豊か。
カランも源泉で、石膏臭香り立つお湯で身体を流せるのはじつに贅沢である。
浴室の雰囲気も地味ながら落ち着いているので、温泉ファンは見落とせない1湯かと思う。

「白龍閣」のレポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)

Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 52.3℃、pH=8.9、368L/min掘削揚湯、成分総計=1317mg/kg、Na^+=295.3mg/kg (66.30mval%)、Ca^2+=127.3 (32.71)、Cl^-=255.3 (37.01)、SO_4^2-=560.4 (60.00)、CO_3^2-=9.0、陽イオン計=428.5 (19.41mval)、陰イオン計=837.6 (19.45mval)、メタほう酸=14.5 <H8.4.4分析>

*)なお、自家源泉大量かけ流しで人気の川浦「山県館」は、料金制限(1,500円)でリスト外となっている。
                        
                                        文・画像 別働隊@うつぼ

84.越後湯沢温泉 「山の湯」

2005-06-16 23:46:56 | 新潟
古くからある湯治場として川端康成も浸かったといわれている(湯沢町観光協会のパンフより)。
急坂の途中にある、駐車場は8台分くらい、積雪時は坂の下の旅館駐車場が臨時駐車場として開放される。
住所 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢930    ※ 料金大人300円/小人140円
TEL 025-784-2246   営業時間 AM 6:00-PM 10:00(最終受付時刻PM9:30)
定休日 火曜日(祝日・年末年始・お盆期間の場合、後日振り替え)
(なお、地元のご常連の方々はAM6時前でも(*^^)vパスで入浴されていると
か・・・???)


平成17年10月1日より入浴料が変更されました。
入浴料大人400円(300円)、子供200円(140円)。( )内は旧料金。
要するに、値上げということになるのですが、大きな違いは会員料金です。
湯沢町住民と地元にマンション等を所有している人が会員資格者になれる
そうですが、ここ山の湯の会員料金はロハだったそうです。
(只の字をカタカナに分けるとロ・ハになるので、只=ロハ、古くて御免<m(__)m>)
今まで只だったのが1回券で250円、ロハと250円の差は大きいでしょうね。
会員は年間券2万円(70才以上1万円)で、共同浴場5湯のどこでも入り放題
(駒子の湯、山の湯、岩の湯、宿場の湯、街道の湯)。
地元では、山の湯だけが只だったので、有料の共同浴場がある地区から山の湯の
無料への風当たりが強く、只か2万円かの騒動は悪しき平等(?)に軍配が上がった
訳ですが、会員料金は共同浴場のどこでも250円なのに、観光客は400円~
600円、山の湯が400円に値上げされたのは只から有料にされた地区住民への
なぐさめにされた気がする(?_?)。スキー客で潤うので、温泉客は二の次?
100円に驕り、100円に見くびられ、100円で心の内を探られる。

山の湯へ往復するのに1万円以上の交通費を掛けて行くのだから100円が惜しい
のではありません、湯沢温泉の看板が100円に泣く訳です。
(※の注釈は平成17年10月1日追記)


冬場の関越を新潟方面へ走行する場合は夜討朝駆けが常識。
人並みの時間を避けて朝6時頃のスタートでも、首都圏を抜ける時間としては、お話にならない。
夜中の2時3時の環八は練馬インターへ向かう横浜ナンバーの車と、首都圏を抜けるトラックが車列をなす。
その時間帯にしても環八はどこかで詰まっている、工事渋滞である。
だが、関越に乗ればしめたもの、眠たい目をコスリツツ目的地付近のPAまで行き仮眠する。
朝方、渋滞10数キロの交通情報を小耳に流しつつ、目的地近くで余裕の一服。
湯沢は津南・松之山・野沢への玄関口でもあるので、高速から一般道ドライブモードに切り替える前の心と身体のリフレッシュに、早朝から営業している、「山の湯」はとても有り難い存在である。
ご常連が出勤前にぞろぞろといらっしゃる、ここのお湯で身体を目覚めさせていくのでしょうか?
朝風呂がとても気持ち良い掛け流しの贅沢な温泉、朝一がベストである。

単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉) 泉温43,4℃の湯元源泉 pH=9.6
成分総計383,6mg╱㎏ Na=97.4(92.17) 陽イオン計104.8  4.60mval
Cl=101.7(50.44) SO4=64.7(23.73) HCO3=45.8(13.18)
陰イオン計235.5  5.69mval   総硫黄3.4mg╱㎏
H2SiO3=43.3   mg╱㎏(mval%)

単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)  泉温45.7℃の諏訪源泉 (pH=記載なし)
成分総計835.6mg╱㎏
Na=220.0(74.33) Ca=65.0(25.20) 陽イオン計285.9  12.89mval
Cl=356.0(77.74) SO4=104.0(16.72) HCO3=40.0(5.09)
陰イオン計501.6  12.91mval
H2SiO3=31.9   mg╱㎏(mval%)

脱衣所には湯元源泉の成分分析表、休憩所付近に諏訪源泉の分析表。
湯口では、1本のパイプからザコザコ源泉が投入されている、おそらく湯元源泉。
所謂硫黄の香りと申しますか(硫黄は無臭だそうですが)、まあ、ほのかな硫化水素臭という
ことになりますか、薄めの成分総計とのバランスの妙が楽しい。

越後湯沢温泉については以下のHPがとても参考になります。
湯沢温泉総合案内所 http://www.yuzawaonsen.gr.jp/index.html

湯沢といえば、
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は
窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、「駅長さあん、駅長さあん。」明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。」

で、ここ「山の湯」も登場する訳です。
「雪を積らせぬためであろう、湯槽から溢れる湯を俄づくりの溝で宿の壁沿いにめぐらせてあるが、玄関先では浅い泉水のように拡がっていた。黒く逞しい秋田犬がそこの踏石に乗って、長いこと湯を舐めていた。物置から出して来たらしい、客用のスキイが干し並べてある、そのほのかな徴の匂いは、湯気で甘くなって、杉の枝から共同湯の屋根に落ちる雪の塊も、温かいもののように形が崩れた。」

まだ若かりし頃、東海道線の丹那トンネルをはじめて鈍行で通過した時に、トンネルのあまりの長さに感動して涙があふれたことがあった。あの頃に戻りたいなどという感傷すら憶えない歳になり、共同湯の温かさに感動する自分がいる。なんちゃって!!
文責 なまずのホイホイ

41-1.伊香保温泉 「露天風呂」

2005-06-15 21:50:31 | 群馬

 伊香保温泉「露天風呂」は今まで何回入浴しただろう。50回は入浴したであろうがその後は、数えていない。初めてここの露天風呂に入浴しのは、何時の事だろう、17歳のころに遡り、自宅から親のバイクのスーパーカブに跨りよく通ったものである。その後社会人になっても榛名山のキャンプで、伊香保温泉露天風呂に入浴するのが定番であった。当時は混浴露天風呂で、24時間何時でも入浴できる貴重な温泉であったことを覚えている。

  かれこれ30年以上前の出来事が頭の中をぐるぐるとしかも鮮明に覚えている。温泉と接し一番長く付き合っている温泉でもあり、これからも長く付き合う温泉である。  伊香保温泉は、実は群馬最大の宿泊者を数える温泉であり、平日でも人気旅館では、駐車場に入りきれないほど混雑している。もちろん前橋高崎からも近いこともあるが、その魅力は、どの旅館からも見渡せる眺望のよさ、あの独特の石段街の情緒、温泉まんじゅうの元祖ともいえるお土産の豊富さなどがあげられる。最近温泉を偽った件で騒がされたが、なんといっても伊香保温泉本来のお湯のよさがあげられる。

  特にここ露天風呂のお湯の鮮度感たっぷりなお湯は、ともかく掛け値なしによい。入浴感はどちらというと、とろみの利いた石膏泉がベースなのですが、重曹土類系のはじける浴感ももっていて、複雑に絡み合っていて、これぞ伊香保の湯だと思わずにいられない。  伊香保温泉の最大の特徴が入浴後暫くたっての浴後感、これがとってもよく何度も何度も再訪する最大の要因である。軽すぎず重すぎず、しかもしっかりとした大黒柱があるような入浴後感、深い歴史の中でこれほど愛された伊香保温泉は、過去もこれからも伊香保フリークとして見守り入浴していきたい。

Na=105 K=10.2 Mg=29.5 Ca=142 FeⅡ=8.28 Mh=1.42 Cl=118 SO4=301 HCO3=282 メタケイ酸= 177 メタホウ酸=7.7 CO2=98.6 成分総量1.28 PH6.4 

カルシュウム・ナトリュウム・硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉  

                           文 ガメラちゃん@takayama


36.草津温泉 「共同浴場」

2005-06-14 23:19:55 | 群馬
どもども皆さん、週末はどぉ~もでした。

心地よい筋肉痛、達成感のある脱力感、あたりに漂うほのかなイオウの香り。
手のひらの臭いをかいでますか?スンスンスン、いぃ~い臭いですねぇ。
頭の中に湯の花も咲いてますか?(そりゃおまえだろ、ってセルフつっこみ)
本当にやってみた人、あなたはりっぱなイオウ臭中毒ですよお。

幹事の○○さんご苦労様でした。
皆さんお疲れ様でした。

せっかくなんで、草津温泉の復習をしましょう。(何事もプラン/ドゥ/チェックのスパイラルが自己を高めるのですぞ。これホント)

今回は宿の位置が絶妙で、少ない温泉巡りでしたが、すべて別の源泉の温泉に入浴してました。お湯の色ツヤ・入浴感とか思い出しながら読み進めてください。
◇は宿で買った草津ガイド本からの引用。
◆が私の感想。

【煮川の湯】煮川源泉
◇町営の日帰り入浴施設「大滝の湯」と外湯の「煮川の湯」に引かれている。濁りが少なく透明なお湯
◆いきなりの先制パンチにノックダウン。「入って3分」気分爽快!

【白旗の湯】白旗源泉
◇源頼朝が発見して入浴したという言い伝えがある。湯畑前にこの湯を引いた共同浴場「白旗の湯」がある。湯の花の量はかなり多く、硫黄分もかなり強い
◆お湯が白いのは、客が多くて湯がモマレタからと言いましたが、源泉そのものの性質だったんですね。知ったかぶりでした。

【千代の湯】湯畑源泉
◇温泉街の中心にある湯煙とイオウの香り漂う草津のシンボル。高温の湯を自然に冷ます草津の知恵が見られる。酸性が強いが、お湯の当たりは柔らかく、入った感じは穏やか。共同浴場「千代の湯」や旅館の内湯に運ばれている
◆上2つは湯あがりがサラリとした感触だったのに対し、ここはお湯の肌触りがツルツル。

【西の河原露天風呂】万代鉱源泉
◇温泉街から少し離れた高台、硫黄鉱山だった所から湧く源泉。95度という高温、草津一の湯量を誇る。湯の花の量が極めて少なく、透明。硫黄臭はそれほどないが、酸性度は極めて高い
◆肌に沁みいるピリピリの湯。西の河原公園内に湧いていた湯とは別の源泉でした。西の河原源泉は、湧き出している所よりも下流、まんじゅうトラップのあたりの旅館・共同湯に引かれているそうです。

その他の主な共同湯の源泉は
・地蔵源泉
・西の河原源泉
ですから、6つのうちの4つを体験したことになります。
源泉の違いや、同じ源泉でもお湯の使い方によって違ってくるのが楽しめたでしょうか?

♪クサッツよいとっこぉ~、何度も~おいでぇ。はぁ、どっこいしょ~。
さぁ!皆さんも御いっしょに~♪

文 福沢 湯キチ

◇参考図書「い~旅しよう!もっと知ろうわが郷土 草津温泉」
※2004年1月の入浴メモより

43.くらぶち相間川温泉 「ふれあい館」

2005-06-14 23:12:07 | 群馬
アブラ臭香るこの緑黄色のにごり湯に、もう何度通っただろうか。
上州、倉渕村の山のなかに忽然と湧き出たお湯は、総計23.33g/kgの強食塩泉。それも通り一遍の強食塩泉ではない。

濾過された内湯は緑濁色ささ濁り。露天は非濾過のかけ流しで、緑黄色のにごり湯(透明度10㎝)には黄土色の固形物がたくさんただよっている。強塩味+苦味+しびれ鉱物味に臭素と鉱物臭まじりの濃厚なアブラ臭+微金気臭の個性的な味臭とほてほての浴感で、怒濤のごとく攻めてくる。
私にとっては、”アブラ臭ワールド”に引き込まれたいわくつきのお湯でもある。
”凶暴そうに見えて、やっぱり凶暴”系 (^^; なお湯の代表格で、脱衣所でヘタっているお客を何度もみたことがある。

疲れているときに”癒し”を求めに行くタイプのお湯ではない。どちらかというと、湯切れ状態で全身がミネラルを求めているときに、気合い一発、がっぷり四つでお湯と対峙する、そんな”闘うお湯”だと思う。

以前はかなり混むお湯だったが、対岸に「せせらぎの湯」(同一源泉)ができて、多少は空くようになった。「せせらぎの湯」は、お湯がややおとなしいようにも思えるが、施設がよく、時間制限もないので、一日じっくり過ごすにはおすすめ。(食堂はなし)

「ふれあい館」のレポ。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「掲示板過去ログ」)(ちと古いですが・・・)
「せせらぎの湯」のレポ。(同)

Na・Ca-塩化物強塩温泉 61.8℃、pH=6.9、湧出量不明、成分総計=23.33g/kg、Na^+=5498mg/kg、Mg^2+=510、Ca^2+=2178、Fe^2+=1.19、Cl^-=13857、HCO_3^-=127、Br^-=56.6、陽イオン計=8645、陰イオン計=14041、メタけい酸=203、メタほう酸=247、遊離炭酸=199、銅=0.23 <H.7.7.6分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

19.犬吠埼潮の湯温泉 「犬吠埼観光ホテル」

2005-06-14 23:07:48 | 千葉
外房の温泉というと、どうも影がうすく、ここも温泉好きのあいだでもほとんど話題にのぼらないお湯だ。
犬吠埼にほど近い海沿いの観光ホテルが温泉を掘り当てたもので、建物はきもちくたびれてきているところもあるが、要所には手が入れられているし、造りはゆったりとしている。玄関前には足湯もある。
えてして温泉の歴史が浅いエリアでは、いい源泉が出てもバリ循カルキ漬けでだいなしにしてしまうことが多いが、ここは貴重な例外といえる。

浴槽は、内湯と大露天、小檜露天の3つ。露天は眼下に波打ち際が迫るすばらしいロケ。
とくに内湯と小檜露天のお湯がよく、強食塩泉らしい重厚な浴感とかなりの鮮度感があるので、ひょっとして(加熱)かけ流しかも?
やや黄茶色をおびた透明でこまかな粒子がただようお湯は、強塩味+磯の香できもちとろみも感じられる。いいお湯である。
土類系が入っていてかなりホテるが、露天でトドになり潮風で冷ませるので長湯できる。

夕暮れどき、東海岸なので夕日は望めなかったが、正面の水平線からちょうど満月が昇るところ。月明かりの下で、潮騒をきき、潮風に吹かれながら浸かる上質湯は、まさに”シーサイドヒーリング露天”(笑)
料金1,200円(土日祝)は痛いが、食事処で食べられる海鮮料理もリーズナブルでけっこう美味しいので、日頃の忙しさを忘れてゆったりと時間を過ごすには、おすすめの一湯である。

Na・Ca-塩化物強塩泉 28.5℃、pH=7.9、470L/min掘削自噴 
        
文・画像 別働隊@うつぼ

□ 本沢温泉 (元100湯)

2005-06-13 21:57:32 | 長野
 本沢温泉は歩いてしかいけない温泉であり、宿は日本秘湯を守る宿である。湯宿は、文字通り秘湯の称号にふさわしく、冬季も営業している。しかし、宿の雰囲気などは、山小屋的存在であり、訪れたときは、紅葉に真っ只中で満室でした。宿の周りの紅葉の姿は美しく錦絵を思わせるものでした。温泉に関しては、溶け込むような紅葉と硫黄岳を始め、日本を代表する八ヶ岳の山々と乳白色のお湯とのコントラストもハッキリしているが、夕方の混雑ぶりは凄まじく、順番待ちの長蛇の列でゆったりとした湯浴みなどは想像出来ないほどで、やっぱり山小屋で汗を流すといったものでしょうか。

 幸い、夕方から近所の集会に参加しなければならず、翌日の天狗岳登山をキャンセルしたので、宿を立ち、露天風呂に1人独占で入浴する。私は、お湯そのものに、興味があるが景色には無頓着であるが、紅葉真っ盛りの風景のなかでぽつんと一人で入浴したのが、とてもよかった。生涯の記念になった。お湯は、鮮度の良い状態では、ささにごりに白濁湯で、湯底を足でかき混ぜると見事な白濁湯、酸性成分が強いのだろ言うが、入浴感は刺激の少ない湯石膏系のとろとろとした浴感もよく出ていた。お湯もそうなんですがあの浴槽の廻りの景色のダイナミックさには、脱帽でした。

        温泉分析書記載なし     文 ガメラちゃん@takayama

□ 斉藤の湯 「下の湯」 (元100湯)

2005-06-10 19:57:05 | 元100湯
斉藤の湯下の湯は、福島県三春町にある温泉ですが、どちらかというと郡山市郊外といったところにあります。阿武隈山地には、斉藤の湯のほかにも、放射能泉系のお湯も数多くありすべて冷鉱泉である。当然こちらも循環湯であるが、その効能は物凄く5回ほどいっているがすべて湯疲れしてしまい、途中で帰宅途中で仮眠をとるほどである。お湯は2つの源泉があり、緑かかったお湯と灰色かかったお湯の2種類のお湯があり、それぞれのお湯の表情がちがう。なんといっても、放射能線量が38.74マッヘ日本でもかなりの上位の放射線量が含まれている。長湯は禁物で、やはり徐々に温泉に慣れるように、入浴しないといけない。

 ここの宿は普通の旅館ではあるが、人混みが凄く、浴場は風呂が小さいので、順番待ちをするほどである。休憩室も常にいっぱいなことも多い。写真であるように、廊下には野菜や漬物なども売っており、湯治客も多いのであろうが廊下で売っているのがここ斉藤の湯の凄みなのかもしれない。ここまで多くの湯治客がいる斉藤の湯は、相当な効能があるのかもしれない。

 泉温14.0度 ラドン含有量(Rn)140.9×10-10 キュリー・ラドン/kg(38.74マッヘ)PH6.4
Na=18.4 K=2.5 Mg=7.5 Ca=38.8 Al=0.3 F=0.3 Cl20.3 SO4=48.9 HCO3=108.9 メタケイ酸=33.3
メタホウ酸=2.6 CO2=44.9 成分総量0.3265 l/kg

                 文 ガメラちゃん@takayama

34.赤城温泉 「赤城温泉ホテル」

2005-06-10 00:49:02 | 群馬
お湯もロケもアクセスもいいのになんとなく地味な温泉地というのがあるが、赤城温泉もそんな一湯だと思う。

赤城の南面を流れ下る荒砥川支流に湧く湯宿4軒ほどのこぢんまりとした温泉地は、古くから”上州の薬湯”といわれ、このあたりでは貴重な高温泉である。

いちばん手前にある「赤城温泉ホテル」は、赤城温泉のなかではいちばん大きな宿、といっても全18室だからこぢんまりとしたものだ。
元禄十三年(1700)、『あづまや』として創業した老舗旅館でもある。
深い渓谷に面した露天は、とくに秋の紅葉がすばらしい。上州名物の風花が舞う、清冽な冬場の風情もまた捨てがたいものがある。

お湯は赤味がかった緑濁色のにごり湯で、鉄と土類の気配濃厚な重炭酸土類泉だが、うらで硫酸塩もしっかり効いている。
湯船まわりは石灰華でこてこてにコーティングされ、一部にミニ千枚田もできている。
析出マニアには禁断のお湯か?
投入湯温は泉温43.2℃に対してほぼ同温のお湯で、脱衣所掲示によると加温なしとのこと。湯口では炭酸味が残っているので相当に鮮度がいいと思われる。

土類+鉄のキシキシぎしぎしとした湯ざわりで、よく温まり身体に染み込んでくるような絶妙な浴感。浴後は肌がつるつるにコーティングされなかなか冷めない。
伊香保に似たイメージのお湯だが、こちらの方が濃厚で入り応えがある。

私的には完璧にツボにはまったお湯で、どっぷりと温泉にのめり込みたいときはついつい足が向いてしまう。浴後ずしりと来るので長湯するとヘロヘロになるが、それもまたよしか・・・。(防衛軍モードでいう”撃沈”(笑))

お湯といいロケといい、温泉地ごとお色直しして”山あいの癒しのにごり湯”的なプロデュースをすればブレークする可能性を秘めているかと思うが、どこかあか抜けない、こんな愛すべき湯場がひとつくらいあってもいいと思う。

レポはこちら。(blog by 別働隊@うつぼ)

Ca・Mg・Na-炭酸水素塩泉 43.2℃、pH=6.5、87.7L/min掘削自噴、成分総計=3.15g/kg、Na^+=242mg/kg (30.14mval%)、Mg^2+=133 (31.36)、Ca^2+=246 (35.08)、Fe^2+=10.5、Cl^-=247 (19.87)、SO_4^2-=172 (10.23)、HCO_3^-=1492 (69.86)、陽イオン計=664 (35.0mval)、陰イオン計=1911 (35.0mval)、メタけい酸=203、メタほう酸=19.3、遊離炭酸=350、硫化水素=0.2 <H10.5.27分析>(源泉名:新島の湯)
文・画像 別働隊@うつぼ                          

人気旅館の日帰り基本戦略

2005-06-10 00:19:33 | 攻略法
100湯には人気旅館の日帰りも多いが、防衛軍は9ケ条の基本戦略をもって、日夜攻略に励んでいる (^^;

其の壱.
10~12時 or 13~15時の”日帰り入浴ゴールデンタイム”に突入する。

其の弐.
宿泊客大宴会中の18時台も意外に狙い目。(生態写真はgetしにくいが・・・)

其の参.
日帰り開始時間が15時~のお湯(宿泊客チェックインと同じ)は、フライング気味14:50くらいに襲撃する。宿泊客が入りにくるのは早くても15:30、それまでは鮮度いいお湯を独占じゃ!

其の四.
土曜よりは日曜のほうが可能性が高い。平日はさらに高まるが、鉱泉宿だとお湯を沸かしていないことがあるので要注意。

其の五.
人気宿の繁忙期(連休、GW、お盆、正月)はほとんど絶望的。連休の翌週が狙い目。

其の六.
日帰り受入れ時間が長いところはだいたい攻略しやすく、11~14時、要事前予約、繁忙期不可など条件満載のところはガードが堅い。

其の七.
なんといっても事前TELが基本じゃが、手強い相手はいきなり訪問、「こちらのいいお湯に入りたくてわざわざとおお~くからきたのでお願い」と、ヨイショ&泣き落とし攻撃を繰り出し情に訴える(笑)。

其の八.
一人客や団体客は嫌うところあり。中年以降の男女ペアが受け入られやすいのか?

其の九.
断られた場合の代替湯を用意しておく。(ショックが少しは癒される ^^ )

                                  Presented by 別働隊@うつぼ