東伊豆の数ある温泉地のなかで片瀬・白田のふたつは地味な存在だ。
熱川と稲取の二大温泉地にはさまれ、半端に街であることが原因とも思われるが、街なかを歩くとそこかしこに源泉櫓が立ち湯気をあげていて、ただならぬ温泉地であることがわかる。
ちなみに、白田川の北側、熱川寄りが片瀬温泉、南側、稲取側が白田温泉とされている。
片瀬温泉は市街地からすこしく離れた海沿いで、熱川から県道113をそのまま南下すれば到達できるハズだが、たいていは熱川で引き返してしまう。
また、片瀬の市街地からはやたらわかりにくいアクセスなので、あえて行こうとしなければ、バイパス的に山側を走るR135であっさりと通り過ぎることになる。
そんなロケーションもこの温泉地を地味なものにしている一因かもしれない。
日帰り温泉はすくなく、湯宿の日帰り情報もほとんどないので日帰り攻略はなかなかやっかいで、ここも事前情報なく、当日現地でみつけて攻めたもの。
こぢんまりと小綺麗なお宿で、とても日帰り対応はしてなさそうだったが、おずおず尋ねるとあっさりOK。
(なお、ここは一般には日帰り情報を出していないようなので、事前要確認)
浴場はなんと4つもあるらしく、これから察しても湯量豊富な温泉場であることがわかる。
脱衣所に掲げられた分析書には「片瀬温泉」の文字。
風情ある「月見温泉」という源泉名、378L/min自然湧出というスペックに期待が高まる。
入ったのは小ぶりなタイル浴槽で貸し切り利用。
石膏系の芸術的な析出のでたカランからゲキ熱湯をしぼり投入。
側面注入口は作動なく、投入量に見合ったオーバーフローは、おそらくかけ流し。
お湯はうすいうぐいす色を帯びて、芒硝塩味に磯の香+芒硝薬臭。
芒硝が卓越しているが、なんとなくうらでイオウが効いているような気配も・・・。
肌に喰い込んでくるような力強い浴感、しっかりとしたとろみは熱川よりはよわめか。
熱湯ということもあり、あたたまりはすこぶるつよいが、浴後の熱の抜けよく爽快感のでる上質なお湯。
イメージ的には熱川と稲取の中間くらいで、宇佐美や白田の硫酸塩をさらにつよめたような感じか?
なにより成分のバランスが絶妙で、これは名湯かと・・・。
片瀬温泉のオフィシャルHPでは「泉質の良さでは、東伊豆町温泉郷でも1,2を争う片瀬温泉」と高らかに(^^)謳っているが、なるほど、絶妙な浴感をもつすばらしいお湯だと思う。
〔→ 入湯レポ〕
〔 源泉名:片瀬温泉 月見温泉 〕
含芒硝弱食塩泉(Na-塩化物・硫酸塩泉) 97℃、pH=8.2、378L/min自然湧出、成分総計=2771mg/kg
Na^+=794.1mg/kg (82.43mval%)、Ca^2+=134.3 (16.00)、Fe^2+=0.407、Cl^-=916.2 (51.68)、SO_4^2-=652.5 (32.42)、HCO_3^-=145.3 (5.69)、陽イオン計=950.071 (41.8891mval)、陰イオン計=1718.534 (41.8891mval)、メタけい酸=100.0 <S35.9.26分析>
文・画像 別働隊@うつぼ
熱川と稲取の二大温泉地にはさまれ、半端に街であることが原因とも思われるが、街なかを歩くとそこかしこに源泉櫓が立ち湯気をあげていて、ただならぬ温泉地であることがわかる。
ちなみに、白田川の北側、熱川寄りが片瀬温泉、南側、稲取側が白田温泉とされている。
片瀬温泉は市街地からすこしく離れた海沿いで、熱川から県道113をそのまま南下すれば到達できるハズだが、たいていは熱川で引き返してしまう。
また、片瀬の市街地からはやたらわかりにくいアクセスなので、あえて行こうとしなければ、バイパス的に山側を走るR135であっさりと通り過ぎることになる。
そんなロケーションもこの温泉地を地味なものにしている一因かもしれない。
日帰り温泉はすくなく、湯宿の日帰り情報もほとんどないので日帰り攻略はなかなかやっかいで、ここも事前情報なく、当日現地でみつけて攻めたもの。
こぢんまりと小綺麗なお宿で、とても日帰り対応はしてなさそうだったが、おずおず尋ねるとあっさりOK。
(なお、ここは一般には日帰り情報を出していないようなので、事前要確認)
浴場はなんと4つもあるらしく、これから察しても湯量豊富な温泉場であることがわかる。
脱衣所に掲げられた分析書には「片瀬温泉」の文字。
風情ある「月見温泉」という源泉名、378L/min自然湧出というスペックに期待が高まる。
入ったのは小ぶりなタイル浴槽で貸し切り利用。
石膏系の芸術的な析出のでたカランからゲキ熱湯をしぼり投入。
側面注入口は作動なく、投入量に見合ったオーバーフローは、おそらくかけ流し。
お湯はうすいうぐいす色を帯びて、芒硝塩味に磯の香+芒硝薬臭。
芒硝が卓越しているが、なんとなくうらでイオウが効いているような気配も・・・。
肌に喰い込んでくるような力強い浴感、しっかりとしたとろみは熱川よりはよわめか。
熱湯ということもあり、あたたまりはすこぶるつよいが、浴後の熱の抜けよく爽快感のでる上質なお湯。
イメージ的には熱川と稲取の中間くらいで、宇佐美や白田の硫酸塩をさらにつよめたような感じか?
なにより成分のバランスが絶妙で、これは名湯かと・・・。
片瀬温泉のオフィシャルHPでは「泉質の良さでは、東伊豆町温泉郷でも1,2を争う片瀬温泉」と高らかに(^^)謳っているが、なるほど、絶妙な浴感をもつすばらしいお湯だと思う。
〔→ 入湯レポ〕
〔 源泉名:片瀬温泉 月見温泉 〕
含芒硝弱食塩泉(Na-塩化物・硫酸塩泉) 97℃、pH=8.2、378L/min自然湧出、成分総計=2771mg/kg
Na^+=794.1mg/kg (82.43mval%)、Ca^2+=134.3 (16.00)、Fe^2+=0.407、Cl^-=916.2 (51.68)、SO_4^2-=652.5 (32.42)、HCO_3^-=145.3 (5.69)、陽イオン計=950.071 (41.8891mval)、陰イオン計=1718.534 (41.8891mval)、メタけい酸=100.0 <S35.9.26分析>
文・画像 別働隊@うつぼ