一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

28.羽生温泉 「華のゆ」

2008-09-03 00:07:58 | 埼玉
近年、ビジホに温泉施設を導入するケースが目立っている。アパやドーミーインがその代表格だが、出張で温泉やサウナに入れるのはほんとうにありがたい。
部屋の狭いユニットバスとは雲泥の差があるので、温泉つきビジホはそれだけでも競合ホテルにアドバンテージをとれると思う。

ここも「ホテルルートイングランティア羽生」に併設された温泉施設だが、「華のゆ」と銘打ち、日帰り温泉としても広く開放している。
かつて温泉不毛地帯だった埼玉北東部にも、近年の温泉ブームでいくつかの温泉施設が誕生しているが、なかでもここのお湯のレベルは際だっている。

利根川沿いは深深度掘削によるあたらしい温泉のメッカで、下流エリアでは化石海水型の強食塩泉がメインだが、このあたりまでくると重曹まじりのお湯が多くなる。
賦存量が豊富な地下構造があるのか、湯量が豊富なものが目立つ。
ここも泉温44.0℃、湧出量460L/minという強力なスペックに支えられ、内湯・露天ともに鮮度感あふれるかけ流し湯が楽しめる。

首都圏の大型温泉施設では、湯づかいがいいとされている施設でも、露天・内湯ともに鮮度の高いお湯を保っている施設は意外にすくない。
ざっと考えても、埼玉のサイボク天然温泉「まきばの湯」早稲田天然温泉 「めぐみの湯」「東鷲宮百観音温泉」が思い当たるくらいだ。
温泉不毛地帯とされていた埼玉北東部で、これだけの湯づかいを実現しているこのお湯はある意味驚異だ。

温泉臭と湯ざわりに個性がある。
甘いイオウ臭?まじりのガス臭とアンモニア臭と金気臭とモール臭が渾然一体となって香り立ち、アワつきと重曹泉系のツルすべが肌にまとわりつく、入っていてとてもきもちのいいお湯だ。
おそらく貯湯せずに天然ガス含みの源泉をそのまま湯船に流し込んでいるからか、抜群の鮮度感が楽しめる。
泉質は”冷の湯”といわれる重曹系だが、お湯じたいに勢いがあってとてもよく温まる。ここらへんのイメージは山梨韮崎の「韮崎旭温泉」に近いものがある。

施設も充実していて、広い露天に3つのサウナ、別室タイプの洗い場と脱衣場奥にはたくさんのドレッサーを配備して、女性ごのみの内容に仕上がっている。
重曹泉系のツルすべとアルカリ泉系のヌルすべが合わさった文句なしの美人の湯で、施設の充実度ともあいまって、とくに女性におすすめしたい一湯だ。
(「華のゆ」のレポはこちら。)

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 44.0℃、pH=8.1、460L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=1.426g/kg、Na^+=411.8mg/kg (93.14mval%)、NH4^+=2.6、Fe^2+=0.7、Cl^-=298.6 (44.69)、HCO_3^-=627.9 (54.62)、CO_3^2-=3.0、陽イオン計=438.5 (19.23mval)、陰イオン計=930.7 (18.84mval)、メタほう酸=7.0 <H17.1.14分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

27.志木温泉 「おふろの王様 志木店」

2007-02-10 23:57:54 | 埼玉
埼玉県西部、このエリアも今流行りのスーパー銭湯があちこちにある。
そんななかお湯で比べると頭一つリードしてるのがおふろの王様志木店です。

スーパー銭湯のチェーン店で、温泉を利用し始めたのは2006年10月から。館内はコンパクトながら2階に休憩スペースがあり、砂利と岩板の2種から選べる岩盤浴(別料金)も人気です。

男女別の浴場は内湯・露天ともに多数の浴槽があり、温泉は露天風呂に利用されています。
庭園風の露天風呂にある岩風呂や壷湯などは加温循環・消毒ありですが、岩風呂の上段に位置する源泉「王様の湯」は消毒なしで、他の浴槽より鮮度を感じ入り心地が良いです。 茶褐色の湯が茶色く染まった湯口から大量に注がれ、溢れた湯は下段の岩風呂へと注がれる仕組み。 湯面からはふんわりとアブラ臭+臭素臭も漂い、細かな泡付きもみられてヌルっとする肌触りが気持ちいい。

この源泉が力強いと思うのは、強烈な温まりと体感温度。 温度計は42℃なのにもっと熱く感じます。でも気持ちいいからずーっと入っていると、急に心臓バクバク! のぼせないように休みながらも、何度もなんども源泉へと引き込まれてしまう・・・そんな魅力ある温泉です。 浴後に成分表を見たら、体感より少ない成分でビックリ! この力強さはどこからくるのだろう・・・。

真湯の内湯にも面白い浴槽があります。「高濃度炭酸泉浴槽」は人工的に炭酸泉を作っていて、その効能を体感できます。 入ってしばらくすると体中が泡に包まれて、真湯の3倍の温もりや多数の効能があるそうです。

お湯に入って目を閉じると”ここ埼玉?”と思うほど力強い湯と、ぜひ戦ってみてください。

【王様温泉 志木の湯】ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 34.4℃ ph7.8 313L/min(掘削・動力揚湯) 2469mg/kg〔Na=786.8(95.13mval%) Cl=864.0(67.19) HCO3=712.3(32.17) H2SiO3=39.5 〕

文/画像 大野あや


□ 越谷天然温泉 「ゆの華」 (元100湯)

2005-11-26 00:52:54 | 埼玉
東武伊勢崎(日光・鬼怒川)線は、始点に浅草観音温泉と蛇骨湯、終点には鬼怒川や川治を擁し、もともと温泉と縁のふかい路線だ。加えて近年、沿線での新湯ラッシュには目をみはるものがある。足立保木間のじゃぽん、越谷エリアではゆの華やラポーレ、春日部に湯元と湯楽の里、久喜エリアには森のせせらぎなごみや百観音、羽生に話題の新規2湯(華のゆ、湯ったり苑)、太田エリアも温泉施設続々オープンでヒートアップ気味だ。
そのなかでも老舗といえるのが、春日部湯元とここ越谷ゆの華だろう。

和風スパ銭のフォーマットが定着する以前、平成8年にオープンしたこの日帰り施設は、ベタな健康ランド的イメージを残している。トラック行き交うR4号パイパス沿いに建つその外観と上質の温泉は、素直に結びつかないが、温泉好きのあいだでは東鷲宮百観音とならび、県内有数の良泉として知られている。

エントランス前で無造作に源泉を垂れ流ししているのにまずおどろかされる。この源泉ディスプレイは柏店にもあって、”ゆの華チューン”はほんとうによい源泉に恵まれていると思う。柏店も100湯入りしているし、鹿島店のお湯もなかなかに個性的な食塩泉だ。

浴場は1階「やませの湯」と2階「華街道」にわかれ、男女日替わり交替制。温泉は露天だけだが、洗い場の一部には源泉カランもある。
湯口の湯質自体は、1階、2階で大差ないように思えるが、2階湯口は浴槽中央で注がれたお湯がすぐに撹拌されるのに対し、1階上段浴槽の湯口は端にありピンポイント的に源泉が注がれるので、湯口まわりのお湯は明らかに1階のほうがいい。洋風の2階に対し1階は和風で雰囲気もあるし、温泉浴槽も広いので、温泉ファンには1階をおすすめする。(サウナ好きには3種類のサウナがある2階をおすすめ)

お湯のキャラがきわだっている。
透明度約40cmの黒湯系のにごり湯は、かなりと強烈なヌルツルぬるぬる湯で、そのうなぎ湯的湯ざわりは、正徳寺温泉「初花」に相通じるものがあると思う。
この湯ざわりは重曹系ツルすべとメタけい酸のとろみとアワつきのぬるぬるとアルカリ性の弱ヌルすべが重なりあったものかと思うが、アワつきのほとんどない下段槽でもそうとうなものがあるので、主犯は重曹とメタけい酸(ひょっとすると+有機物)ではないかと思っている。
上段湯口そばでのアワつきは感動的で、つい先日入ったときは、ひょっとするとアワつき湯で有名な山梨の山口韮崎旭、長岡の寺宝を凌ぐのではないかとさえ思った。
浴後は重曹がきいて肌がつるつるし適度な爽快感がでる。浴中の湯ざわりのよさとあいまって、源泉名”美人の湯”の面目躍如たるものがある。

わりにぬるめのやわらかな浴感なのでついつい長湯してしまうが、浴後いきなり強烈な温もり感と発汗に見舞われる。その浴感は等張泉の成田大和の湯を思わせるものがあったが、その割に塩味が弱いので成分濃度の見当がつかなかった。
最近ようやく温泉分析書が掲出され、濃度2g/kg台にすぎないことがわかったが、となると、この強力な温まり感は鮮度によるものか、はたまた、肌をおおうアワつきによるものか・・・。

湯の香もこのお湯の味わいのひとつだ。湯口そばでは、モール臭と金気臭とアンモニア臭の入り混じった鮮度感ある香りが楽しめる。モール臭にしては甘すぎる芳香なのでひょっとするとイオウ臭?とも思っていたが、水硫イオンを0.7mg/kg含んでいるのでやはりイオウ臭も混じっていると思う。

にごり湯、ツル(ヌル)すべ、イオウ臭、温もり感&浴後の爽快感と、温泉の醍醐味がこんな近くで味わえるとはほんとうに贅沢だ。やはり埼玉を代表する名湯だと思う。

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 39.8℃、pH=8.17、600L/min(1,200m掘削自噴・揚湯)、成分総計=2.199g/kg、Na^+=649.8mg/kg (95.41mval%)、Fe^2+=0.6、Cl^-=553.6 (53.18)、HS^-=0.7、HCO_3^-=823.7 (45.97)、CO_3^2-=4.5、陽イオン計=690.3 (29.62mval)、陰イオン計=1385.4 (29.17mval)、メタけい酸=109.7 <H8.1.16分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

※リンク先は、当ブログおよび筆者レポ(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「掲示板過去ログ」)

24.東鷲宮百観音温泉

2005-11-21 00:13:23 | 埼玉
98年秋、温泉不毛の地といわれつづけた埼玉平野部、JR宇都宮線「東鷲宮」駅にもほど近い住宅地に突如として温泉が湧出した。それも57.3℃の強食塩泉が4,800L/min自噴するという、けたハズレのスペックだ。99年夏から仮設浴場で入浴できるようになり、2002年2月本施設がオープン、2005年5月には大型露天が増設された。
当初から温泉好きのあいだでは注目の的だったこのお湯は、いまも根強い固定ファンをつかんでいる。

ここは仮設時代にはほんとうによく通った。お湯は典型的な化石海水型の強食塩泉で、アブラ臭が強い。群馬のくらぶち相間川温泉とともに、アブラ臭ワールドにひきずり込まれたお湯だ。いまでこそこの手の泉質は珍しくなくなったが、2000年以前はかなり貴重だった。

どうしても通い詰めた仮設時代の印象が強い。
こぢんまりとした内湯&洗い場ゾーンを抜けると、ふしぎな表情をした狛犬?たたずむ井水の水風呂。その奥に小露天、さらに奥に細長い大露天が配置されていた。浴槽材の自然石の配置がまちまちでにごり湯ということもあり、浴槽内の移動はかなり慣れがいった。
中央のシンボルツリーのまわりにドーナツ状の腰掛けがあって、強い熱湯で肌を赤く染めたトドがいつも鈴なりになっていた。

仮設らしく、お湯のコンディションは気まぐれで、まれになまり気味のこともあったが、おおむね熱湯の源泉をザコザコにかけ流し、その攻撃力はものすごいものがあった。
よく、受付のおばちゃんが「しっかり水を補給してくださいね」といいながら巡回していたことを覚えている。
さすがに夏場は足が遠のいたが、木枯らし吹くなか浸かる塩気の強いほてり湯は最高だった。

本施設がつくられ規模も大きくなるに従い混雑も増して、「仮設時代ほどのお湯の勢いが感じられない」という声をきく。一部浴槽では循環濾過も実施しているようだ。それでも埼玉有数の湧出量と湯温に支えられたお湯は、100湯ラインをかるくクリアしている。
今回、ひさしぶりに入浴してその実力をあらためて実感した。

これからも「近くの湯治場」というコンセプトそのままに、お湯を第一に考える姿勢を保っていってほしいと思う。

Na-塩化物強塩泉 57.3℃、pH=7.55、2250L/min掘削自噴、成分総計=18.32g/kg、Na^+=6412mg/kg (91.02mval%)、Ca^2+=439.3 (7.15)、Fe^2+=0.8、Cl^-=11040 (99.18)、Br^-=46.5、I^-=5.7、HCO_3^-=114.7 (0.66)、陽イオン計=6957 (306.4mval)、陰イオン計=11210 (314mval)、メタほう酸=128.5、遊離炭酸=2.6 <H10.11.16分析>

「東鷲宮百観音温泉の」レポはこちら

文・画像 別働隊@うつぼ

29.かんな川温泉 「白寿の湯」

2005-06-27 00:12:28 | 埼玉
埼玉県内の温泉を紹介しているシバクさんのHP読んでたら、なかなかよさそうな温泉があったので土曜日に入ってきました。

<先入観>
場所は群馬県の八塩温泉と神流川をはさんだ対岸のような位置にあり、ゴルフ場が経営する日帰温泉施設。

<アクセス>
関越自動車道を本庄児玉ICで降りる。
一般道へは254号児玉方面へ。あとは254~462号。
道の所々に「児玉スプリングCC」と併記された「白寿の湯」の看板が右折・左折・直進とでているので迷う心配はなし。

<外観>
ゴルフ場への入り口に、ファミリーマートと並んだ小振りな鉄筋2階建。派手な作りじゃないところが民間経営風ともいえる。最近の公共の施設は派手だからね。

<施設内>
入浴料は3時間まで600円。無料の大広間が2~3ヶ所あり。
混んでなかったので狭い感じはまったくなし。(広間によってはカラオケがんがん)
受付のお姉さんがいかにもゴルフ場の人っぽい。
脱衣所からのドアごしに浴室を見ると、カラン毎に仕切があってやはりゴルフ場っぽい。
と、ここまでは正直なめきってました。
ところがドアを開けた瞬間、いきなりのワンツーパンチ。
床のタイル一面に湯花が層をなして覆っているじゃあないですか。
さらに湯船まで行くとニヤケちゃいます。こんなに茶色いなんて・・・
とにかく湯の成分が濃い感じで、循環はしていないでしょう。湯船からお湯がサワサワと溢れ、それが床に堆積しているんです。
こういうのってキタナイと思う人もいるからなぁ。

もうニヤケまくり状態で湯につかり、大広間で休憩し、またお風呂に入る。と繰り返して3時間堪能してきました。
これで600円は安いです。

<おまけ>
ロビーには最近紹介された雑誌や温泉本が置いてありましたが、若い女性向け雑誌のキャンキャンの11月号にも載っていたというのが驚き。
このゴルフ場を経営している会社は温泉好きらしく、ここ以外にも傘下のゴルフ場の近くをボーリングし温泉施設を持っているんです。
埼玉県内ではもう一つ玉川スプリングCCの近くの玉川温泉保養所。そっちは源泉と水を混合した一部循環式と思われますが落ち着いたところです。

<結論>
茶色湯温泉フリークは行くべしっ!

文  福沢 湯キチ

※2002年12月に初めて訪れたときのメモより。
※画像を大野あやさんからいただきました。ありがとうございます。


<追記>
かんな川温泉は関東有数の成分の濃いお湯です。参考までにデータ貼り付けておきます。(別働隊@うつぼ)

Na-塩化物強塩温泉 25.4℃、pH=6.7、130L/min掘削揚湯、成分総計=36.33g/kg、Na^+=11140mg/kg (89.87mval%)、K^+=1024 (4.86)、Mg^2+=151.6 (2.31)、Ca^2+=311.9 (2.89)、Fe^2+=11.6、Cl^-=14580 (76.03)、Br^-=24.5、I^-=5.7、SO_4^2-=1584 (6.10)、HCO_3^-=5870 (17.79)、陽イオン計=12640 (539.3mval)、陰イオン計=22070 (540.8mval)、メタほう酸=975.4、遊離炭酸=629.3 <H12.3.1分析>

●HCO_3^-=5870mg/kg、SO_4^2-=1584mg/kgもあるのに20mval%に達せず副成分にならない(泉質名がつかない)というのもスゴいです。

30.新木鉱泉

2005-06-05 23:26:15 | 埼玉
強豪ひしめく100湯のなかにあって、”なぜに秩父? なぜに新木鉱泉?”という声もあるかもしれない。でも、どうしても外す気になれなかった・・・。

火山もなく、高温泉も少ない秩父は温泉のイメージが薄いエリアだが、古くから「秩父七湯」といわれる自然湧出や浅井戸の鉱泉群があって、秩父札所巡りの宿として親しまれてきた。「秩父七湯」とは、どうやら新木の湯・鳩の湯・柴原の湯・千鹿谷の湯 <以上現存> 鹿の湯(白久)・梁場の湯・大指の湯を云うらしいが、和銅や不動の湯が入っていることもあり定まっていないようだ。

その多くは”たまご水”といわれる硫黄を含んだアルカリ性のヌルすべ冷鉱泉だが、湧出量の少ないのがふつうなので、源泉をいいコンディションで味わえる施設はとても少ない。
新木鉱泉は、そんな数少ないお湯のひとつで、札所四番金昌寺の門前宿として江戸期からつづいてきた老舗でもある。

蔵造り調のシックな内湯と、すぐよこに広がるのどかな畑の景色を眺めながら入れる露天。こぢんまりとしているが、とてもきもちの落ち着く空間に仕上がっている。
お湯は内湯にある源泉水風呂が出色で、甘~いイオウ臭香るヌルすべたまご水にかけ流し状態で入れる。飲泉もできて、たまご味の冷水はなかなかの美味。
いかにも秩父らしい爽快感の高いお湯で、夏場になると足繁く通ってしまう1湯である。

「新木鉱泉」のレポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)

なお、これまで昭和38年の分析書しか見あたらなかったが、平成17年1月に分析がなされ、総硫黄6.1mg/kgの堂々たる硫黄泉であることが証明されている。

単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3型)
14.8℃、pH=9.4、8.5L/min自然湧出、成分総計=0.599g/kg、Na^+=156.1mg/kg (94.83mval%)、Cl^-=17.1、OH^-=0.3、HS^-=6.1、チオ硫酸イオン<0.1、SO_4^2-=56.5 (16.50)、HCO_3^-=295.6 (67.69)、CO_3^2-=7.1、陽イオン計=161.9 (7.16mval)、陰イオン計=391.7 (7.15mval)、硫化水素=<0.1                                         
文・画像 別働隊@うつぼ

25.清河寺温泉 「いずみの湯」 (さいたま清河寺温泉)

2005-06-04 00:39:22 | 埼玉
2006年2月2日、仮設浴場の驚異のアワつき湯で温泉好きの話題をさらった、清河寺温泉の本施設がついにオープンしました。
仮設のアワつきはさすがに再現されていませんが、女湯露天の非加温浴槽ではかなりのあわあわ地獄が展開されているらしい(笑)

正直、男湯のお湯だと、羽生温泉「華のゆ」春日部「湯楽の里」 と横一線かと思いますが、女湯なみのコンディションが男湯でも実現される期待を込めて、本施設も100湯入りとします。

しかし、”温泉不毛県”とさんざ揶揄された埼玉で、これほどレベルの高いお湯が揃うとは、ほんとうに信じられません。

本施設のレポはこちら
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2003年秋の一時期に無料開放され、伝説と化した?仮設浴場。現在温浴施設建設中ですが、仮設時のレポがあるので、長文になりますが記録の意味も含め、関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん掲示板カキコ(2003/10/04)を転載します。   
 
<清河寺温泉「いずみの湯」>(埼玉県さいたま市、原則11:00~22:00、無料(体験入浴)、048-625-7373)
パチンコ店が掘り当てた温泉に、仮設浴場で体験入浴できるので行ってみました。
場所は、R17新大宮バイパスとR16が合流する「宮前IC」の西北、「清河寺」の六叉路から県道216上野さいたま線を上尾方向に少し走った右手(カインズホームの少し手前)にある「パチンコCube」の敷地内です。
空いていれば飛び込みでも入れますが、けっこう人気のようなので、TEL予約がベターかと。
パチンコ店の景品カウンターで住所氏名を書いて申し込み、浴場のカギを受け取ります。
毎時00分から50分間の貸し切り入浴ができます。

駐車場の道路ぎわにある仮設浴場は、トタン板で囲まれた露天ですが、屋根つきの脱衣所にはロッカーもあります。持ち帰り用に分析表コピーが置いてあるのはえらい!
ベンチや観葉植物やパラソルなどもおいてあり、仮設にしては余裕のあるつくりです。
細長い露天ゾーンには人工芝が敷いてあり、左手に木樽の1人用の浴槽が3つでややぬるく、これは非加熱の源泉槽でしょう。
右手には、かけ湯槽と水風呂(地下300mからの天然水)とかがり火(温泉とともに噴出する天然ガスを燃焼)。
さらに奥には、やや大きめの木樽風呂(1.2人)がふたつ。左が適温槽で右手が高温槽、適温槽には非加熱源泉と加熱源泉のパイプ、42℃くらいの高温槽には加熱源泉のパイプのみが引かれています。

どの浴槽も塩ビパイプから注(投)入で、当然オーバーフローの源泉かけ流し。床は川状態。とくに、一番奥の非加熱槽は30L/minほども投入のザンザコかけ流しで鮮度感はピカ一。

お湯はすばらしいものです。(ほとんど非加熱槽にいたのでその様子です)
緑灰色ささにごりのお湯は、気泡でさらに白濁。気泡は非加熱槽で多いですが加熱槽にもあり。遊離炭酸=13.2mgなので、この気泡は炭酸ガスではなく、窒素などの気体によるものでしょう。

入ったとたん全身がアワアワに包まれます。すごい量で、韮崎旭や山口を凌駕しています。拭っても次の瞬間にはアワがつき始め、湯面では気泡がはねています。
肌をなでるあわあわがくすぐったくてサイダーに浸かっているよう。
弱塩味+微重曹味+明瞭なだし味。金気臭にかすかなモール?臭は、甲府の自噴泉群のイメージに近いもの。分析表データより鉄分が強い感じです。

お湯自体にも重曹泉系のツルすべがありますが、アワつきのぬるぬるがすごいです。
浴中は清涼感ある軽やかな浴感で長湯できますが、浴後はのどが乾きどっしりときてあとを引きまくります。さすがに総計5g/kg近い力のあるお湯です。

体験入浴は10月末日までで、その後入浴施設の建築に着手するようです。
「保健所の許す限り『100%天然温泉掛け流し』をめざし新施設をたちあげていきたい」とのはり紙があったので期待できそうです。
浴後書いたアンケートにも、「非加熱源泉かけ流し槽」の設置をお願いしてきました。
優良スペックなので可能性は充分あるかと・・・。

Na-塩化物温泉 38.3℃、pH=7.71、480L/min掘削揚湯、成分総計=4.690g/kg、Na^+=1580mg/kg (91.97mval%)、Ca^2+=71.6、Fe^2+=0.4、Cl^-=2343 (87.33)、HCO_3^-=576.6 (12.49)、陽イオン計=1695 (74.73mval)、陰イオン計=2925 (75.68mval)、メタほう酸=8.1 、遊離炭酸=13.2 <H11.7.27分析>
           
文・画像 別働隊@うつぼ